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第三話 冒険者ギルド

第三話 冒険者ギルド



「メシが、くえねぇ」


 まじかと、頭を抱える俺はスピーノ。めでたくこの大自然あふれる見知らぬ世界に降り立った只人だ。

 そう只人。


 金がなかった。


 びっくりしたわ。腹減って良い匂いするからふらふらっと食堂らしきところまで来たわいいが、俺の手持ちのお金がどういう扱いになるのかわからなかったので、そこら辺の小坊主に俺の持っているお金を見せてみた。


 感想、きれいなコインだね。


 これつかえねぇー!


 というわけで俺は一人村の広場に地べたへと座り込んで考え中である。自分の残り体力を考えて、どこかで飯は食わなきゃならないし、宿だって泊まらないとならない。


 つまりいかにこうして動かず情報とお金を集めるかにかかっているの、ふぁ!


「ねー兄ちゃんさっきから座って何してんの?」


「おいおい少年、いかに俺に興味津々だからって背中に氷を入れるのはいただけないぞ?怒っちゃうぞ?」


「へー怒るんだー、見るからに困ってそうなのに起こる元気はあるんだー」


 小僧…。


 まだ我慢だ。スレッヂブレードとコインを目の前に置いて考える俺の荷物はこんなものだからなー。財布あってよかったーとかないから。財布あっても中身が異世界じゃ意味ないからさー。


 小僧三人が俺を囲んで何か言っている。物珍しいか、大人が無一文で座っているのが珍しいのかこの野郎。


「ねぁ兄ちゃん。このコインって何に使うの?」


「あ?そりゃ買い物に…、使えたんだよ…俺の町ではさ」


「へー、初めて見たな。これがよその国のお金ってやつ?」


「ん、うーんそんな感じかな」


 うん、嘘はついてない。よその国(異世界)ではしっかり使えるぞ。そもそもこの世界に他の国があってまた通貨が違う可能性があるのか。意外に情報になったな。


「きれいだねー」

「そうだねー」


 うん、確かにきれいだよな。さっきこの村での通貨を見たけど凝った意匠のコインではなかった。一方俺のコインは機械が発達していたからか、美しさという面で目を見はる。


 これは使えるのか?


「よう少年たちよ。これがほしいか?」


 一も二もなくほしいと合唱する。


「よし、それならこれを一枚ずつやろう、その代わりにこの村のことや俺の質問に答えてほしいな」


 馬鹿と鋏は使いよう。使えぬ金も使いようだな。




 この村は本当に小規模な村で国の中でも干渉はないらしい。領主も顔を出さないから税金という概念も薄いようだ。しかし、その割にはよそからの観光客が多い気がするのが気がかり。

 そして問題の稼ぎどころだが、どうやら俺のような魔物と戦うしかない人間でも稼ぐすべがあった。それこそ最初はクラッグか!と喜びかけたが、よく考えなくてもバーチャルな魔物じゃなくてリアルに魔物いるんだからそれ退治しろよって話で、つまりは魔物を倒すことでお金は稼げるらしい。


 冒険者と呼ぶ。


 そして、ギルドというシステムがあった。





「あら、いらっしゃいませ。何か御用ですか?」


 この村で一番大きな神殿のような建物があった。そこが冒険者ギルド。壁などなく誰にでも解放された世界観になっていた。


「あー、あの、冒険者登録できますか?」


「・・・え?」


 ですよねー、いかにも良い大人が剣もって戦ってそうなのにここにきて、初めての言葉が初心者丸出しの登録できますか?だもんなー、でも背に腹は代えられねぇよ。

 恥は飲み込め!


「あー、あのですね、いやもう。なんというか。そのね、「「「「大丈夫よ!何も言わなくていいわ」」」」はい?」


 はい?なんですか。なんで囲まれてるんですか。このお姉さんたちすげえ圧力で俺を受付に連れていくんですけど、なんか体触られてるんですけど、なんか椅子に座らさせてるんですけどおおおおお!!!!


「わかるわ、その姿を見たら。あなた何も知らされてないのね」


 それはそうですが。


「うん、つらいこともいっぱいあったでしょう」


 お姉さん1と2が俺の両腕を極めてお胸がおっぱぱぱぱぱぱぱっぱ、ふぅ。


「気にしなくていいわ、この冒険者ギルドはやり直せるから。大丈夫よ、失敗なんて忘れなさい」


 おぱぱぱぱぱぱぱ、なんですと?やり直し?


「よくいるのよ、あなたみたいな人は」


 …、その心は?


「家を追い出されたのね」


 それでよかです。


冒険者ギルドのお姉さん。


美人な四人で運営しています。豊満なお胸をお持ちの三姉妹としっかり者の四人組です。


またセントリアルス村とヘルパーの町ではどちらも硬貨を使って売買しております。もし、スピーノが金貨などを持っていたら金としての価値として異世界の通貨を手に入れることを考えたかもしれませんが、持っていたのは所謂小銭ばかりでした。

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