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THE TEAR OF WORLD  作者: FRONTIER
MIDNIGHT PARTY
10/110

A PERFECT MADNESS Ⅴ







スタークは家屋の壁に後頭部を打ち付けて血を垂れ流す。なんとも痛々しい傷だ。


それなのに、こいつはニヤついている。痛覚がないんじゃない、マゾでもない。ただ、楽しいのだ。








「……おっどろいたなぁ…まさかルドゼラまともにくらって立てるなんてねぇ。」




「…忘れたか?昔から俺は打たれ強かったろ?」




「…あぁ、そういやそうだね。んじゃ、もうちょい本気出そうかね…」








その時だった。アルフレッドが所持していた携帯電話?のような通信機器の耳障りな音を立てた。戦いの最中にも関わらず、彼は応答した。


なんだか戦闘の空気がぶち壊しだぜってきっとスタークなら言うだろうな。







「けっ…戦いのムードがぶち壊しだぜ。」





…やっぱり。もはや剣先を地面に刺して一時休戦という態度のようだ。


それにしても長い通話だ。スタークのわりにはよく痺れを切らさないな…。









「あぁー!!!もう待てねぇ!!」




「あ、悪いねぇ。ちょいと命令で戻らないといけねぇんだ。」




「おいおい…冗談が下手くそだなぁ。」




「フィリップス・シャンデリアに来なよ。そしたら決着つけよう。」





そう言い終えたあとにスタークは後をつけるように体をつかもうとしたが、もうその時は遅かった。


戦場と化した大広間はまた再び閑散とした空間へと戻っていった。そのうえ雨までも降ってきたようだ。なんとも切ないものだ。



しかししばらくして彼はまたタワーの方へと歩き始めた。それに僕もついていく。






目的地まではあともう少しの場所まで来ていた…





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