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内側からの景色

 おい、見るな!…見るなって!お前らどうしてこっちを見るんだよ!?なんだ、普通に生活する姿がそんなに面白いのか!?


 お前らはよ!結局、安全を楽しみたいんだよな?そこにいてリスクも取らず、物珍しい物を見る。それが楽しいんだよな?


 だけどよ、俺らの世界じゃそれは御法度なんだよ。本来はお前らも俺らとの境目を無くして、同じ環境に居なきゃいけねーのよ。


 じゃなきゃ不公平じゃねーか!どっちが強いかも分からねえまま、俺はお前らの奴隷でいろって言うのか!?ふざけやがって!俺にとっちゃ、お前らは弱者なんだよ!!


 …ほら!今も俺を見て笑った奴がいる!!おいお前!お前に俺が笑えんのか!?知ってんだぞ俺は。お前も笑っちゃいるが、所詮はお前も大きな檻の中に閉じ込められてる事をよ。「社会」って檻だよ。あーあ、窮屈そうだなぁ!お前!!!


 あと言っとくけどな、別に見てんのはお前らだけじゃないぞ。俺らも見てんだよ。俺らを見て「滑稽だ」と思ってんのならそりゃ大間違いだ。俺らがお前らを笑ってんだ!!!


 ん…?…おおお!?おいおいおい!!あの馬鹿、どうやら鍵を閉め忘れてたみてえだな!?あーっはっは!!残念だったなぁお前ら!もう俺を見て楽しむことは出来ねえよ!!今から俺の力をお前らに見せつけてやる!!!待ってろよ、人間共!!!


 


 ──ライオンは動物園の檻から逃げ出して一通り暴れた後、駆けつけた猟友会に射殺された。


 「馬鹿なライオンだねえ。外に比べたらこっちの方が天国でしょうに」


 サルはそう言って、仲間の毛繕いを続けるのであった。

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