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24JK  作者: 百雲美呪丸◎
四章
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第6話「や~め~て~! ケンカしないで~!」

 ……自分でもナゾ。なーんか秒で『行くー』とか言ってるし。学校外でぼっち関係ないのに。まーでもなんだろ、おばさんうざいししつこいしー? ホント行ってあげてもいいってだけ。佐ぁがクっソイヤそうなの気分いいし、どこ行くか知んないけどまたステーキとかたかれるし。

 てかどういう魂胆・根性って花のほうじゃん。マジ先週から『黒川さ~ん』って絡む絡む。シカトすんのもダルく・しんどくなるっての。アンタのことアタシ嫌いなのわかってないの? 

わかっててだったらヤバいわ・ソンケーするわ。嫌いなヤツに優しくできたら世界平和なるわ。

 アタシが佐花とトモダチなるわ。


「雪佐くん、お昼どこ行く~?」

「どこでもいいよ。巡条さんが行きたいとこで」

「はい、丸投げー。自分で選ばない・選べないクソオトコー」

「う、うるさい。黙ってろクソ女」

「や~め~て~。クソなんて言っちゃダメ~」


 電車乗ってて花ぁ挟んで三人で座ってる。ギャル・セイソ・マジメってつながりイミフかも。


「遠慮しなくていいのよ~。なにか食べたいものってな~い?」

「うーん……ラーメン? あ、いや、普通にないよね」

「ないない、オトコだけで行けってとこだわー。ムードないし騒がしいしカロリー高いしー」

「……おまえには言ってない・聞いてない。爪とスマホ一生イジってろ」

「あん? バカにしてんのかテメゴラ」

「や~め~て~! ケンカしないで~!」


 両腕ばたばた佐ぁとアタシにらみ合わないようする。ムカってきたのにフフってウケる。


「アンタってなんてーの、ホント天然でそんななんだー」

「天然でそんな~? ……どんな~?」

「いやー、クソアマナはゆるふわ演じてるけどさー、花ってもうタマシイからしてそうじゃん」


 今の見てわかったわ、素ぅでフシギちゃん。あ、おばさんだしフシギさん? アハハハ!


「だからクソなんて言っちゃダメ~」


 言うし、アイツマジクソだし。アタシからカレシもポジションも盗ってティアラ乗っけてる。そろそろ女王慣れてなんかしてくるかも。ぜんぜんいい、返り血浴びるくらい返り討ちする。

 とか思ったあいだにあっち向いて佐ぁに言ってた。


「ラーメン、普通にいいじゃな~い。決まりね~」


 決まったんだけどそれきり黙ったんだけどー。


「…………」

「…………」


 どっちもうつむいてぼーっとしてる・ヒマしてる。スマホもイジんないってショーワなの?


「なんなのアンタら、シュギョーでもしてんのー?」

「……は? 修行ってなにがだよ」

「ほら、なんだっけ、メイソー? してるわけー?」

「瞑想なんてしてないわ~。どうして~?」

「じゃあなんで葬式みたいにシケてんのー? それか実はテレパシーでしゃべってんのー?」

「そんなわけないだろ。――じゅ、巡条さん?」


 花ぁあっち向いて佐ぁんこと見つめてるっぽい。そんで言った。


「伝わった~?」

「……はい?」

「テレパシー、送ってみたの~」

「フっ! アハハ、アハハハハ!」


 フシギさんおもしろー! そりゃ24で高校来てるだけあるわー! おなかイター・ヤバー!


「……萌。笑いすぎだろ」

「そ、そんなにおかしかった~?」

「おかしいおかしい、アハハハハ、アハハハハハハ! ア、アタシにもテレパシー送ってー」


 わかったわ~ってニコって見てくる。その向こうで佐ぁはギロってにらんでくる。


「…………」「…………」


 オンナ同士見つめ合う。目ぇデカ・鼻高・顔ちっちゃ! ……ムカつくくらい美形じゃん。髪はシュシュでまとめて肩に流してさー、なんか上品でさー。そんなのアタシ合わないっての。


「伝わった~?」

「ぜんぜーん。アタシから送っていー?」


 嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い、大嫌い。目ぇまっすぐ見てこれでもかって念じてやった。


「ん~……嫌い~?」

「っ!? すごっ! おばさん、テレパシー受信できんの!?」

「おばさん言うな!」


 佐ぁうっざ・うっさ。まあまあ~ってなだめられてやんの。で、こっち見て言う。


「テレパシーじゃなくってきっとそうよね~って。けれどこれから大好きにさせちゃうわ~」

「あっそ。ちなみにアンタ、なんて伝えようとしたのー?」


 アタシには〝雪佐くんと仲よくしてね~〟・佐ぁには〝萌々奈と仲よくしてね~〟だって。


「するわけないし」「するわけないよ」


        ◎


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