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24JK  作者: 百雲美呪丸◎
四章
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第12話「あっはっは! どの辺がおばさん?」(前話と地続きです)

 光沢も透明感もあるツヤツヤの褐色の顔。つまりが化粧が落ちている・毒気が抜けている。

 頬をぺたぺたノーメイク黒川は目を見開き、指をわなわな途端に赤くなって奇声をあげた。


「☆@%&∝ж~~~~~~~~!」


 風呂・トイレへ急いで戻り「花ぁバッグ!」、扉の前に持ってこさせてたぶん化粧道具取った。

 ……素っ裸よりもすっぴんが恥ずかしいのか。おまえの恥部は股間じゃなくて素顔なのか。


「うふふ、お化粧が落ちてもかわいいのにね~?」


 巡条さんが小声でにっこり・ほっこり言ってくる。……別人だったけどブスではないかな。

 ピンポーン。来客――じゃない、ルインだ(巡条さんにだ)。


「あら~!」


 誰か・なにかわからないけどすごい嬉しそう。弾むような指遣いでるんるん返信した。


「クマくんクマくん、今日はごちそうよ~」

「ごちそう?」


 レンちゃんの手料理はいつだって・なんだってごちそうです!


「でももう少し時間がかかるの~。20時過ぎになっちゃうんだけれど~……いいかしら~?」

「うん、いいよ。連絡しとく」


 帰るの遅れるって親に送る。最近〝友達〟の家で食べてきすぎで変に思ってるだろうな。


「ごめんなさ~い……未成年の男の子を夜遅くまで引き止める犯罪者おばさんで~……」

「自虐がすぎるよ・ひどすぎるよ……犯罪者でもおばさんでもないって」


 まもなくフルメイク黒川が出てきた。ベッドに腰かける。さっきのでばつも機嫌も悪そう。


「……見んな・比べんな」


 すっぴんと比較するなとそっぽ向く。僕と巡条さんは顔を見合わせておやおや・ニヤニヤ。


「……花、晩ごはんは?」

「あのね~、あと30分くらい、20時過ぎまで待ってほしいの~。ごちそうだからおねが~い」


 萌は舌打ち、飽きずにスマホイジりだす。僕らもスマホ一台――巡条さんの――で動画観る。触れないまでも肩を近く寄せ合って、ローテーブルに置いた小さい画面を、猫の日常を一緒に。ワンちゃん・ニャンちゃん系が好きだとか。リアルクオッカも見た。思ってたより……でかい?

 ピンポーン。今度は来客だ、家のチャイムだ。気づけば20時過ぎになっていた。


「は~い、いらっしゃ~い」


 玄関へ出迎えに行く。いらっしゃい……?

 ドアが開いてそこに現れたのは、トンガの写真に写ってた綺麗な・快活なお姉さんだった。アダルトなスーツでタイトなスカートでものすごい美脚。短髪ながら妖艶で気も酒も強そう。


「よっ! おっ?」


 僕に・萌に気づいて切れ長の目をぱちくり。巡条さんは説明せずとりあえず部屋に上げる。


「こんばんは」

「こんばんは」「ばんわー」


 おまえな……適当なあいさつもそうだけどスマホやめろよ・お姉さん見ろよ。


「おばさん誰ー?」

「お、おまえな!」


 怖いもの知らずだな・礼儀知らずだな! 初対面の社会人のお姉さんによくもまあ……!


「あっはっは! どの辺がおばさん?」

「まースーツ、あとリップー? JKで唇、そんなべたーって塗んないしー」


 お姉さんはなるほどってグーでパー打った。それもおばさんくさーって萌がまぁた言う!


「はっは、確かにおばさんか。おばさん木庭舞歌」

「黒川萌々奈ー」


 自己紹介済んだ! どっちも普通にコミュ力高い・人間強い……。


「お仕事お疲れさま~」


 巡条さんがお茶入れて持ってきた。コバさんに差し出す。

 黒川だけベッドに座ってて、残り3人でローテーブル囲んでる。


「舞歌、こちら雪佐拓真く~ん。前に話したの覚えてる~?」

「覚えてる覚えてる。あんたみたいな奇特合法JKに勉強教えてくれるいい子でしょ?」


 奇特合法JK……。考えたことなかったけど――そうか! 巡条さんって合法か……!

 ……まあ僕が合法(成年)じゃない。


「も~ぅ、変な言いかたしないで~……。――クマくん、こちら木庭舞歌~」


 大の親友・戦友で年に一回の海外旅行もこの人と行くという。……戦友?


「クマくんって……花恋あんた――付き合ってんの!? とうとう男子高生とナニしてんの!?」

「な、なにもしていないわよ~! お付き合いもしていないけれどそういう呼びかたなの~!」


 半信半疑のコバさんは僕を見て聞く。


「……セッサくんは花恋のことなんて呼んでるの?」

「……レンちゃん――です」


 つい最近なんです……慣れようとしてるんです……。


「ぷふっ……そう……毎日楽しいね……レンちゃん?」

「ど、どういう意味よ~・楽しいわよ~! なにをそんなに笑いをこらえているの~!?」


 両腕ぱたぱた、ポカポカ叩く。親友相手の巡条さん、かわいいなぁ・キャラ違うなぁ……。


「怒るなよレンちゃん、クマくん見てる……ぷふっ。それよりほら、これ!」

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