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24JK  作者: 百雲美呪丸◎
四章
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第14話「こぉめぇてぐらびぁもやぁてたゆ~」(前話と地続きです)

「…………」「…………」


 死んだ! じゃない、潰れた! ふたりして机に突っ伏して赤い・エロい……。


「コバさーん。コーバーさーん」


 肩を揺らして起こそうとする。……絶対こいつ気持ちおばさんって呼んでる。


「んんぅ……」

「立てるー? ほら、腕まわしてー」


 と言いつつ腕まわさせて担ぎあげた。自分のバッグもコバさんのバッグも持って玄関へ。


「待て、どこ行くんだ」

「もう21時だし帰るに決まってんじゃーん」

「なんでコバさんさらうんだよ」

「はぁ? 送ってあげるんだけどー? 家どこか知んないけど駅連れてくー・置いてくー」

「……いいとこあったんだな。目クソ鼻クソ耳クソくらいの」

「クソクソうっさい。おばさんひとりくらいついでに持ってってもいいってだけだからー」


 靴履いて・履かせてドアばたん、本当に行ってしまった。おばさん言うな・持ってく言うな。


「…………」


 酔い潰レンちゃんとふたっ、ふたりきり……! どどどどうしよう・ななななにしよう!?

 おおお落ち着け、こういうときはあれだ! 羊さん――じゃなくて巡条さんだ、数えよう! 巡条さんがひとり「クマく~ん」、巡条さんがふたり「うふふ」、巡条さんが三人「まぁ~!」

 いや、巡条さんじゃなくて羊さんだ! 四足で柵飛び越えさせるな! 無性にかわいいな!


「ク~マ~くぅん……」

「うん!?」


 起きた! けど! 頭かくかく酔いどレンちゃん!


「だ、大丈夫? 首やるよ……?」

「ぅるひゃ~ぃ!」


 ひぃ~~~~! って、ぜんぜん怖くない……べらぼうにかわいくない?

 ちょっと目を離してにやけた隙にゴンっ! 机におでこぶつけた!


「巡条さんっ!?」


 あだ名で呼ぶの忘れるくらい驚いて、悪いけど左右から頭挟んで持ちあげる。


「ぃた~ぃ~……」


 泣きそうな顔でかわいそう……。おでこ割れたかと思ったけど、幸い血も脳も出てなかった。


「ぃた~ぃ~!」


 じたばた・ぶーぶー駄々こねだす。痛いっていったら――と、飛ばしたらいいんですか?


「痛いの……痛いの……飛んでけー……」


 24歳のお姉さんのおでこなでて……なんだこれ。よからぬことをする気も失せてくる……。


「ぁ~! ぁ~!」


 赤ちゃんみたいに無邪気に笑ってる……! よーし、次はいないいないばあだー。冗談です。


「もっと~! とんでけもっと~!」

「…………。い、痛いの痛いの飛んでけー……痛いの痛いの飛んでけー……痛いの痛いの――」


 10分も飛んできました・喜んでました……。


「ク~マ~くぅん」

「え、ちょ!?」


 疲れた腕を休めてたら抱き着かれた! 酒くさいけど普通に普段のいい匂いもする……!


「むにゅ~、むにゅにゅ~」


 っぱいがすりすり~~・ーチクがこりこり~~! さっき動画で観た猫が甘えるみたいに!


「じゅ、巡条さん……!」

「ぅゅ~?」


 ぅゅ……僕までとろける・ふやける……。なにもかもやわらかわいい・あったかわいい……。


「えふゅかっぷゅ~」


 Fなんですか・あるんですか!? それにしても脈絡ない・正体ない……。


「こぉめぇてぐらびぁもやぁてたゆ~」


 こう見えてグラビアもやってたゆ……? グラビアってあの――アイドルの? ……あ!

 もしかして前に言ってた『収録』ってなんか番組の? 仕事でも海外ってなんか撮影の?

 観たい……!


「ディ、DVDとか出てるの!? 水着でるんるん・ぷるんぷるんなの……!?」

「ぅるひゃ~ぃ!」


 押し倒された・覆いかぶさられた! 抵抗でき――ないんじゃない、しない! どうぞ!


「ぅにゅ~・むにゅ~、ぅにゅむにゅ~」


 頬と頬を・胸と胸をすりすりすりすり――やりたい放題・されたい放題、感無量大数……。こうも密着されたら失せたよからぬ気も甦るというもの。お、お尻くらい……なでても――


「…………」


 熱烈な頬ずり・胸ずりが止み、とろ~んとした垂れ目で無言で見つめてくる。


「あ……あの……」


 顔が近いです・視線が熱いです……。だらしない赤ら顔・たまらない淫ら顔……。


「みゅ~」


 閉じたまぶたが・すぼめた唇が迫ってきた――


        ◎


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