プロローグ~再会
初投稿です、前々から暖めていたアイデアを形にしたくなり投稿させていただきました。
元から自信はありませんでしたがこの作品を作るとき自分でも分かるほどに文を作ることが下手糞だということを再確認しました。
これから読者の方々からのアドバイスを積極的に取り込んでこれから成長していきたいと思っていますので参考になるようなことがあれば活動報告のアドバイス欄にコメントをお願いします。
2月、ここは中国の港町、日はすでに暮れておりもう日付が変わろうとしている。
しかし、この港町はまだ眠らない。
港町の角にある家で3人の中年男性と1人の、灰色の髪をした少年が机を囲んで麻雀をしている、ただ和気藹々とした雰囲気は無く緊張感のあふれる場となって4人の内2人は冷や汗まで浮かんでいる。
「おや? 一発大明神とまで言われたチュンさんが一発であがんないのかい?」
少年がニヤニヤとした笑みを引っ付けながらおどけた調子で尋ねる。
チュンさんと呼ばれた対面の男は何も言葉は変えさないがその顔色は苦しげだった。
「なら、あがらせてもらおうかな。」
少年は手元の牌を倒しながら
「リーチ、一発、ピンフ、純チャン、リャンペーコー 倍満 トビっすね」
少年は満足げに口角をあげ対面に声をかけた、対面はうつむき肩を震わせている。
上家と下家はそれを見て冷や汗を流しながら見ている、まだ席を立てないため逃げることも出来ない、これまで少年は対面から直撃しかとっていないためチュンを挑発していることは明白、上家と下家はチュンの部下であるためチュンが怒ったらどうなるかを知っているため恐る恐るチュンを見ている。
いきなりチュンが顔を上げた、しかしその顔は憤怒の表情ではなく清清しい笑顔であった、少年も先ほどのニヤニヤとした笑みではなく年相応である裏の無い純粋な笑顔を返して口を開く。
「お久しぶりですチュンさん」
「久しいなジロー、修行はどうした? またなぜここに?」
「最後の修行ってことでいきなり眠らされて中東から、一人で日本まで帰れって言われたんですよ」
「中東からって・・・見たとこ怪我は無いようだが大丈夫だったか?」
「でかい怪我は無かったけど体中傷跡だらけですよ」
と髪の毛をかき上げ右の眉の上の傷を見せ、続ける。
「まあ自分の貞操だけは守りきりましたけどね。」
次郎は遠い目をしている
「どっちのことだ?ケツか?童貞か?」
「両方ですねぇ」
「ケツはまだしも、童貞はくれてやりゃいいじゃねえか」
「俺には操を立てた人がいるんです。」
「律儀なこった」
少年は胸の内ポケットから煙草を取り出し火をつけた、チュンも同じく煙草に火をつけた。
2人は黙って煙草を吸って一息ついたところで、チュンが話をする。
「これからお前はどうすんだ?」
「とりあえず日本に帰って来年度から学校にでも行こうかと」
「なるほどな、まあお前さんが元気そうで良かったよ、ここに泊まっていくかい?」
「いえ、もう自分で宿は取っています、気持ちだけ受け取っておきます」
「おうそうか、ここらは気をつけろよ、馬鹿が多い」
「ご心配感謝します」
そうはにかんで答えながら少年は部屋を出た。
5分後 港町
俺がチュンさんの賭場から出て宿に帰っている途中、黒服と赤服と青服を着た怪しい男がいた。
背中には少女を背負っており時間も相まってパッと見は酔いつぶれた娘を家まで運んでいるようにも見えるため怪しいは失礼かとも思われる、しかし会話の内容が
黒服「まさかターゲットが護衛もなしで歩き回ってるなんてなw」
赤服「ああw俺たちチョー運いいじゃんw」
青服「身代金ふんだくってやろうぜw六大家なら金なんかくさるほどあるだろうしなw」
といった具合だ。
怪しさしかない、怪しさどころか完璧にクロである。
とりあえずは、計画的な犯行じゃないことで黒服たちは素人であるであろうということが推測される。
大体、プロなら人目につくところを通って人質を運ばないし、大声で六大家の名前を出さない。
六大家とは日本を治めている公家のトップ6のことであり、その娘が誘拐されたとあっては日本と中国の国際問題に発展しかねない、よって見てみぬフリなどもってのほかのため次郎は尾行を始める。
次郎は尾行しつつ頭を抑えていた、頭が痛いわけではないが頭が痛くなるようなことに気づいたのである。
『誘拐された少女は9歳の頃、修行の旅に行く時、喧嘩別れした子ではないか?』
ということである。
記憶にある姿は9歳の頃までで現在の姿はまだ見ていないので、確信までは至っては無い。
しかし子供の頃と同じく伸ばした黒い髪の毛は膝丈まではあると思われる。
顔もチラッと見えた限り成長した姿であると理解する。
そして一番重要なことが一つ、でかいアホ毛が頭頂部から伸びているということ。
確信までは至ってないといったな、あれはウソだ。
やはりあの子であった、名前は紫藤春奈。
尾行10分後
少し港町から離れた家に到着した、どうやらここがアジトらしい。
窓に近づき聞き耳を立てていると中から声が聞こえる
内容としては春奈の手足を縛って個室に置いているやら身代金をどうするかなどである。
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「春奈め、あいつも何やってんだか・・・」
とりあえず助け出すことに決定したため、作戦を練ろうとも思ったが正面突破が一番成功率が高いため正面の入り口の扉の前で能力を発動し蒼雷を纏い静かにドアを開ける。
部屋の中にいる馬鹿3人組は目を見開いてこちらを見ていた、そらいきなりこんな遅い時間に灰色の髪の毛をした蒼雷をまとった少年がいるのだ、驚かないほうに無理がある。
3人の内赤服が個室に一番近く春名を人質として取られては面倒なので壊した扉の木片を投げ頭に当てる、硬直しているところに頭にクリーンヒットし赤服が吹き飛び動かなくなった、うまく気絶してくれたようだ。
後の二人はこちらに向かってきたが冷静ではない、ただ向かってきているだけ。
黒服は右ストレートを放つ、スピードがあり体重も乗っている拳が少年の眼前10cmまで迫っている黒服は仕留めたと確信する、しかし意識はそこで途切れた。
青服は後ろからその様を見ていた、少年がやったことは1つ、[右ストレートを潜り抜ける]、青服には沿うとしか見えなかったただ潜り抜けただけで黒服は崩れ落ちるそして少年が目の前に来る、青服の意識はそこで途切れる、視界の端に青色の雷電を残しながら。
「・・・まあこんなもんか」
次郎は黒服には潜り抜けの際みぞおちに1発打ち込んで青服は近づいて死角からアッパーを入れていた、2人とも1発で昏倒、正直なとこ拍子抜けであった。
「縛っているって言ってたな」
と個室に目をやりながらつぶやく、続いて、なぜか麻雀の時のようなニヤケ面で
「社会科実習と行きましょうかね、もしくは保健体育かな。」
次郎は余計なことを思いついたようである。
個室のドアを開けると、そこには確かに子供の頃の面影を残した女の子がいた、部屋には明かりは無い、が相手の顔は見える、こちらは光の関係で顔が見えない。
声を変えながら質問をする。
「紫藤 春奈だね?」
「うん」
やはりか、なぜ護衛もつけずに出歩いていた?
「なぜここにいるかわかるかい?」
「誘拐でしょ」
落ち着いてんなオイ いや落ち着いてるフリか? ちょっと揺さぶるか
「その割には落ち着いているね」
「怖くないもん」
「嘘だね」
「嘘じゃないよ」
そのとき、明らかに声が震えていた。
「震えているじゃないか」
「・・・」
返事をせずにうつむく。
今の内に少しずつ近寄る、春奈はうつむいたまんま。
そして肩に手をかけ押し倒す。
ちょうど月が隠れたため俺の顔は見えていない。
「いやっ」
声に力が無い、髪の毛を動かし抵抗する、スゴイいい匂いする、俺じゃなきゃこれで引き剥がされているだろうが俺には関係ない。
「やめてよぉ」
少し涙声になっている。 罪悪感がマッハである。
体勢はもう馬乗りで両手を頭の横で押さえてある。
「・・・」
もう髪の毛の抵抗も弱くなってきた。
月はまだ隠れている。
「抵抗しないのかい?」
「・・・」
震えているのがわかる。 罪悪感がマッハである。
「好きな人はいないのかい?」
俺何でこんなこと聞いたんだろ?
「・・・」
「なら遠慮なく」
と言い胸元に目をやり衣服に手をかけようとすると・・・
「・・・ジロちゃんならいいよ」
とかすかな声だが確かに聞こえた。
「・・・・は?」
次郎の今度はこちらが固まった。
そしてもう一度。
「ジロちゃんなら・・・いいよ」
・・・何?ドウユウコトナノ? 気づいてた?
わけがわからない、正直なとこパニックである、ただヤバイ事になっていることは分かっていた。
俺は慌てて
「なっななな何のことかな!?」
カミッカミで返答してしまった
「クスッ」
ヤバイもう完璧ばれてる。
あきらめ半分、戸惑い半分、恐る恐る次郎は顔を上げると、そこには春奈が涙目ながら微笑んでいた。
文を書く際、何度もやり直しをしているため投稿が遅れることがあります。
評価が低かろうと必ず完結まで作り上げる予定です。
正直なとこ、自己満足の作品になるだろうと思いますが少しでも楽しんでいただければ幸いです。
こんな拙作ではありますがこれからよろしくおねがいします。