第2話アルティア王国偏~あっ!俺死んじゃった
俺の名前は神崎海斗。今日も楽しく落ちこぼれ異世界生活だ。
――とふざけるのはこれ位にして。この世界に来てから1週間がたった。
この王宮にも、図書館があった。今の生活行動は午前訓練、午後図書館通いで本を読んでいる。
この1週間でわかったことは、まず称号についてだ。実は、称号は効果があるのとないやつがあるらしい。言語や文字が読めたのも異世界人の称号が関係しているみたいだ。
次にスキルやステータスについてだ。
スキルを習得するためには、その技を何度も練習するのがいいみたいだ。
スキルレベル1が最低で、使い込んでいくとだんだんレベルが上がっていく。最高がレベル10でそこから進化したり派生スキルがでてくる。
ちなみに魔法を使うためにはスキルを習得する必要があるから俺には当分無理だな。
そして、ステータス。
この世界には魔物がいて。まぁゲームとかで、出てくるやつだ。
それを倒すことでレベルが上がりステータスがアップする。その他にも訓練すれば上がりは遅いけど上がるには上がる。
最後にこの国とその周辺についてだ。
この街から一番近い街は、サルリアという街らしい。
まぁいつか行ってみるのもいいかもしれないな。
そして問題はこの国だ。結構な量を読んだんだが、この国についての明確な情報がひとつもなかった。
おかしい、こんなことがあるのか? ......とにかくこの国の王ガイアと王女マリアには気をつけた方がいいな。
後はクラスの奴らが日に日に強くなるので、俺へのいじめが酷くなってきている事。
それと最近やたら茜といる機会が多くなってきている。俺としては一緒にいてもいいがほかの奴らは気に食わないらしい。
特にクラス1の不良、大島 大翔が俺の胸ぐらを掴んだ時は死ぬかと思った。その時は緑川が助けてくれた。だが、緑川は茜と昔からの幼なじみだったらしく、なんでずっと引きこもってた落ちこぼれのやつと一緒にいるんだ! と言われた時は、何言ってるんだこいつ? と本気で思ってしまった。
結構なご都合主義なのかな?
今では緑川もいじめを見ても、見て見ぬふりをしている。
――まぁそのくらいかな......あっ。そういえば最近ステータス見てなかったな。
(ステータスオープン)
――――――――――
名前 神崎海斗
年齢 15歳
種族 人間 レベル1
HP 10/10
MP 10/10
STR 12
VIT 12
DEX 10
AGI 11
INT 10
MEN 10
LUK 10
スキル
なし
称号
元ひきこもり上級者
異世界人
落ちこぼれ勇者
本好き
――――――――――
――あんま変わってないか。ほかの奴らは大体平均120位らしい。どんどん差をつけられてるな。
さてとそろそろ訓練の時間だな。確か今日からダンジョンに行くとか言ってたな。何もなければいいなぁ......
「――よし! 全員そろったな。それでは今日からダンジョンに行こうと思う。君たちは説明されたと思うがもう一度説明する。ダンジョンとは、古くからある建物だ。5つの大陸それぞれ1つずつ存在している。全部で30階層あり言い伝えではダンジョンの奥深くへとたどり着くと特別な力が貰えると言われている。だが過去に踏破した30階層に行った者は何もなかったと言っていた......。説明は終わりだ。君たちには第1層を攻略してほしい。では、いくぞ!」
この人はアルティア王国の騎士団長ネイルさんだ。――それより、言い伝えねぇ......。本当かどうか気になるよなぁ。
「海斗君一緒に行動しよ」
「ああ。いいぞ」
といっても俺は戦えないから見てるだけなんだけど。
――約30分後――
「しっかし広いなー」
「だね。こんなに広いとは思わなかったよー」
ダンジョンに入ってから結構な数の魔物と戦っているけど(クラスの奴らが)俺も一回戦ってみたが全然ダメだった。クラスの奴らが一撃で倒せるやつは俺がやると十撃いれないと倒せないから効率が悪すぎるよな。
持ってきた荷物は、鉄の剣と簡易的なマジックバックだけだ。魔法道具の一つでこのマジックバックは大体一部屋ぐらいは入るらしい。
ほかの奴らが支給されたものは、魔鉄の剣とかいう鉄の上位番の剣と家一個入るマジックバックだ。
――あれだよな。格差が激しすぎる気がするよな。
......はあ。
ドォーーーン!ドォーーーン!
なんだこの音?
「海斗君。この音なんだと思う?」
「魔物だったらかなり大きいよな。今のうちに逃げた方がいいんじゃないか?」
その時。前の方から悲鳴が聞こえた。
「うわあああああーー!」
「なにあれ超でかいんだけど」
「に、逃げろぉーー」
どうやら、でかいモンスターがいるみたいだ。でもネイルさんがいるから大丈夫だろう。
「君たち全員すぐ逃げるんだ!あれは1層にいるような奴じゃない!25層にいるボスモンスターだ!」
えっ!なら早く逃げないと。
「か、海斗君。早く逃げよう」
「ああ。早く来た道を戻ろう」
「ガルァァァァァ」
5mもある恐竜が俺の目の前にいた......
えっなんで?俺はその時、初めて圧倒的な強者を前にした。喉の水分が一気になくなり、手には汗が吹き出るようだった。
「こいつは2匹で行動している! もう一匹がどこかにいるはずだ!」
ああ、そういうことか......
「海斗君!危ない!」
2mぐらいある尻尾をまともに食らい、壁に叩きつけられた。
「海斗君!海斗君」
くそ、力が入らねぇ。俺もう死ぬのかな。こんな形で死ぬなんて、情けなさすぎるだろ......。
視界が暗くなっていき、意識が完全に途絶えた。
俺は死んだ......




