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絶望感②

「君がフィル=フリートだね?」


 何故俺の名前を知っているんだ?俺はこの人に出会ったことすらないのに、、、

 俺は敵対する大柄の人間を前にして汗と震えが止まらない。初めて見る未知の相手、さらに人との対話能力を兼ね備えている。

 

 「ボスは倒したんですよね?ダックスさん、、これは一体どう言うことなんですか?」


 「いや、俺にもさっぱりだ。しかしいや間違いなくこいつを倒さないといけないと思う。」


 「いやボスは倒しているならすぐに逃げてポータルを閉鎖するのが最善手では無いでしょうか?」


「それだ」

「それですね」


 先輩の名案に俺とダックスさんの息が合う。

 

 一旦相手を見て確認をしよう。人間が一人、強欲な巨人(グリードジャイアント)が二体、そしてヴォールザムスか、かなりハイレベルなモンスターばかりだどれもSクラス以上の危険度のモンスター。

 

 「強欲な巨人(グリードジャイアント)は、間違いなく速度はない、ヴォールザムスと人間は速いと思います。」


「そうか、取り敢えず俺が地ならしを撃つそしたら一斉に逃げるぞ!いいな?」


 俺と先輩は深く頷く、、



 すると、マーレンを咥えていた強欲な巨人(グリードジャイアント)が、口を開けて一気にマーレンを丸呑みした。

 その光景に俺は足が動かなくなってしまった。これは恐怖だ。俺よりも大きく強い存在に俺は足一本も動かすことのできない臆病な人間のままだった。


「うおおおおっ」


 そんな事を知る由もないダックスさんが、攻撃をしてしまう。

 「逃げろ!!!」と合図するも俺は一歩踏み出すことが出来ない。


 怒りの豪雷(ドンライトニング)

そう言って杖を振り下ろすと、上空は雷雲に覆われ、その瞬間に雷が降り注ぐ。


 しかしその雷は俺には落ちてこない。ずっと先輩とダックスさんの所ばかりに落ちている。

 

 「ぐっ」

 

 なんとか逃げようとする二人だが、俺は一歩も歩けない。それを今度は見逃す訳がなかった。


真光線(メカスパーク)


 杖を俺に向ける。あらゆる電気がその杖に集約されているようで、その光景はまさに絶景と言うのだろう。

 

 いやいやそんな事を考えているな!今まさに俺はこの美しい電撃に焼かれてしまうと言うのに見惚れているのか、、、と自分は思ってるが足は相変わらず動きません。


 バチバチバチ


 「え?」


 目の前には盾で攻撃を防ぐダックスさんと俺の肩を掴んだ先輩がいた。

 

 「どうして、どうして俺を助けたんですか?今の俺では一歩も動けない!俺を助けるよりあなた達二人が生き残ってくれた方が絶対に、、、、」


「何故かって?仲間だからだろうが?それだけで助ける理由には十分だ。そうだろ?ラン」


「そ、そうですね。俺もフィルがいないと一緒に特訓してくれる奴居なくなっちゃうし、、それよりも俺達は相棒だろ?」


 相棒、そんな言葉俺にもあったんだな、そんな崇高な言葉。前までの俺には相棒の「あ」の字すら浮かばなかっただろう。それを今、先輩が教えてくれた。


「命を賭けてでも守りたい生命(いのち)だからなあ、仲間の生命(いのち)ってのは」


 「先輩、、ありがとうございます」


 命を賭けてでも守りたい生命(いのち)そんなの俺には無い。と言うか自分の命と同じかそれ以上の存在なんてあるのか?とは思ったが、シンプルに先輩とダックスさんが救ってくれたことに感謝だ。


「談笑もいい所にしといてくれよ、、俺はお前等二人には何一つ興味などない。俺はフィル=フリートだけ欲しいんだけど、、あんた等、邪魔、消えて」


 3人の空気を一蹴する相手の一声。それは特段大きな声であったわけでも無く。ただ三人に大きく響いてきた言葉ただのそれだけで静まり返る。


「フィルは俺達の仲間だ。そんなにフィルが欲しいんならまずは俺のことを倒してから言うんだな。雑魚が」


 ダックスさんが奴に言い返す。言葉の攻撃は俺にとっちゃ大ダメージなのだが、二人にとっては全く効果が無いようだ、、、


「そんなこと言っちゃてさ今ならあんたと横のフィル=フリートじゃない方は逃がしてあげるけどどうする?」


「はっそんな決断決まってるだろ!俺は逃げないお前をぶっ殺して三人で帰るんだよいつもの場所にな!」


「、、、」


 真光線(メカスパーク)


「ラン跳べ!お前は上から注意を引きつけてくれ、俺とフィルが、周りから処理していく。」


 その言葉に先輩は呼応して跳び上がった。

奴の攻撃は杖の指す方向の通り目に追えない速度で放たれる。それをダックスさんが俺と同時に防ごうとする、、



 しかし────


奴のはなった光線は盾の手前で急速に方向を変え正確に先輩の片足を捉えた。




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