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No.203.絶無に
焼け爛れた皮膚を突っつく
激しい痛みにのた打ち回っても 冷めたまま
一言も発っせずに被害妄想
とめどなく泣きじゃくったり 笑い転げたり
本心はいつも闇の中 影の中
業火に晒されても瞬きもせず
抜殻の体
燃え尽きた骨を 叩き割る
苦しい傷みに 騒ぎまくっても凍えたまま
みじろきもせずに誇大妄想
果てしなく 踊ってみたり 歌い始めたり
本性は実は どす黒い暗黒
灼熱に照らされても 驚きもせず
屍の姿
無感動に 無感情に 無関心に
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妄想って時に凄まじいよね(笑)