やはりまた巻き込まれる
部屋から出ると右手の刻印が熱くなる
前が一瞬光リアが顕現する
「マスター、怪我はありませんか?」
リアが奏斗に抱きつきながら聞く
リアに言われてから体の痛みが無いことにきずく
学院長が直したのだろうか?
「ああ、怪我は学院長が治してくれたみたいだ」
「マスター、今度お会いした時は全力で叩き潰しましょう」
どうやらリアは学院長の事が嫌いなようだ
それに今は可愛らしい白のワンピースを着ている
服あるならどうして最初裸だったんだろう?
まあ、目の保養にもなったし気にしないことにしよう
「まあ、それは置いとくとして一緒に校内を歩かないか?」
「はい、私はマスターの側に居たいです」
真顔で近くに居たい宣言するリア
奏斗は照れを紛らわせるために頬を掻く
「じゃ、行こうか」
「はい、マスター」
左腕にリアが抱きつきながら歩く
腕にあたる2つの柔らかい感触を極力無視して歩く奏斗
「そう言えば、リアはどんな技を使えるんだ?」
学院長の言ってた精霊の力の事を思い出し聞く
「私は剣精霊です、剣の形状は好きなように変えられます
使える属性は雷属性と聖属性です」
「へえ、じゃあさっきの戦闘でも剣の形状や雷撃つことができたのか」
「肯定です、マスター」
剣の形状を自由に変えられるのは便利だな
それに雷が使えるなら剣技を幅広く活用できる
抜刀術も帯電して放てばとんでもない威力になるだろう
「リアは色々と出来て凄いな」
「少し照れます、マスター」
リアの頬が染まりぐいぐいと体を奏斗に密着させる
どうやら嬉しい様だ
少し歩き角を曲がると教室が見えてくる
「みんな授業中か、道理で廊下が静かなわけだ」
耳を澄ますと教員の話し声が聞こえる
色々と回ってみるか
奏斗は階段を降り5階から1階に移動する
それから1時間程学園を周り、この学園はかなり施設が整えられていることを知った
それに大きい
いや、ちょっと頭可笑しいぐらい大きい
この学園を全て回るにはかなり時間がかかるな
奏斗はとりあえず自分の寮に帰ろうとする
「無駄に大きすぎて、少し迷子になったな」
そう言えばあの端末にこの学園の地図があるとか言ってたな
奏斗は端末を取り出して電源を入れる
端末には色々と機能があり、基本奏斗の知ってるスマホと操作が同じだ
地図のアプリ?を開き寮の場所を確認する
寮は一つらしく男女で共同して使っているらしい
奏斗寮に向けて歩き始めると
「おい、止まれよぉ兄ちゃん」
如何にもチンピラですオーラ出しまくりの男子5人に話しかけられた
「見ない制服だな、それに可愛い嬢ちゃんを連れていやがるぜ」
下品に笑う男共が奏斗に近付いてくる
リアも心なしか更に無表情になる
「俺に何かようか?」
「こんなに可愛い子がいたらむちゃくちゃに壊したくなるだろう?」
1人体の大きい筋肉質の男が前に出る
それに連れて、ほかの男共もニヤニヤしながら奏斗を囲む
「お前、この女を渡したら見逃してやるよ」
「坊ちゃんは部屋で自慰行為してな!」
「ぶひぶひぃ、可愛いなあ」
男共が大袈裟に笑い、リアに手を伸ばそうとしてくる
「フッ!」
刹那、奏斗は大男に顔面目掛けて渾身の回し蹴りを放つ
「ぶへぇ!」
大男が吹っ飛び、派手に鼻血を吹き出す
「悪い、ちょっと気持ち悪かったから足が出た」
取り巻きの男共が騒ぎ出す
「キサラギさんが吹っ飛んだぞ!」
「ぶひ、あの子可愛いな」
「やべぇって!キサラギさんが吹っ飛んだぞ!」
「に、逃げようかな?」
くいくいと袖を引っ張るリア
「マスター、滅ぼしても良いですか?」
リアが怖いことを聞いてくる
「流石に殺しちゃだめだろ」
奏斗が答えると少ししゅんとするリア
リアと話していると大男がムクリと起き、詠唱する
「大地の加護を受けし精霊よ!、我に力を貸したまえ!」
一瞬光、大男の両腕にごついナックルぽいの付く
「マスター、あれは下位精霊の霊装です
恐らくゴーレムあたりの精霊でしょう」
リアが丁寧に敵の戦力を分析してくれる
「俺を殴るとはいい度胸だな、手足もいで、お前の目の前でその女を犯してやる!!」
「いや殴ってないし蹴ったんだよ、それにあまり怒ると禿げるぞ?」
大男の顔が赤くなり血管が浮いてくる
「ぶっ殺す!」
取り巻きの男共も霊装を展開し、大男に続く
「さっき言ったリアの技を試してみたい」
「了解です、マスター」
早口で詠唱し終え、リアが美しい刀に変わる
「しねぇ!」
大ぶりに殴ってくる男を躱し、峰で殴りぶっ飛ばす
「ぐほぇ」
また吹っ飛ぶ大男
取り巻きの男共も武器を手にして飛びかかってくる
「リア、雷を使うにはどうしたらいい?」
「(はい、私に魔力を通していただければ雷に変換できます)」
頭の中にリアの声が響く
「(魔力ってどうやって出すんだろ)」
普通の疑問を思い浮かべる奏斗だが、体の芯に熱いものが湧き出ていることをなんとなく感じる
襲いかかってくる男共をバックステップで距離をとり、その熱をイメージでリアに流す
「ヂヂヂヂヂヂ!!」
刀に雷が覆い周りに放電する
「おお!、本当に出た!」
奏斗は興奮しはしゃぐ
そして剣技を出す構えを取り
「東郷流廻の型、月花!」
奏斗は相手の懐に潜り込むと回転して斬り、それを4回行う
一瞬の出来事でこの場に立つものは奏斗以外誰もいない
「やっぱり帯電しながら放つと斬る速さが上がるな」
奏斗は刀を回し鞘に納刀する
全員峰打し、だらしない顔で伸びている
「これは何事ですか?」
1人の女性が音もなく現れ奏斗に尋ねる
「俺は無罪だ、先に相手から仕掛けてきたから正当防衛しただけだ」
若干焦りながら答える奏斗
「正当防衛ねぇ、まあみんな気絶してるだけで大したことなさそうなのでこの事は問題にしないであげます」
ほっと息を吐き安心すると奏斗
「私はこの学園の生徒会長を兼任しているフィリアと申します」
そう、女性は名乗ったのであった
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