what do you think?
「仲いいですね?」
「・・・そうか~?他の人と一緒だよ。」
必死で誤摩化してるのバレてる?でもいつもそんな時に限って君は何も言わない。
交わらない視線に戸惑いと不安。
「でもすっごい楽しそうじゃないですか。」
「ま、くっだらない話だからね。」
本当は喜んでるって知ってる?君はいつも苦笑するだけだけど。
話をすぐにすり替える君。『どう思ってる?』そんなこと、聞けないよ。
「嬉しそうだし。」
「・・・は、そう?んなことないよ。ところでさ」
無理矢理でも、逆に怪しくても、こっちは必死で否定してみる。でも君はいつも乾いた笑いこぼしているだけ。
何を思ってる?なんで何も言わない?・・・なんで否定しないの?
「・・・」
「・・・」
「それで昨日なんてあの人マジで」
後輩の気がそれた所で不意に交わる視線。でもすぐに逸らすか逸らされてしまうのに。
何も読めない。不安も、自信も。何を期待していいのか、絶望していいのか。何もわからないよ。
「・・・」
「あいかわらずくっだらないことしてますね~」
いつものように笑う君。いつだって問いかけるのは私の方。
でも言葉にすることはない。そんな問いかけ。・・・しょうがない。立場が弱いのはこっちの方。
「・・うっさい。先輩に対してのメールじゃないし。」
「え~すっごい今更。」
「先輩たち何やってるんですか。」
後輩の呆れた顔に苦笑して。君はニヤニヤと笑ってるだけ。
仕方が無い。『先輩』としての立場があるのは私。『後輩』の君に、どうすればいいのさ。
雨が降る。はぐらかされた質問の行方。