表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
精霊演舞曲  作者: しろ
4/8

死闘

リアと契約を果たした奏斗はとりあえずここが何処なのか訪ねようとした

「ほう、こんな所に面白そうな輩がいるな」

奥から出てきたのは眼鏡を掛けた20代くらいの女性だ

髪は綺麗な黒髪で、目の色は灰色

まるで物語に出てくるような綺麗な女性だ

そして、右手には禍々しい闇のオーラを放つ西洋風の真っ黒な剣が握られている

「マスター、あれは危険です」

リアが忠告してくる

「ふむ、見た事のない制服を着ているな

そして半裸の子供を前にしている男か」

奏斗は改めて今自分の状況を確認する

半裸というか、ほぼ全裸に近い美少女にくっつきそうなぐらい近くにいる男性

傍から見たらまるで襲う寸前と言ったところか

これは犯罪だな

奏斗の額に一筋の汗が滴る

「これは極めて説明の難しい状況なんだ

それに俺は何もしてない、無罪だ」

「なるほど、確信犯がいう定番なセリフだな

私も今は立場上学園長だ

半殺しにして牢屋に送ってやろう」

ニヤリと笑い美女は禍々しい剣を奏斗に向ける

刹那、美女の姿が霞み奏斗の懐に現れる

「!!」

猛烈なスピードで奏斗の腹部目掛けて剣を刺突する

「く!」

辛うじて躱し、リアを抱いて後ろに飛び下がる奏斗

「まさか躱されるとは思わなかったぞ

小僧名前は?」

「東郷奏斗だ

それに今の躱さなければ死んでいたぞ」

「ぎりぎり死なないはずだ

それに男だろう、それぐらい耐えてみせろ」

この野郎、平気な顔で殺人告白してくる

「さっきも言ったが俺は無実だし何もしていない

話し合えば分かるはずだ」

「いや興がのった、私と殺しあえ」

そう言うと美女はニヤリと笑い、黒い剣を構え直した

「マスター、私を使って下さい」

リアはそう言い、奏斗の右手を小さな手で握る

すると、頭の中にワードが流れ込んでくる

「紡いで下さい」

どちらにしろこのままでは殺される

こんな所で死ぬのは嫌だしな

奏斗はリアの小さな手を握り返す

「神々を滅ぼし聖剣よ、全てを焼き払う雷撃よ

我は悪を嘆く者なり、尊き願いを我は歌う

今ここに真実の刃となりて我が道を開きたまえ!」

リアの体が光、霧散する

次の瞬間、奏斗の目の前にあの時の美しい刀が現れる

奏斗は刀を手にする

頭の中にリアの声が聞こえる

「(マスターが望むままに敵を蹂躙しましょう)」

奏斗は刀を構える

「人形の精霊とは珍しいな

それに見たことのない霊装だ、楽しませてくれよ」

「引いてくれる気はないか?」

「愚問だな」

2人は静かに構え、沈黙が続く

風で木の葉が落ちる

最初に動いたのは奏斗だ

先のお返しとばかり、高速で美女の懐に入り下段に斬りあげる

「キィン!」

金属同士ぶつかり甲高い音と火花がでる

初撃を防がられた奏斗だが次々に斬りかかる

下段、上段、斬り返し、刺突

その烈火の攻撃はまるで獅子のようだ

「なかなかやるな」

しかし、相手もすべての攻撃に対応し反撃してくる

美女は奏斗次々とに斬りかかりる

「はあ!」

一撃一撃が重く、やがて奏斗を吹き飛ばす

吹き飛ぶ奏斗を捕まえ腹にひざげりを入れる美女

「かは!」

パワーは完全にあちらが上

ならばこちらは上手さとスピードだ!

奏斗は痛みに我慢しながらバックステップで距離を取り、刺突の構えをとる

「東郷流連技桜の舞、フツノミタマ」

刹那地面が爆ぜた

奏斗は爆発的なスピードで相手に斬り掛かる

斬りかかってはステップやバックステップで距離を取り、木を踏み台にして次々と斬り掛かる

縦横無尽に斬り掛かる姿はまるで踊っているようだ

この技は遮蔽物なければ使えない技だが、個人にも大軍にも幅広く使える連続技だ

「見たことのない剣術だな」

しかし、美女はこの攻撃にも反応し全て対応してる

奏斗は木々を移動して、美女の真上に移動する

木を蹴り逆さで急降下する

「東郷流輪の型、大輪!」

全身を回転させ、遠心力を利用した思い一撃を放つ

「ギィン!!」

激しい金属音が響く

「今のは堪えたぞ」

美女はにやりと笑うと回し蹴りをして奏斗を飛ばす

「く!」

とんでもない威力の蹴りは奏斗の内蔵を破壊するには充分だった

「(マスター大丈夫ですか?)」

「けほ、けほ、 問題ない」

吐血しながらも立ち上がる奏斗

「なかなか面白い技を使うな、奏斗

どこで身につけた?」

「お前に教える必要は無い

それに俺は名乗ったんだからお前も名乗れ」

「私としたことが名乗るのを忘れていたな

私は、シェエルピスローグ

よろしくな、奏斗」

何をよろしくされたかは知らんがとりあえず今は死なないように立ち回るだけだ

「リア、刀の鞘はあるか?」

「(はいマスター、今顕現させます)」

目の前に綺麗に刺繍された真っ白な鞘が現れる

鞘を掴み、刀を回し納刀する

「そろそろ体が限界なんでな

この一刀で終わらす」

「ほう、それは楽しみだな」

美女はにやりと笑う

体制を低くし抜刀の構えをとる

「東郷流抜刀術壱ノ太刀. . . . . . . 流星!!」

それは目に見えない一瞬の出来事

奏斗はまるで夜に落ちる流星の如くシェネルを斬る

シェネルの頬に浅い傷ができ、血が滴る

「驚いたぞ、私に傷を付けれるものがまだいるとはな」

奏斗は驚愕の表情を浮かべ絶句する

「そう嘆くな、私以外なら確実に殺れただろう」

そう言うとシェネルは奏斗に手刀する

「採用だ、私の学園に招待しよう奏斗」

意識を途絶える瞬間、奏斗はそう聞いたのだった






下手ですが感想くれたら嬉しいです

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ