サルリア偏~新しい力?
「アリス様ー。支度したらギルドに行きますよー」
俺は昨日、同じベットで金髪美少女と一緒に寝た。
......ちょっとこの表現だと、誤解を招きそうだが、何もしてないからな。俺、今女だし......
「どうしました?ぼーっとして」
「いや、ちょっと考え事していてな。それじゃあギルドに行くか」
――ギルドに入った俺達は昨日と同じお姉さんのところに行った。
「すいませーん」
「あら?昨日のお嬢さんじゃないですか。そちらのお嬢さんは?」
「私はアリスと言います。こっちはフラン。今日はフランの冒険者登録をしてもらいたくて」
「わかりました。では、こちらの紙に記入してください」
俺は紙を受け取り、記入項目を書いて受付のお姉さんに渡した。
「それでは、少しの間時間がかかるのでお待ちください。説明は必要ですか?」
「いえ。大丈夫です。それよりクエスト報告をしたいんですけど」
「わかりました。では、ゴブリン退治でしたよね。ギルドカードと討伐の証を出してください」
「はい。どうぞ」
俺は空間魔法でゴブリンの耳が入っている袋を取り出した。
空間魔法は持っている人がいないので、普通のバックをアイテムバック風にして、誤魔化している。
しかし袋を取り出すと、お姉さんだけでなく周りにいた人も驚いた顔をしていた。
「えっ!!これ全部ですか!」
「何かおかしかったですか?」
「一人5体くらいの討伐が普通なんですよ。それが見た感じ300体分くらいありますよね。一回のクエストでこんな討伐した人は初めてですよ」
「いやー。たまたまゴブリンの巣を見つけただけですよ」
「たまたまって......。まぁいいですけど。それでは数を数えるので少しお待ちください」
「わかりました」
――俺達が少しの間待っていると受付の人に呼ばれた。どうやら終わったようだな。
「お待たせしました。討伐数は345体ですね。おめでとうございます、新記録達成ですよ。報酬は1体、銀貨1枚なので、金貨3枚と銀貨45枚になります。それとアリスさんはEランクに昇格しました」
「はい。ありがとうございます」
――俺とフランのギルドカードとお金をもらいギルドを出た。
そして貰ったお金の内、銀貨30枚をフランに渡した。
「アリス様これは?」
「これからちょっと用事があるから、フランは自由に街で買い物とかしていいぞ」
「アリス様はなにを?」
「うーん。調べ物かな」
「......そうですか。わかりました」
「ああ。それじゃあまた宿でな」
そう言って俺はある場所へとテレポートした。
――またここに来たな。俺は地下ダンジョンの一番奥の部屋で、ある人物を待っていた。
「やっほー。遅れてごめんねー」
「やっと現れたか。五年くらい待ったぞ」
「えっ!そんなに待ってたの!」
「嘘に決まってるだろ」
「まぁそうだろうと思ったけどね」
「それで?なにかわかったことはあるのか?」
「......アルティア王国は、魔族に責められているって言ってたけど、実際は人間が先に攻撃を仕掛けたみたいだね。
だけど、魔族が反撃してきて危なくなったから勇者を頼ったみたいだ」
「やっぱりか......。俺を狙ったやつは?」
「それはまだわからないけど、多分君のクラスメートの犯行じゃないかな」
「でも、25階層のモンスターなんて操れる奴がいるのか?」
「1人だけ君と同等の才能を秘めた子がいたね」
「俺は才能なんてないし、そいつは誰だ?」
「名前までは知らないからわかんない。そして今の君の体は、僕の体を元にして作ってあるんだ。それでもって、僕の力で君の才能を制御している枷でもあるんだ。つまり君はまだ本の一部しか能力が使えない状態だから、今はまだ彼には勝てないよ」
「なら早く枷ってのを解いてくれよ」
「それは出来ないね。今枷を解いちゃうと、君の心が壊れるから。まぁでもヒントをあげるとすれば、君はこれから全ての大陸を回り、いろんな人との出会いをして、ダンジョンをすべてクリアし、過去の事と向き合って乗り越えようとするなら、枷を解いてあげるよ」
「......過去の事って?」
「それはいつか思い出す時が来るから、忘れてていいよ。今はまずいろんな大陸に行って、いろんなことを学ぶんだ。」
「......わかった」
「ああそれと。話は変わるけど、女の子になったのそんなに嫌だった?サービスのつもりだったんだけど」
「いきなり女になったら、そりゃあびっくりするし戻りたいって思うだろうよ」
「そっかー。なら新しいスキルと体をあげるよ」
「......いいのか?」
「もっちろん。サービス精神多めの神様だから。だけど時間制限があるけど大丈夫?体は君と僕の体を元にするから、1日1時間しかなれない制限があるよ。それ以上だと自分で制御できない暴走状態になるからね。けど能力は保証するよ」
「......1日1時間か。わかった」
「それじゃあ渡すよー」
――ユニークスキル『身体交換』を取得しました――
「ああ。確かにもらった。それじゃあ俺はもう行くから」
「うん。また会おうね」
「ああ。またな」
その後俺は、テレポートで街に戻り日が暮れるまで、図書館で魔法のことを調べてから宿に戻った。
――彼はまだ自分の才能の凄さに気づいていない......




