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【プロットタイプ】損切り

作者: 秋暁秋季
掲載日:2026/05/21

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。

これは読者様の問題ではなく、私の問題。


詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。


※『小説家になろう』、『カクヨム』様にも投稿をしております。


注意事項2

答えが出ない、正解が出ないものを、延々と考え続けるのを『悩む』と言うのですが、悩む時は大抵、さっさと損切りした方が得ですよ。

鬱の必勝法は損切りだ。どれだけ賭けても、見返りなんかないんだから、さっさと損切りするに限る。


同居人の鏡花は、ヤヤアンニュイな表情を浮かべる事が増えた。家にいる時も、純喫茶にいる時も、博物館にいる時も、どこか溜息を零す様な、夢を見る様な瞳をしている。

たまに忘れそうになるが、そう言えば此奴は元々徹底した伽藍堂。人に擬態し、人に馴染む為に人格を抱えて生きているのが、鏡花という生き物である。

だから、本来は、本質は、此方に近い。此方に近く、そしてその何処か人形に近い振る舞いが、人に近付くのを辞めた顏が、どうしようもなく愛おしく、そして憎らしかった。

今日もそんな何処か薄ぼんやりとした氷上のままに、街を散策していると、こんな問い掛けを投げた。

「鬱の必勝法は損切りなんだよねぇ」

うつらうつらした様な、何処か半分夢見がちな声で、そんな事を言った。

「モラハラとか、パワハラとか、まぁハラスメント色々あるし、する人も滅茶苦茶いるけども、『分かって欲しい』と思って話をするだけ無駄なんだよねぇ。だから、今まで賭けた対価を損切りして、見捨てるのが鉄板じゃない?

まぁ、鬱もそうなんだけど」

そう言うと、大変慎ましげに、自分の手を俺の手に寄せた。握るなんて大層な事ではなく、本当にただ、寄せた。そうして指同士が触れ合うのを何処か良しとしている様に思えた。

「瑠衣たんは、その損切り、上手そうだね。そもそもかける相手を吟味して、切り捨てる時は一瞬だから」

「そうして生きて来たからな」

人と変わった趣味。人形好き。其れが万人に受け入れられるとは思っていない。分かって貰おうとする労力が、ある意味無駄に思える程に。だから、ある意味で賭けてないのだと思う。

けれどもきっと此奴は、鏡花は、何処かで人に期待しているのではなかろうか。

「さてと損切り。珈琲飲もう」

悩むのと、考えるの、違いって分かります?


悩むのは一向に解決しない、回答も出ない、同じことを延々とぐるぐると考えてドツボにハマること。


考えるのは、曲がりなりにも回答が出ること、少なくとも考えに進展があること。

これが大きな違いだと思ってます。


だから考えるのは、損切りしちゃダメ。

悩むのはさっさと損切りする。

脳に賭けたコストの回収が、悩んでいる時は見込めないから。


悩むのってね、ハラスメント野郎に『分かって欲しい』って言うのと似てるんだよね。

ハラスメントする野郎ってさ、いくら言っても聞かないじゃない?

『自分は悪くない』の一点張りじゃない?

そんな奴に『分かってもらおう』とするだけ無駄なんだよ。


だから、『分かって貰おう』としたコストを損切り、つまり賭けた分の見返りの回収をせずに、撤退するんです。


結局其れが一番幸せだし、メンタルの回復も早い。


壊れやすくなったなぁ。

何度今日、胸に包丁を突き刺す想像をしたんだろう。

何度オフィスで叫びそうになったんだろう。

何度あの人を『ぶち殺したい』と思ったんだろう。


でもさっさと、損切りしないと。

許すのってね、相手の為じゃないんだよね。

忘れるのって、相手の事を思ってやってんじゃないんだよね。


全部、そうした方が楽だから、一種の損切りをするだけ。


そういや、損しても賭け続けて良いのは、ローマ帝国と、確定拠出年金だけだわ。

ローマはしぶとさで勝って(降伏宣言しなきゃ負けじゃねぇ!! がローマ方式)、確定拠出年金は、時間を味方に付けて設け出すから。

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