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24JK  作者: 百雲美呪丸◎
四章
46/214

第15話「〝グラドル めちゃシコ〟て」

 いやぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~! わ、私はいったいなにを〰〰……!? クマくん、許して~・殺して~! なにより忘れて~! ュー――しか……覚えていないけれど~……それ以外にも痴態の限りを尽くしたような~……。


「あ~ん……」


 夢じゃないのよね~……。それにきっとベッドに寝かせてくれたのね~……ごめんなさ~い。


「ん~……?」


 机にお水が・書き置きが~。


    昨日すごい酔ってたけど大丈夫?

    二日酔いだっけ、ひどかったらお大事に


「クマく~ん……!」


 酔っぱらいのおばさんに絡まれたのに・襲われたのに……なんていい子なの~、ありがと~。

 二日酔いでも昨日のことでも頭が痛いけれど~……このお水を飲んで登校しなくっちゃ~。


        ◎


 初めてのチューは、いやューは、レモンサワー――飲んでたチューハイ――の味がした……。それでいて巡条さんの味(?)は甘くてまろやかで……混ざって文字どおり甘酸っぱくて……。っぱいに劣らず唇もやわらかくて……元気いっぱいのワンちゃんみたいに執拗に迫って……。

 頭じゃなくてお尻――なでてしまった。


「…………」


 どんな顔したらいいんだ・話したらいいんだ……。許してください・殺してください……。ただお尻、厚みも丸みもすごかった。スレンダー巨乳・巨尻ってほんとにグラドルだった?

 聞いてみたいけどそうじゃない――痴漢を正直に・真摯に謝ろう。たとえ覚えてなくても。

 意を決して教室へ。……もう来てる。あんなに酔ってもいつもどおりってしっかりしてる。


「お、おはよう」

「お、おはよ~」


 ……お互いぎこちない。それだけで黒川が普通に言い当てた。


「アタシ帰ったあとなんかあったー? なんかあったってかぶっちゃけ何回ヤったー?」

「ゼロだよ!」「ゼロよ~!」


        ◎


 かたや痴態を・かたや痴漢を謝罪する。萌に聞かれたくなくて休み時間に校舎の外まで出て。


「謝ることないわ~。だって私のほうが~……もっと……ッチなことをしたわよね~……?」

「ま、まあ……」


 むにゅ~(胸)とみゅ~(唇)は刺激が強く・感触が優しく……ッチで大変いやらしく……。


「ごめんなさ~い……本当にごめんなさ~い……」

「や、やめてよ・顔上げてよ」


 申し訳なさそうなままゆっくり顔を上げる。瞳には涙さえ浮かべてた。


「それであの~……昨日の私って~……どんな感じだった~……? ありのまま言って~」

「……理性も人格も崩壊してた。幼児みたいで・動物みたいで――」

「あ、ありのまま言わないで~! ……引いた~・幻滅した~?」

「ぜんぜん。むしろ……うん」


 べらぼうにかわいかった。また見たいな・会いたいな、酔いどレンちゃん(2~4ちゃい)。


「も~ぅ、ニヤニヤしないで~……。クマくんが二十歳になったら私が酔い潰すんだから~」

「ははっ、怖いなぁ」


 なにはともあれこれにて一件落着、ューについては触れなかった。巡条さんは覚えてないか。

 教室に戻る。前田・後藤が廊下にいて、でっかい声で卑っ猥話してた……。


「いや、グラドルなんかよりAV女優がびゅるびゅるヌケる系。〝グラドル めちゃシコ〟て」

「わかってねーな、画像はグラドルのが断然いいだろ。映像はAVのがそりゃヌケるけどよ」


 女子じゃないけど女子みたいに言わせてくれ――ちょっと男子ー、朝っぱらからサイテー!

 待てよ――もしかしたら水着レンちゃん出てくるかな? 〝グラドル めちゃシコ〟で!

 ってダメだ、そんな検索しちゃダメだ。下着姿を覗くのと変わらない……見たいけどダメだ。


「クマくんクマくん……あれ~……」


 学ランの袖ちょんちょんて引っぱってささやいてくる。目線で示す先には黒が・赤青黄緑が。


「どういうつもりだコラ。背中にいつ貼った?」

「黒川さんこわぁい。マナたち知らなぁい」

「前に同じこと自分でやったっしょ。あれよ、インガオーホー? ってやつっしょ」


 黄島・緑原が同調薄ら笑い。萌はブチギレて赤崎の机をグーの横でぶっ叩いた。


「覚えてろよゴラ!」


 自分の席に戻る。巡条さんは心配してなにがあったか聞きに行く。


「……ん」


 プリントの裏を不機嫌に見せる。相合傘が描いてあってこいつと僕の名前が書いてあった。


        ◎


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