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精霊演舞曲  作者: しろ
5/8

転入

目が覚めたら知らない部屋だった

少し渋みがあり広い部屋はまるで奏斗知ってる校長室のようだ

しかし、今日は気絶することが多いいな

目が覚めたら大抵変なことが起こるし気分は最悪だ

今奏斗は椅子に縄で縛られている状況だ

ほろりと奏斗の目から涙が落ちる

「目が覚めたか、奏斗」

目の前には椅子に腰をかけ偉そうにこちらを見てくるシェネルがいた

「随分と偉そうだな」

「実際偉いからな、私はこの学園の学園長だ」

「学園長?」

「そうだ、ここは精霊魔術学院

精霊魔術師が通う学校だよ」

シェネルの話を聞きながらリアに心の中で話しかけてみる

「(リア聞こえるか?)」

問いかけても返答はこない

「無駄だよ、私の結界で一時的にお前の精霊を顕現させなくしているからな」

右手を見ると何やら結界らしきものがある

「何が目的だ?」

奏斗圧倒的不利な状況でも冷静に対応し、シェネルを睨む

「取引をしようじゃないか奏斗」

「取引?」

シェネルはニヤリと笑い答える

「私はお前が気に入った、この学園に入れ

代わりにお前の知りたいことを何でも教えてやる」

「入れってこの学園にか?」

「そうだ、悪くない話だろ?

この学園に転入するだけでお前の知りたい情報を知れるんだ」

奏斗は今の状況を改めて確認する

リアは封じられ、身動きも取れない

それに相手は相当な手練だ

剣術には自信があったが初見であそこまで破られるとは思わなかった

しかし、これは場合によっては好都合だ

奏斗はここがどこなのか知りたいし、何故家から出たはずなのに森にいるのか聞きたいことは山ほどあるからな

「転入のことは後回しだ、先に情報を渡せ」

シェネルを睨みながら答える

「ふむ、まあいいだろう、聞きたいこととはなんだ?」

「まず、ここはどこで精霊とはなんだ?」

シェネル少し驚いた表情を浮かべ、楽しげに笑う

「ここは水源都市アクア、精霊についてはめんどくさいので省略するが、フラグメントにいる特別な力を持った生体だ」

「フラグメント?」

「ああ、こちらの裏の世界の事だ

フラグメントは魔力が満ちていて、精霊の本体がある」

どうやら奏斗と知っている世界とは違うようだ

いわゆる異世界ってやつだろう

そう仮定すると今まで起きた不思議な事が説明できる

「精霊はフラグメントしか顕現出来ないのか?」

「いや、本体はフラグメントにあるがこちらの世界にも多くいる

だが、希に精霊の本体ごとこちらに顕現し、街を破壊することもある

あーあと、契約精霊はいつでもこちらに本体ごと顕現出来るぞ」

一通り精霊についてシェネルは話し終えた

「ここまで親切に教えてやったんだ

こちらの条件は飲んでもらうぞ」

奏斗は元の世界のことを考える

両親と妹は亡くなり、自分を育ててくれた爺ちゃんもいない

あちらに大切なものはもはや無い

それにこちらの世界は面白そうだ

「分かった、この学園に転入する」

そう言い、シェネルは満足そうな顔をした

「パチン」とシェネルが指を鳴らすと奏斗を縛っていた縄が解け、結界も消える

奏斗は立ち上がりシェネルに聞く

「住むところや学歴などどうすればいい?」

「生活は寮だから安心するといい

あと、君の学歴はこちらで偽装するさ

君は記憶喪失なのだろう?」

どうやらこの世界については知らないことはシェネルの中で奏斗は記憶喪失と言うことになっているようだ

ここは話を合わせよう

「まあそうだ、年齢は16だ」

「ふむ. . . .ほれ」

シェネルは机の引き出しを開け、鍵を奏斗に投げる

「それがお前の部屋の鍵だ、失くさなように注意しろ、お前は高等部1年A組に配属する

明日から授業に参加だ、それと」

机の引き出しから端末のようなものを出し、奏斗に渡す

「これにこの学園のシステムが書かれている

色々と便利な機能があるから使うといい」

端末を見るとこれは奏斗の世界にあったスマホによく似ていた

真新しい端末に少しテンションが上がる奏斗

「明日から授業に参加だが、少し下見をするのもいいかもしれんぞ?

まあ、寮に帰って休むのもありたが」

「いや、色々と見て回りたいから見学するよ」

そう言い部屋から出ようとする奏斗

「精霊魔術学院にようこそ、お前の成績に期待するよ」

部屋から出る奏斗に向かって含みのある言い方をするシェネル



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