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花恋物語  作者: 村野夜市
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一年中、満開の山吹の花が舞い散る妖狐の郷は、今も、この世界のどこかにあるそうです。

そこでは、ちょっと性格が悪くて、でも、義理堅くて情の深い狐たちが、わいわいと賑やかに、暮らしているとか。

妖狐たちは、また、人間の世界にもよく遊びに来るそうです。

もし、いつかどこかで彼らと出会えたら。

どうか、よろしくお伝えください。


そうそう。弥太郎のその後なんですけど。

故郷に着いたら、呼び出し状が届いていて。

仕方なしに赴いたら、罰として、千年間、無報酬での奉仕を言い渡されたそうです。

それで、今もときどき、椿の舞を見に、花街を訪れるとか。

たまに、妙な喋り方をする連れと一緒だとか。

あまりに罰が悪いから、楓には黙っていようとしたのに、枯野が郷帰りしたときに全部ばらしてしまって。

それからは開き直って、しょっちゅう新婚家庭に押しかけては、返り討ちに遭っているそうです。


まあ、なんにしても。


めでたしめでたし。







長い長い話にお付き合いくださり、本当に有難うございました。

どうかこの感謝の思いが、巡り巡って、あなたの幸せとなって、御許に届きますように。


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