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24JK  作者: 百雲美呪丸◎
六章
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第1話「復讐するから」

 わたしのクラスは11グループに分かれている。そのうち5つが動物で先週の文化祭で踊った。もう5つは植物で不参加で、残りひとつが謎。男子ひとりに女子ふたりという歪さ・珍しさ。転校生の男の子・留年生(?)の女の人・劣等生のギャルの子からなり、クラスをけん引した。


「ナポリタン・カタパルト~!」

「用途不明の射出機だね……レオンだよ・ボナだよ」


 毎休み時間ふたりに勉強を教えているけど、頭も成績も良さそうには見えない・思えない。夏休み明けの8月末に転校してきて、ひと月くらい孤立していたというのに、今や両手に花。


「ナポリタンかー、久々食べたー」

「食べたとこだろ、ナポリタン・カタパルト顔面食らわすぞ」


 逆に顔面に平手を食らわされた。女の人が男の子の鼻をなでる・ギャルの子をたしなめる。


「も~ぅ、鼻血が出たらどうするの~! ――だいじょうぶ~……?」

「う、うん。でもなんでかな、もしかしたら鼻血出そう……」

「スケベか!」


 小気味よく・勢いよく頭をはたいた。傍目にも横暴で頭も育ちも悪くて端的に言って軽蔑。

文化祭で男子が女子の制服を着るからと、同意もなしにわたしたち植物から徴収した。軽蔑。


「萌~々~奈~! 叩かないで~!」


 女の人は憎くもうっとうしくもないけどなんとなく嫌い。男の子は別になんとも思わない。


「…………」「…………」


 わたしたちは各々無言で・無心で本を読む。昼休みは・連中はどうしてこう騒がしいのか。

なかんずく忌避してやまないのが運動部の輩。高校生にもなって教室を駆けたり程度が低い。近頃は左近・右京たちが目に余る。鬼ごっこかなにかで犬のように・車のように走りまわる。

 わたしは他人も学校も好きじゃない。矮小な空間に雑多な人間を放り込んで一年過ごせ、だ。いったいいつの時代のシステムだ。そうだ、戦前だ。大日本帝国民を育てんがための制度だ。昭和から令和になってなお、竹槍を・生徒をしごいていた80年も90年も昔と変わらない。

 ゆえにこういうことが起きる――


「っと、へへっ、来いよ!」


 左近がわたしにぶつかったうえに落とした本を踏んづけた。拾わず・謝らず行ってしまう。


「大丈夫……?」

「大丈夫」


 復讐するから。


        ◎


「待てよハゲ!」

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