第6話アルティア王国偏~祝ダンジョン踏破
――今俺は、巨大なスライムと戦おうとしている。もちろん策はちゃんと用意してある。
実はここに来るまでに練習していたことがあるんだ。
それは...
いけっ! 『ファイアーボール』
神崎から放たれた3つの←(ここ重要) 火の玉はキングスライムにあたった。
どうだ。これが練習の成果、最大3つまで出せるようになったぜ。これでスライムも余裕だな。
(まぁ。その分威力は落ちますけどね)
......え? そうなの?
「キュピィーーーー!」
キングスライムはまるで何事も無かったかのように、こちらに振り向き体当りしてきた。
あれー? 前にもこんなことがあったよな。でも今回は避けれそうにないな。だって横幅2m、高さ2m位のでかさがすごい速度で飛んできてるんだぞ。......良けれるわけないだろ。
「うっ!」
俺は体当たりをもろにくらい、吹っ飛んだ。
(マスター。このままでは、あと1回くらったら死にますよ)
くっ。リア、何か策はないか?
(まずは時間を稼ぐために、最大火力でファイアーウォールを、あのスライムとの間に発動してください)
わかった。
『ファイアーウォール!』
よし! 出来たぞ。
(ちなみに今何ポイント位ありますか?)
ん? ポイントか? ......200くらいあるぞ。
(では、『ポイント交換』で魔力増加を取得してください)
わかった。
(ポイント交換)
――魔力増加を100ポイントで取得しますか?――
はい
――魔力増加を取得しました――
(次に『スキル強化』と念じて魔力増加をレベル10まで上げてください)
スキル強化? まぁやってみるか。
(スキル強化)
――魔力増加をレベル10まで強化するのに100ポイント使います。強化しますか?――
はい
――魔力増加をレベル10まで強化しました――
(そろそろファイアーウォールの効果が切れるので、あのスライムに向かって最大火力で『ファイアーボール』を使ってください)
よし! 『ファイアーボール!』
渾身の力で放った炎の塊は、キングスライムへと直撃し、その直後にスライムボディが爆散した。
――レベルアップしました――
......は? え、なにこれ。威力高すぎだろ......
(良かったですねマスター。強敵でしたね)
まぁ、強敵だったけどさ。最後のでちょっと自分が怖くなったわ。
(まぁまぁ、とりあえずステータス見てみませんか?)
......そうだな。
(ステータスオープン)
――――――――――
名前 神崎 海斗
年齢 15歳
種族 人間 レベル56
HP 900/900
MP 1200/1200
STR 660
VIT 700
DEX 620
AGI 860
INT 960
MEN 660
LUK 100
スキル
神鑑定レベルMAX 偽造レベル10
魔力操作レベル10 身体強化レベル10
初級基本属性魔法レベル10 演唱破棄レベル10
魔力増加レベル10 気配察知レベル7 索敵レベル7
ユニークスキル
成長限界突破
スキルポイント交換
『リア』
称号
元ひきこもり上級者
異世界人
落ちこぼれ勇者
本好き
転生者
無限の可能性
スライムとの死闘を制した者
ダンジョン踏破者
残りポイント100
――――――――――
俺、人間辞め始めてる気がするな......
気にしない方がいいかな。うん、それがいい。
キングスライムからドロップした、キングスライムの核を拾って奥に進むとスクリーンが設置されている部屋があった。
――なんで日本のものがここに?
すると突然スクリーンに映像が映し出された。
「やっほー。また会ったね。ダンジョンクリアおめでとー」
「なんだ。自称神様か。......何か用か?」
「実はねー。ダンジョンクリアした記念になにかあげようかなと思ってね」
「リアを貰ってるからいらないな」
まぁ実際、色々お世話になってるからな。
「そんな事言わずにね。なんと今回あげるのは空間魔法だよー」
......知らない魔法だな。
「どんな魔法なんだ?」
「簡単に言うとねー。アイテムバックの代わりになるのと『テレポート』っていう魔法で、行ったことのある場所ならどこにでも行けるようになるよ」
なにそれ、めっちゃ便利じゃん。
「じゃあ、その空間魔法くれ」
「おっけー。それじゃあ送るよー」
――空間魔法を取得しました――
「ちなみにそれはユニークスキルだからレベルは無いよ。それとこれから必要になるだろうから、少しだけこの世界で使えるお金も入れといたから」
「この世界のお金ってどういう単位なんだ?」
「えっとねー。日本の単位でいうと、銅貨1枚=10円、銀貨1枚=1000円、金貨1枚=10万円、白金貨1枚=1000万円だよ。一番使うのは銅貨と銀貨だね。僕からは金貨2枚と銀貨95枚と銅貨500枚入れといたから」
30万か。かなり多いな。ちゃんとお礼言っとくか。
「ありがとな」
「いいって僕が好きでやってるだけなんだから。それよりこれからどうするの?」
「今考えてるのは、一度アルティア王国に戻って準備してから、隣町のサルリアへ行って冒険者になろうと思ってる」
「クラスのところには戻らないの?」
「ああ。元々俺は嫌われ者だしな。誰が俺を狙っているかと、あの王国がどんな王国なのかを調べることが今後の課題だな。......ああそうだ。神様に一つお願いがあるんだが」
「あっ! やっと神様って呼んでくれた。それでお願いって?」
「ああ。それは......」
「.....うん。わかったよ」
「それじゃあもう行くよ。じゃあな」
「うん。じゃあ、また会おうね」
海斗は神様に何をお願いしたのでしょうか?
そのお願いの内容は次回判明します。
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