サルリア偏~海斗の決意
今日も元気にゴブリン退治だ。
俺の目の前にはゴブリンを屠りながら、ヒャッハーしている女の子がいる。このごろは、自我を保てているんだが、彼女が言うには戦闘する事が楽しくて気分がhighになってしまうようだ。
......なんかゴブリンがかわいそうに見えてくるよな。
(マスター。今日は、神様に貰ったスキルを試してみるんですよね)
ああ。そうだったな。ちなみに今のステータスはこんな感じだ。
――――――――――
名前 神崎 海斗
年齢 15歳
種族 人間 レベル60
職業 冒険者(魔法剣士)
HP 940/940
MP 1240/1240
STR 720
VIT 740
DEX 660
AGI 900
INT 1020
MEN 700
LUK 100
スキル
神鑑定レベルMAX 偽造レベル10
魔力操作レベル10 身体強化レベル10
初級基本属性魔法レベル10 演唱破棄レベル10
魔力増加レベル10 気配察知レベル10
索敵レベル10 生活魔法レベル7
剣術レベル5
ユニークスキル
成長限界突破
スキルポイント交換
『リア』
空間魔法
身体交換
称号
元ひきこもり上級者
異世界人
落ちこぼれ勇者
本好き
転生者
無限の可能性
スライムとの死闘を制した者
ダンジョン踏破者
神のお気に入り
残りポイント250
――――――――――
まぁこんなところだ。......リア、身体交換ってどう使うんだ?
(念じれば使えますよ)
わかった。
(身体交換)
すると俺の体が眩しく光った。光が収まると、黒の服を着た、銀髪の1人の少年が立っていた。
......男に戻れたのか?
(はい。身長と髪色は変わりませんが、男になってますよ)
よし!次はステータスだな。
(ステータスオープン)
――――――――――
名前 神崎 海斗
年齢 15歳
種族 人間 レベル60
職業 冒険者(魔法剣士)
HP 2000/2000
MP 1800/1800
STR 2500
VIT 1000
DEX 800
AGI 2000
INT 2500
MEN 1000
LUK 500
スキル
神鑑定レベルMAX 偽造レベル10
魔力操作レベル10 身体強化レベル10
初級基本属性魔法レベル10 演唱破棄レベル10
魔力増加レベル10 気配察知レベル10
索敵レベル10 生活魔法レベル7
剣術レベル5 闘気レベル10
ユニークスキル
成長限界突破
スキルポイント交換
『リア』
空間魔法
身体交換
剣聖
限界突破
称号
元ひきこもり上級者
異世界人
落ちこぼれ勇者
本好き
転生者
無限の可能性
スライムとの死闘を制した者
ダンジョン踏破者
神のお気に入り
残りポイント250
――――――――――
......チートじゃね?
(はい。今のマスターは魔王と戦っても勝てますよ)
この闘気ってスキルはなんだ?
(それは魔力のようなもので、体に纏うと身体が強くなります)
じゃあユニークスキル剣聖と限界突破って?
(剣聖はあらゆる剣の攻撃にプラス補正がかかります。限界突破は5分間だけ全ての能力が3倍されます。ですが、5分過ぎるとしばらく動けなくなるデメリットがあります)
使い所には気をつけろってことだな。それじゃあちょっとゴブリンを倒してみるか。あそこに集団がいるしな。
俺はゴブリンに向けて、試しに剣を振った。すると周りにいた全てのゴブリンが、木っ端微塵に吹き飛んだ。
あれ?おかしいな。目の錯覚か?今普通に剣を振っただけなんだけどな。当てるつもりもなかったし。まさか、風圧だけで吹き飛んだのか?......マジか。
(......これは強敵が現れた時以外には、使わないことをおすすめします)
......そうだな。これは封印かな。こんな体で街に入ったら、大惨事になる気がするからな。
――その後俺は女に戻って、普通にゴブリンを狩り続けた。あっ、ついでに薬草なども集めてお金の足しにした。
さて、ゴブリン退治も終わってギルドにも行き、今は宿にいる。そして手元には金貨10ある。奴隷商に残りのお金を払っても2枚余る。
ってことは、やっと俺は自由の身になったのか!(元から自由だが)いやー清々しいな。
......さて、フランに今後のことを話すか。
(......よろしいんですか?マスター)
ああ。
「......なあ、フラン」
「......どうしました?アリス様」
「今後の事なんだけどな、俺いろんな大陸を回って見ようと思うんだ。......そうだな、まずは獣人がいる西の大陸に行こうと思っている」
「......そうですか」
「フラン。......お前にはやらなきゃいけないことがあるんじゃないのか?」
「っ!どうしてそれを?」
「俺にはステータスを鑑定できるスキルがあるんだけどな、フランを鑑定した時、称号に奪われた者っていうのがあったからな。......復讐したい奴がいるんじゃないのか?」
(復讐したい人がいるんじゃないかと考えたのは、私ですけどね)
「......フランは充分強くなった。だから、俺はフランが望むなら、奴隷から解放してもいいと思っている。今から探せば復讐も叶うと思う。だからこれからはやりたいことをやってほしい」
フランの過ごした時間は楽しかった。だからこそ、俺はフランに自分のやりたいことをやってほしいと思った。奴隷から解放してもいいと思っている。
......しかし、フランの顔を見ると大粒の涙を浮かべていた。
「見くびらないでください!......私は確かに、なりたくて奴隷になった訳じゃない!心から憎んで殺したい人もいます!でも、アリス様と一緒に過ごした時間はすごく楽しかった。最初あった時は、アリス様は一見、キラキラ輝いていて、なんでもできる人に見えました。だけど、料理ができなかったり、実はほかの人と話すのが、少し苦手だったりしましたよね。......私は、そんなアリス様が大好きです!......たまに色々、悩んでいる時がありますよね?なんで誰かに相談しないんですか?なんで私に相談しないんですか?一人で全部背負わなくたっていいんですよ。私がいます。私がついています。いつまでもあなたのそばに居たいんです。......それとも私はあなたの邪魔になっているのですか?」
「そんな訳ない!確かに最初は、何となく買っただけだ。だけど初日の夜、初めて異世界に来て、楽しいと思えたんだ。フランと過ごした時間は俺にとってはかけがえのないものだった。初めてご飯を一緒に食べた時、フランはすごい幸せそうな顔してたよな。......俺はそんなフランを悲しませたやつが許せない。けど俺と一緒にいると、フランに危険が及ぶこともあると思う。最悪死ぬかもしれない。復讐すら達成できないかもしれない。......それでも、俺についてきてくれるのか?」
「当たり前じゃないですか。私はアリス様の奴隷ですよ。たとえ、どんな辛いことがあっても、ついていきますよ」
「......わかったよ。これからもよろしくなフラン」
「はい。アリス様!」
涙を流しながら笑う少女は、この世界で一番を誇るような美しさがあり、海斗のこころをぎゅっと掴んだ。
海斗はこの瞬間決意した。この子は必ず守ろうと、この子を必ず幸せにしようと強く決意した。
――この出来事は、これから起こる様々な出会いや別れの幕開けに過ぎない......




