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(仮)

「異々世界というのは」


 異世界同士がなぜか繋がり合わさってしまっている、この世界の名前だ。

 式にするなら「異世界」+「異世界」=「異々世界」……とか?


 読み方は「いいせかい」

 コトコト世界とかではないんだ、何か期待していたらごめんね。


 「いいせかい」。


 まあ、この読み方は翻訳の都合上こんな風になっているだけで、「良い世界」なんて意味は込められていない。

 実際のところ、どういう世界なのかって言われたら……私には決められないかな。決めていいよ。


 話を戻そうか、名前の由来とか歴史とか。


 といっても、誰が言い出したかはわかっていないらしい。

 だいぶ昔の話だし、何度も何度も何度も戦争があったから色々と記録がぐちゃぐちゃだ。


 争いのきっかけは色々あった。

 まず、世界と世界は影響し合うらしく、無意識的に繋がっていた。隣りの世界で起こった出来事が何となく伝わっていた。

 その結果、世界の大きな出来事がその世界と異なる世界では神話とか芸術作品の元になることも珍しくなかった。尾鰭がついて、歪められて。


 多くの問題とトラブルをその情報達が後押しした。ただでさえ常識も倫理観も、世界観が違うような存在同士。

 争いの火種は非常に多かった。


 理解が出来ない、というのは恐ろしい。言葉にして理解することは良くも悪くも人間((ヒトではない))の大きな武器だ。

 その結果、恐怖に駆られ、争い……まあ、そんな話はもういいよね。


 国同士の文明の衝突と比較すると、世界同士の文明の衝突はあまりにも大きい。世界という概念自体が宇宙サイズよりも大きい。魔力霊力呪力とか、無いものがある。


 知らないものに触れるのは怖いけれど、楽しくもあった。本物の妖精とか、本物のロボットとか。

 私の世界では昔話の中の存在だった神様とか、ドラゴンも居たらしい。ここでも昔話の中の存在になってしまったけれど。


 まあ、魂を管理する死神はあの世で生き残ってる(?)らしいし、ドラゴンを葬る為に作られた“メカドラゴン”たちの一部は生き残っているから、存在ごと消されたわけではないらしい。

 少なくとも、私が住んでいるところではそう。



 そうだね、次は私が住んでいるところの話をしようか?

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