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THE TEAR OF WORLD  作者: FRONTIER
MIDNIGHT PARTY
11/110

A PERFECT MADNESS Ⅵ













アレン………











どこかで聞いたような声…




誰の声だろう…それでも、優しい声だ……




僕を呼ぶのは誰…?あなたは…………










「アレンッ!!」



スタークの太い声で僕はようやく我にかえった。どうやら僕は上の空のようだった。歩きながらぼうとしてるなんて…なんて能天気なんだろうか。




「あぁ、ゴメン…なに?」




「なに?じゃねぇよ。まだタワーまでかかるのか??」




「いや、もう少しだよ。この道を行けば…」






何かとてつもなく重い物がどしん、とのしかかったような気がした。



この感じはなんだ…!?足が震えて歩けない…!


スタークは前方を見上げて、冷や汗をかきながら笑みを浮かべた。



どうやら、フィリップス・シャンデリアの中からこのまがまがしい気はきているらしい…!!








「着いたか…!!アレン…ここからは、死ぬ気でついてこい。」




「うん……!!」












タワーは数時間前のものとはまるで別物のようだ。左右双方に置かれた神々しく輝く金像が客人を迎え、それをくぐるとレッドカーペットが敷かれたエントランスが待っているのだ。


なんとも言えないこの感激は、ここに踏み入れた者のみぞ知ることができる。






その空間への第一歩を踏み出した時だった。金像の目が赤く光りだした。






「おまエたチハ何者だ…」




「イますぐ立ち去レ…」




「かっ!!最近の石像は喋んのか?ずいぶんハイテクなやつだなぁ!


だが、残念だったな。俺と会った運命を呪いな。」






すると金像は激しく揺れだし、手にしていた金の剣と盾を握りスタークに襲い掛かろうとした。重々しい足音とともに迫りくる。







「うらぁああっ!!!」






力一杯込めた彼な一振りで金像はバラバラに砕け散り、輝かしい光を見せながら動かなくなった。



まさかこんな物までもが攻撃をしてくるなんて…いったいどうなってるんだろう。


スタークいわく、それはマリアによる感染だという。どうやら、その感染は生物以外を対象としても支配してしまうようだ。





そして、僕らはびりびりにひき裂かれたレッドカーペットの上を歩いてようやくフィリップス・タワーへと入った。

このあと、更なる試練が二人を待ち受けていた…





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