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24JK  作者: 百雲美呪丸◎
七章
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第2話「しゃぶれ~? なにを~?」

 木庭舞歌こばまいか、24歳・受付嬢さ~ん。私と真逆でキリっとしたお顔の美人さ~ん。ショートカットで・男勝りでさっぱりしていて~、スーツがお似合いですらっとしていて~。小学3年生からの大親友で~、14歳~19歳までアイドルグループで苦楽をともにしたの~。


「お疲れさま~」


 とりあえずビールだけれど私は断ったわ~。職場で悪いしなによりお酒で失敗したから~。失敗というより失態~……覚えていないけれどクマくんに痴態の限り~……恥ずかしいわ~。


「そういえばあのとき以来ね~、こうしてお食事は~」

「そうそう、ひと月ぶり。セッサくん・黒川ちゃんとアンタんチで寿司食べた以来よ」


 でもルインでやりとりはよくしているの~。過去が・正体がバレて不登校になったこと~。クマくん・萌々奈に勇気づけられて文化祭で再デビューしたこと~。大細漏らさず報告済み~。そしてクマくんとお付き合いしたことも~。改めて面と向かって積もるお話を聞かせたわ~。


「ごく……ごく……ぷはーっ! あーあ、やってられっか!」


 ジョッキを机にどーん! ちょ、ちょっと声が大きいわ~。


「あたしが出社しなくなったところで! 誰も気にしないわ・励ましに来ないわ! 文化祭? こっちはもうすぐ忘年会! はっちゃけたところで! 周りはくたびれた・しけたおっさん!」

「ま~い~か~!」


 う~る~さ~い~! 隣の社長さん・秘書さん(?)が怪訝な顔で見てるじゃな~い……。

 わたしの鶏のからあげを食べてまたごくごく~。せっかくだから揚げ物祭り、おすそ分け~。けれどまかないをお友だちにあげるのって~、あんまりよくないかしら~、すみませ~ん……。


「会社には友達も青春もない。灰色の秋よ、灰秋よ。スーツからして見てみ、灰色だから」


 自分の肩の辺りをつまんでこれみよがし~。……グレー以外の色もあるでしょ~。


「で? 年下彼氏どう? ――あ、すいませールわりー!」

「……なんて~? どうもこうも幸せ~」


 ハムカツとメンチカツ、重ねて挟んで私の口へ~! あ~ん、油の・カロリーの暴力~!

 先週の色~んなデートを話しながら~、ふたりでパリパリの小エビのからあげをぱくぱく~。


「そりゃ年下のかわいい男の子とバトミントンだスケートだ? 毎日さぞ幸せでしょうよ!」

「うふふふふ~」


 お酒は飲んでいないのに酔っちゃった~。ふふっ、自分に~。


「あっ、ね~、私ってあざとい~?」


 なんて言ったかしら~、絶句? されちゃった~……。


「逆に聞くけどあざとくないとでも……?」


 今も昔も公私も始終あざとさ全開でしょうが。この砂糖の塊。……甘々~、天森栞で~す。

 ま~たおビールおかわりして~、おにぎりも頼んだわ~。頬張りながら偉そうに言うの~。


「『クマくん』が勘違いしないよう気をつけな。ヤるならゴムつけな」

「そ、そんなことしませ~ん・できませ~ん」

「できないってなんでよ? 確かに法律であると思うけどね、別にあたしいいと思うけどね」


 事件になるようなのは〝見ず知らず〟ってこと。見ず知らずの女子高生をおっさんが、とか。力ずく・金ずくでヤっちゃうから犯罪なのよ。花恋とセッサくんは同級生で相思相愛でしょ。


「高校生のカップルがチョメチョメしてなにが悪いの~!? って世間に・司法に開き直れ」

「高校生って言っても私は~……」


 って、まって~、チョメチョメって~。久しぶりに聞いたわよ~、古いわよ~。


「あっはっは! 平成・昭和の響き? こういうとこか、黒川ちゃんとか今の子言わないか」


 言わないどころか聞いたことさえないんじゃないかしら~。若いわ~、Z世代の先頭~。

 私はごはんが・舞歌はお酒が進んで~、揚げ物祭りもお開き~。ごちそうさまでした~。

 両肘をついて手を組んだ上に顎を乗せて~、赤ら顔で話を戻してきたわ~。


「カップルって結局ヤってこそよ。ヤらないと付き合ったも意味も実感もない」


 萌々奈と同じこと言ってる~……! 男性経験のあるふたりが言うんだから――真実~?


「アソコでつながってこそ心もつながるってね。夫婦が不仲になるのもやっぱレスが原因よ。歳のことでどうしてもできませ~んってんなら、ヤらないまでもエッチなことはしてあげな」

「ッチなことって~……どんなこと~?」

「しゃぶれ」

「しゃぶれ~? なにを~?」


 すると口角が上がって~・目尻が下がって~、いやらしい顔に~。


「決まってんでしょ、拓真のたくましいチ×チ――」

「あ~~! あ~~!」


 ライブ前じゃないけれど発声練習発声練習~~!


「真剣に聞いて損したわ~! この酔っ払~い!」

「酔ってない酔ってない、大まじめ・大しらふ。チ×チ×しゃぶられて悦ばない男はいない」

「知りませ~ん!」


 も~ぅ、想像しちゃったじゃな~い……。拓真の……たくましい……。

 赤くなって怒る私を笑い飛ばして~、次に言った言葉が刺さったの~・残ったの~。


『あんたって隙だらけに見えて鉄壁なのよ。そんな堅いと黒川ちゃんに盗られるかもよ?』


 ダメ~~~~! ッチなこと――なにかしないと~……。


        ◎


 きたる期末テスト冬の陣は土日をまたいで4days。……音楽ライブみたいに言うな? 

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