サルリア偏~奴隷買いました
「すいませーん!チャレンジしまーす!」
人混みの中に入った俺は、大声でいった。
「よしわかった。こっちに来い」
銀貨1枚を受付の人に渡し、男のところまで行った。
「えっ。あの子13歳くらいだよな」
「ああ。しかもすごく可愛いな」
「これは流石に勝てないんじゃないか?」
周りはああ言ってるが見てろよ、ぎゃふんと言わせてやる。
「おいおい、いいのかお嬢ちゃん。絶対、俺には勝てないと思うぜ」
「いいんだよ。勝てるからな」
「......わかった。なら俺も本気で行くぜ」
――よし!お金も手に入ったことだし奴隷商に行くか。
腕相撲?もちろん、瞬殺で俺の勝ちだよ。
(ちょっとマスター大人げなかったですよね)
いや、25歳くらい相手の方が、年上だったから。まぁステータスでこっちの方が圧倒的に高かったから勝ったんだけどな。
あの男は確か......STR70くらいだっけか?普通の人に比べたら怪力だけど、俺に比べたら低いからな。
(マスター。着きましたよ)
ここか。......なんかここだけオーラが違うな。
(奴隷商だからでしょうね)
実は俺、あんまり奴隷にいい印象がもてないんだよな。
日本にいたからかな。
(では、これから買う奴隷には、優しくしてはどうですか?)
......そうだな。
「ごめんくださーい。誰かいますかー?」
すると、ちょっと太っているおっさんが出てきた。
「これはこれは、可愛いお嬢さんが何用で?」
そういえば、まだ自分の顔見てなかったな。ここに来てから何度も可愛いって言われてるから、結構可愛いのかな。
ここに来る途中でも、人とすれ違う度に視線感じたしな。
「はい。冒険者を始めたのですが、魔物の解体ができないので、だれかいい人がいないかと。誰かとパーティを組んでもいいんですが、やっぱり一番信用ができるのは、奴隷だと思いまして」
「そうですか。では魔物の解体ができる人ですね。性別はどうしますか?」
そうだな。......男はやだな。なんか危なそうな気がするし、何より俺男だし。
「できれば女の子で」
「あれ?男の子ではないんですか。......もしかしてそっちの方でしたか。わかりました。ではこちらの部屋で、少しお待ちください」
おい!今このおっさん変な事考えてたよな。俺は男だぞ。百合ではないからな。
(マスター。百合だったんですか!)
リアは俺が男だって知ってるだろ!ったく。何度もいうが俺は男だ。......男だよな?
俺がリアと雑談しながら待っていると、奴隷商人が何人か連れて入ってきた。
「お待たせしました。どうぞご覧ください」
なぁリア、今ちょっと思ったんだけどさ。
(何でしょうかマスター?)
決め方がわからないんだけど。......どうしたらいい?
(可愛い子とかどうですか?)
やっぱりそうなるか。まぁそれでいいか。
......ならこの子かな。
「すみません。この子と話がしたいんですけどいいですか?」
「はい構いませんよ。では、私とほかの奴隷は部屋の外にいますね」
......よし行ったか。
しかし直感で選んだが、ほんとに可愛い子だな。髪は金色で、目は赤か。服装は、......まぁ色々見えそうな服だな。
「初めまして私の名前はアリス。あなたの名前は?」
「......フラン」
「歳は?」
「......13歳」
重症だな。めっちゃ暗いよ、この子。
「......実は俺、異世界人なんだ。転生ってやつで、体は女だが心は男だ。騙してごめん。君が嫌なら無理に買わない。けど俺は君を買いたいと思っている」
「......っ!なんで私にそんなことを話すんですか。これで私が断って、誰かにあなたの事を話すとか思わないんですか?」
「最初はそう思って話してたんだけど、君のことを見たら気が変わってね」
なんか直感的に、この子になら教えても大丈夫だって、思ったんだよな。
「......わかりました。私は奴隷ですから、拒否権はありません」
「そっか。それじゃあ改めて、俺の前の名前は神崎 海斗。体は女だが、心は男だ」
「ふふっ、なんですかその自己紹介。......私の名前はフラン。これからよろしくお願いしますね。......海斗様」
「ああ。よろしくな、フラン」
よし!あとは買うだけだな。
「すいませーん。話終わりましたー」
ガチャ。
「ではどう致しますか?」
「買います。ちなみにいくらですか?」
「金貨10枚です。あっもちろん、分割払いもできますよ」
......えっ?
――こうして俺の借金生活が始まった。




