第4話「本当にオムライスでいいの~?」
16時半頃から19時半過ぎまで3時間、休憩も変なこともなくぶっ続けで勉強会終わった。僕はまだまだやってもいいどころか泊まりたいくらいだけど、巡条さんがひどく気にしてる。親には遅くなる・食べてくるってルインした。友だちんチって書いたけど――大人の女性んチ。
母さん……これから手料理作ってくれるんだ。
「本当にオムライスでいいの~?」
キッチンに立って準備済ませて聞いてくる。裸じゃなくてパジャマエプロン。
「玉子料理が得意でよくオムライス作るんだよね? そりゃ食べてみたいよ」
「ふふっ、わかったわ~。あっ、雪佐くんのお料理、私も食べてみたいわ~」
「え、僕は料理しないよ・できないよ」
「よく作る玉子料理、あるんでしょ~? 卵かけごは~ん」
よく作るのは本当だけど冗談だったんだけど……。わかりました、あとでお作りいたします。
巡条さんクッキングはじまった。慣れた手つきでヘラを・フライパンをちゃっちゃかしてる。
「ふんふんふふ~ん、ふんふんふ~ん」
ジュージュー炒める音とともにかわいらしい鼻歌も。……僕いるの気にならないんですね。
こうしてその姿を眺めてると――寝起きの彼女ないしお嫁さん。パジャマ普通に最高です。別にぴちっとタイトじゃないのに、お尻が……むちっ……。丸みもふくらみも非常に最高です。
もっと盗み見していたかったと思うほど、あっという間にオムライスできた。
「は~い、今日はどうもありがと~」
ローテーブルに、僕の前に置いてくれる。湯気がほかほかですごく綺麗な楕円だ・黄色だ。ケチャップで〝おつかれさま〟って器用に・上手に書いてある。サンカレンさま~~~~!
「こちらこそありがとう。う、嬉しいよ」
「いえいえ~、お安いご用よ~」
入れ替わりで僕がキッチンへ。ごはんに穴作って卵を入れ、しょうゆをかけて混ぜて――
「どうぞ……」
粗末なものをお持ちいたしました。手間も質も対等じゃありませんが一緒に食べましょう。
「んっ! おいしい」
ふんわり優しい……! 巡条さんのオムライス、本人みたいにふんわり優しい~~~~!
「よかったわ~。雪佐くんの卵かけごはんもおいしいわね~」
そうかな……料理できない男のテキトーメシだよ。
おなかも幸せもいっぱいになった。期待したハプニングはついになく、至って健全でした。
◎
つまんな
つまんなつまんな
つまんなつまんなつまんな
つまんなつまんなつまんなつまんな
つまんなつまんなつまんなつまんなつまんな
つまんなつまんなつまんなつまんなつまんなつまんな
つまんなつまんなつまんなつまんなつまんなつまんなつまんな
つまんなつまんなつまんなつまんなつまんなつまんなつまんなつまんな
つまんなつまんなつまんなつまんなつまんなつまんなつまんなつまんなつまんな
「……つまんな」
ツイックー(裏アカ)につぶやきまくってリアルつぶやきでスマホ投げる。アタシつまんな。
ベッドにぐでーってうつ伏せなる。オッパイ苦し・オマ×コ寂し。お風呂でシたとこなのに。
マナもシュウもミナもケイもムカつく。ルナもレナもムカつく、クラスのヤツ全員ムカつく。ぼっちなったアタシ、ゼッタイ笑ってる。転校生もおばさんもどうせ笑ってる。超ムカつく。
カレシはもういい、ほんといい。あのクソ野郎もクソアマナもシネ、デキるまでヤってろ。アタシのがかわいいしGあるし。あんなチビオンナのCでパイ×リできると思ってんの?
それで思い出した・思いついた。
「……アイツの租チ×チ×さらそ」
なんかふざけて撮ったのある、引きで顔まで写ったのある。名前も書いて色んなとこ載せよ。ヤバい・イタいオンナからいっぱい連絡こさそ。あのおばさんよりもっとおばさんに食わそ。
「…………」
アホらしくてやっぱやめた。またトモダチできたらこれ元カレって見せて笑うくらいしよ。
トモダチはもう――いいことない、ほんと欲しい。ぼっちとかつらいわー・みじめだわー。転校生とおばさんもだからくっついたんじゃん。あのふたり以外みんなグループなってたし。2、3軍女子はムリってた、入れそうなかった。まーぶっちゃけノリも話も合うわけないかー。2、3軍男子はキョドってた、話なんなかった。キモいわ・しゃべんないわ・つまんないわー。それでしょうがなく昨日・今日ってふてくされて完全ぼっちしてみたけどさー……しんどい。残ってるっちゃ残ってるのは転校生とおばさん。どっちもクっソ嫌いだしありえないけどさ。
これってもうキューキョクの二択。このまましんどぼっちかあのふたりぼっちとつるむか。
「……ないわー」
◎




