A INTENSE BATTLE LIKE SEXUAL INTERCOURSE
静まり返ったエントランスは照明すら消えてしまった。そのせいで部屋の奥がよく見えない。しかし、スタークは視界が良好なのだろうか。そのままずんずん進んでいく。
「ね、ねぇ!見えるの!?」
「あ?まぁな。びびんなよ、俺の手を掴め。」
黒い手袋をはめた細い手をしっかりと掴む。こいつ…なんか手かたいような気がする……
いや、それは間違いだった。手袋が異常に頑丈に出来ているんだ。
しかし…鉄のようにかたい。おそらく剣を握るためだろう。それにしてもどれだけ強い力で握っているのか。まぁ金像が砕けるくらいだ。尋常じゃない力だ。
余計なことを考えているうちにエントランスの奥にある扉を開け、次の部屋へと入った。
この部屋には何十もの黒い柱が林立していた。なんとも圧倒的な光景である。
そういえばこんな恐ろしい場所にいるのに…さっきみたいな余計なことを考える余裕がいつから出来たんだろう。
しかし、ここから先はそんな悠長な態度をとっていられないこととなる。そう、新たな敵の襲来だ……!!!
「なぁ、そろそろ出てこいよ。いるのはわかってんだよ。」
スタークの読みは完全に的中していた。人の気配がする…。奥にいる……?いや…!!
「伏せろぉおお!!!」
突然、右側から何者かが剣で切り付けてきた。スタークはそれに対応して剣で競り合う。不意の出来事に僕はただ戸惑うばかりである。
「あら…久しぶりね、スターク。」
「おぉ!その声!ビアンカちゃんだろ!!なぁ、明かりを点けてくれよ。そのエロボディを見せてくれ!」
こいつ…何言ってんだ。でも、どうやら知り合いのようだ。そういえば、さっき戦ったアルフレッドとて人とも面識があったんだよな。
「ふふふ…彼はあたし達の同志だったのよ、ぼうや。」
なんだって……?スタークはこいつらの仲間だったのか?それなら、スタークはどうしてこいつらの陰謀を阻止しようするんだ?
「おっと、ビアンカちゃん。相変わらず口が達者だねぇ。
アレン、とりあえず後で話してやるよ。俺と、組織の因果をな。」
そう言い残すと彼は剣を握り、戦闘の体勢に切り替えた。徐々に明かりが点けてきた。そして、ビアンカという女の姿が現れた……
「さて、久々ね。あなたと剣を交えるのもっ」
「ふぅ!やっぱりエロボディ!負けちゃったらどうしようかな、ははっ!」
その金髪の女性は、年齢はスタークより少し上というところだろう。そしてたしかに、彼の言う通りかもしれない…。あの胸のサイズは戦いづらくないのだろうか…?
「ははって…あなた、私に負けたことないじゃない。まぁ、前のあたしと軽んじないことね!!」
「そっか…じゃあちょーっと痛い目にあってもらうぜ、女の子に手あげるのは嫌いだが…恨まないでくれよ!!」