サルリア偏~ゴブリン退治の支度だぜ!
――フランとの奴隷誓約を簡単におわらせたあと、俺は
奴隷商人に、金貨2枚を払った。残り金貨8枚だ。はぁ......俺、これから借金返済の生活をするのか。
......まぁ、何とかなるか。......うん。
ちなみに誓約の内容は、ご主人様の命令は、死ぬようなことではない限り従うこと、ご主人様に危害を加えないこと。この2つだ。
とりあえず俺が持っていた服を、フランに着てもらっている。流石にあの格好はやばいからな。
これから、ゴブリン退治に行くための装備と洋服などを買いに行くところである。
「アリス様。これからどこにいくのですか?」
「ああ。これから、フランの装備と洋服を買いに行こうと思う」
「えっ......あの、ありがとうございます」
「おう。それじゃあ着いたから中に入るか」
「こんにちはー。また来ましたー」
「おう。お嬢さんか。さっき来たばかりだが......。ん?そこのお嬢さんは?」
「私のことはアリスと呼んでください。そちらの人はフランと言います。今回はフランの装備を整えに来ました。予算は金貨1枚です」
「何の武器がいいんだ?」
(一度フランのステータスを見た方がいいと思いますよ)
そういや俺、まだフランのステータス見てなかったな。
(ステータスオープン)
――――――――――
名前 フラン
年齢 13歳
種族 人間 レベル3
状態 奴隷
HP 20/20
MP 8/8
STR 18
VIT 10
DEX 12
AGI 15
INT 8
MEN 10
LUK 15
スキル
生活魔法レベル5 解体レベル3
料理レベル2 剣術レベル1
ユニークスキル
???
称号
奪われた者
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まぁ......うん。ステータスは前衛向けかな。
スキル『料理』があるのか。フランに料理を任せるか。
......俺が作った方がいいって?全部香織さんに任せてました。だから料理なんて出来ません。今はパサパサのパンとか食べて凌いでるくらいです。
さて、問題はユニークスキルがある事だな。
(ユニークスキルは普通の人が持っていることは、ありませんからね)
そうなんだよな。???ってことは今から覚えるってことなのか?
(はい。ユニークスキルを取得するには、生まれ持っての才能または、神に与えられることで取得できます。
ごく稀に一定以上の感情の爆発によって、スキルを得ることもあります。
フランさんの場合はスキルを取得してもまだ何か条件があるんでしょうね)
......そっか。称号から見て、怒りとか憎しみなのかな。
そうじゃなければいいな。
「アリス様。ぼーっとしてどうしましたか?」
おっと。考えすぎたな。
「大丈夫だよフラン。心配してくれてありがとね」
「はい。それと私は片手剣が2本欲しいです」
まさかの二刀流か。中二心をくすぐる言葉だよな......
「それじゃあ、それでお願いします」
「了解。それじゃあ魔鉄の剣2本と、皮の鎧だな。全部込みで銀貨65枚だ」
「はい。どうぞ」
「まいど!......ところでお嬢さんは、装備の能力やランクのことについて知ってるか?」
「えっ?何ですかそれ?」
初耳なんだけど。
「やっぱり知らなかったか。武器や防具、それにアクセサリーはたまに能力がついてたりすることがあるんだ。
鑑定持ちがいれば能力の判断ができるんだが、なかなかいないからな。
武器のランクについては、下から一般、上級、特殊、伝説、神話まである。ユニークから上は、ほとんど無いけどな。ちなみに俺が販売してるのは、一般だ」
へぇー、そうだったのか。
「教えてくれてありがと。それじゃ」
「ああ。良い素材なんか手に入ったら持ってきてくれ。いい装備を作ってやるよ」
――次は洋服屋だな。
「フラン。次は洋服屋にいくぞ」
「はい。わかりました」
――ここが洋服屋か。結構大きいな。
「じゃあ俺はここで待ってるから、フランは好きな洋服を買ってきてくれ」
「何言ってるんですか。農民みたいな服装をしてないで、アリス様も一緒に可愛い洋服を買うんですよ」
フランに言われた通り、俺は農民みたいな格好をしている。だがっ!
「いや、俺男だしこの格好でいいだろ。それにこの方が動きやすいしな」
「つべこべ言わずきてください!」
フランに腕を掴まれ強制的に、店に入ることになった。
あれー?おかしいな。フランはSTR18くらいだった気がするのに、俺より力強い気がするな。......なんで?
「アリス様、この洋服とかどうですか?」
「おおー。いいんじゃないか、それで」
まぁ洋服なんてなんでもいいや。
「私はこれにします」
――俺はこの時、フランが持ってきた洋服を、見ないで買うと言ったことを後悔することになった......
次回フランのユニークスキルが明らかになります。




