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2.巫女の仕事
「凄いイケメンだったんだよ!」
「わかったわかった」
もう何度も聞いたよ、と電話越しに呆れるのは幼馴染の遠藤俊。
何度も口に出して言いたくなるほど、私はイケメンに話しかけられた余韻に浸りまくっている。
人生でそう関わることがない人種、
記憶が風化しないように何度も思い出しておきたい。
アウトプットってやつ?
「ところで明日、巫女の仕事行けそう?」
「うん!全然手伝うよ」
「いつもありがとな」
電話の要件は、明日から始まる巫女の仕事について。
俊の親戚が神主ということもあり、年末年始は私も手伝わせてもらっている。
ただ今年は…
「俊、体調どう?」
「あぁ…まだちょっと咳が辛くて、明日は無理そう…ゴホゴホ」
肝心の俊が最近インフルエンザにかかってしまい、手伝いは私一人になってしまった。
療養期間は過ぎたものの、今年のインフルエンザは症状が重いらしい。
俊も流行病に翻弄されている。
「ちゃんと安静にしててね。巫女の仕事は気にしないで」
「何から何まで悪いな…」
一人での巫女は初めてだけど、
まだ大晦日前で、参拝客も少ないからきっと大丈夫だろう。
電話を切り、久々の巫女の仕事内容を思い出しながら眠りについた。




