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24JK  作者: 百雲美呪丸◎
七章
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第6話「メイク、ネイル、はだか、ごろね、ピザ、うんこ」

ただまあ途中で投げ出さず・逃げ出さず、至ってまじめに取り組んだ。そこは褒めてやろう。でもいつもどおりバシバシ叩くうえ、やたらべたべたくっついてきた。力にもエロにも訴える。正直パイタッチは悪い気しない。萌っぱいは花っぱいよりやや大きく、弾力・迫力もやや勝る。では花っぱいが負けるのか・劣るのか? そうじゃない。萌っぱいよりもやわらかわいいんだ。

 ……なにが萌っぱい・花っぱいだ。


「ちょっくらウンコしてくるわー」

「……ちょっと大きいお花摘んでくる、な」


 巡条さんの家で勉強するとき同様19時半で切りあげた。部屋を出てリビングに連れられて、ソファーに座らされて所在ない。テレビでなんかニューチューブ流してくれたけど興味ない。にしてもあいつ、よくウンコするよな……しかもわざわざ言うよな。普通に女子力低いよな。


「ただいまー」


 玄関のほうから高い・幼い声がした。たぶん男の子――かな。廊下をずんずんここへ来る。


「…………」

「…………」


 後ろを振り返った僕と目と目が合った。お互い「こんばんは」も言えなくて、軽く会釈する。ランドセルをしょってて小3くらい。色が白くて・線が細くて女の子みたい。髪も肩まで長い。どこかに走っていって水の音がしはじめた。たぶん洗面台でうがい・手洗いしてる。えらい。

 少ししてここに、リビングに戻ってきた――僕の隣に座ってきた。


「おにいちゃん、だれー?」

「え……雪佐拓真」

「くろかわしゅく」


 今のは名前・自己紹介……? やっとランドセルをソファーの脇に置き、テレビを観だす。


「…………」「…………」


 き、気まずい。こんな小さい子相手にも、楽に・ろくにコミュニケーション取れない……。

 僕もテレビに目をやったら――女ニューチューバーがしっとり・うっとり温泉入ってた!


「っ!」


 小3くらいのこの子には早いと・悪いとぱっと消す。「なんでけすの?」って見てくる……。

 いや、あいつなに流してんだ! 僕が喜ぶと思ったか!? わーい! じゃないわ、やーい!


「あ~~~~! おにいちゃんこのまえスケートしてたー!?」

「え? ……え? うん」

「やっぱりそうだー!」


 な、なんで知ってるの・興奮してるの……?

 トイレの水が勢いよく流れるのが聞こえ、萌もまた勢いよく戻ってきた。


「祝おかえりー!」


 ソファーの後ろからこの子を抱きあげる。「トリプルアクセルー」とか言ってくるくる回す。


「ねえちゃん、うんこくさい……」

「アハハ、ごめんごめーん」


 下ろして前にまわり込む・隣に座り込む。僕とこいつでこの子を挟む形に。


「おまえ……弟がいたのか」


 姉だったのか。気ままなひとりっ子かわがままな末っ子って感じだけどな。


「妹なんだけどー」


 あ、妹? でも男子小学生特有の黒い短パン履いてるけど……。寒いよね、それ……。


「おとうとなんだけどー!」


 萌の冗談でした・男の子でした。黒川祝くん8歳・小学2年生、特技はフィギュアスケート。学校終わりに直で習いに行ってて今帰ってきた、と。……小2でひとりですごいよ・危ないよ。僕(と巡条さん)がこの前、アイススケートをしてたと知ってるのは――なんと会ってるから。なにぬねののあと、不思議そうに・邪魔そうに見てきた小3くらいの男子が祝くんだった!


「世間せまっ。ねー祝、この兄ちゃんどんな感じだったー?」

「きれいなおねえちゃんとこおりのうえでころんでじーっとみてたー」

「へー? ふーん?」


 にやにや・おやおやじーっと見てくる。……なんだよ。目も話もそらす。


「祝くん、姉ちゃん普段どんな感じ?」

「メイク、ネイル、はだか、ごろね、ピザ、うんこ」


 ハッシュタグみたいな答えかた! 裸ってなに? 裸族ってこと? 裸でごろ寝? 裸婦?

 絵画になった裸萌を想像しそうになった横で弟の頭バシっ! 容赦も加減も大人気もない!


「裸で寝っ転がってピザ食ってウンコしてるって!?」

「いたいよう……! あ、おにいちゃん、おこる・たたくも!」


 僕に抱きついてきた。見上げてきてかわいい。レンちゃんじゃないけどヨシヨシしてしまう。


「姉ちゃんすぐ怒って叩くよね……お兄ちゃんもいっつもやられてるよ」


 さっきのお返しにじーっと見てやって、こそっと・ぼそっと聞く。


「家でいつも裸なのか……?」

「違うし、風呂あがりだけだから」


 巡条さんの家で風呂に入ったとき、裸で出てこようとして押し戻されてたな。……なるほど。


「祝だってチ×チ×ぷらぷらさせて風呂あがり裸じゃん」


 弟の背中を小突く・普段を毒づく。……姉のおまえの影響では? チ×チ×ぷらぷらって。

 風呂はまあまあ一緒に入るらしい。こんなちっちゃい子にでっかいおっぱい見せてんのか。……けしからん。パンツ見せたり下着姿を見ていいとか――彼氏もだけど弟で慣れてるからか。


「さ、晩飯頼もっかー。佐ぁなんか食べたいのあるー?」

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