小さい頃から病弱なのに赤ん坊を産もうとしたら死ぬのは当たり前なので絶望するのはどうなのだろうかと婚約者を奪われた姉は妖精に愛されながら商売を成功させ美味しいフルーツで左団扇に蹴落とした相手へ手を振る
婚約していた人を妹に取られた。けど、どうでもいい。なぜなら別に愛していないから。
どうでもいい本当に。本当の本当に。あと、百回以上言えるぐらいに無関心。そもそも、姉妹でハシゴする男なんて気持ち悪い。
妹もよくあんなクズと結ばれたいなんて思ったものだ。普通に生理的に嫌悪な性格で、おれってモテモテなんだなー、とか思ってそう。
転生者なので令嬢だろうと、傷物と言われようと全くダメージはない。現代の価値だけがこの身に染み付いているから。
なので、病気を移してきそうな人なんて未来的に捨てる予定だったから、廃棄物を貰われても悔しくなんてなかった。でしょ?
病原菌の塊だと思えば、皆も気持ちがわかってくれるだろう。
それと、一つだけ気がかりなことがある。衛生概念が低いのに、妊娠出産したらと浮かぶ。昔は体が弱くてよく熱を出していた妹がどうなるか。まあ、もう気にしても産むしか選択肢がないから助けられることはなにもない。
それに、その運命を歩き出したのは妹で未来の後継を産めるのなら本望なのだろう。遠いところから適当に情報を得ていればいつか、結末を知ることになるな。
祖国から離れた土地で妖精と戯れながら暮らすこと二年。あの土地はエスペランサの妖精たちの協力により気づかれないように豊かにしていたが、追い出されたようなものなので一気に引き揚げた。
おかげさまで祖国は今大変な目に遭っている。川が氾濫したり、農作物の実りが前に戻ったり。他国に輸出し「最高の作物だ」なーんて星五つの評価を得ていた。
調子に乗りすぎたとも言える。エスペランサは自国で賄わせるために豊かにしたのに。
まあ、国が潤うことで将来国が安定するならと目溢ししていた。けど、妹が蹴落とすので許せなくて。
父と母も妹に甘くて、姉の自分にはまた婚約者を見つけてあげるわ、なんてふざけたことを言うから。
いや、そんな問題じゃないよね?
しかし、両親は恵まれているので与えることに慣れており、奪われて悔しい気持ちを把握して妹を叱ることすらしない。即行家族愛が冷めた。アイスより氷より、氷点下よりもキンキンに。
「あ、新聞に載ってる」
「僕にも見せて」
妖精たちの中でもよくうちにくるエスペランサの友人、グリフトが覗き込む。
「ああ、亡くなったみたい」
「出血多量か……まあ、そうなるよ」
小さな頃から運動してないから大人になっても必要なものが得られてなくて、いざ膨大なエネルギーを消費する出産で亡くなるのは簡単に予測できたこと。
赤ん坊もダメだったらしい。お腹の中で母体が弱すぎてと書いてあった。この国の新聞はしっかり調べて書いてくれるので、専門家に話を聞いたりして載せている。
裏どりやなぜそうなったのかという医学的根拠に自分も納得できたので、合ってることが素直に凄い。
両親は新聞にエスペランサを戻すためだろう探し人の欄に名前を載せていた。今頃なんて理由がわかりやすい。鼻で笑って記事を指で弾く。
「妹が亡くなって、後継もいないとなれば自分たちの不利を悟ったってところかな」
後継がいないとなれば分家から後継を探すことになる。そうなると発言権も当主も入れ替わる。今はまだ大丈夫でも、当主を変更したあとに夫婦の生活を保証してくれる可能性が低いと、思い知ったのだろう。遅すぎるでしょ、と笑う。
妹を亡くしたらあとはない。姉は出奔。後継者なしの夫婦がどちらも無くしたことで、親戚たちから責められていることが目に浮かぶ。クスクス、クスクス、と溢れる。
価値観の違う家に戻るわけがない。そばにある皿からドライフルーツを摘む。
「このドライフルーツ、大当たりだね」
グリフトがもぐもぐと美味しそうにもう一つある皿から果物を手に取り食べている。妖精のもぎたてフルーツとして、自分の特異性を売りにして今やこの国で富を築いていた。
妖精たちに頼めばどこのどんなものでも取り寄せられる。そうなると、貴重性を全面に押し出し国のトップに売り込んだらバン!と大当たりで一瞬で、ドライフルーツを売り出せば即完売。
貴族にも売り出し、小さなものも売り出し贅沢をして食べられるものとして平民の者たちにも売り出したら大ブーム到来。左うちわが頭上からバッサバサと降り注ぐ生活に変わった。
「あなたたち、妖精のおかげ」
「君のためなら全てのものをもぎ尽くしてもいいよ」
「語呂が悪いからもぎ尽くすって、やめて欲しい」
苦笑して、また一つ食べた。うん、甘くてジューシー。
「元婚約者のあいつ、跡取りがいなくなって妻もいなくなったから平民になってるよ」
「養子縁組してなかったんだ」
エスペランサは祖国からすれば肩書きは聖女になるだろう。将来、彼へも恩恵を与えるスケジュールを立てていたのに、彼が自分の手でスケジュールを破り捨てた。
令嬢の自分に婚約者を乗り換えられると言う笑い者にされるということを理解していて恋愛劇場をやりきったのだから、落ちぶれるのも自業自得。
それに、彼は幼馴染ゆえに妹の病弱を知っていたのに子供を作る、一番やってはいけない禁忌をしてしまった。亡くなったのも半分は男のせい。
「平民……」
「うん。君の父や母は近いうちに追い出されるだろうし、大体みんな予想通り」
エスペランサは家を出た時に語った予想がぴったり当てはまったことにため息を吐く。もしかしたら、妹は奇跡的に子供だけは無事産めたかもしれない、という可能性も示唆したけど。ダメだったので全体的にその余波が今になって大ダメージを受けている。
エスペランサのことをまだ知らぬ親や元婚約者たち。知ったらどうするか。想像しなくても誰でもわかるかな。きっとお金や娘という肩書き、親というものをこれでもかとぶら下げるだろう。
そんなことをさせるつもりはない。ドライフルーツの生みの親として各品に、親と名乗る者がいても偽者なのでお気をつけくださいと注意喚起してある。対策は完璧。
追い出されても頼れるところなぞない。エスペランサを長年傷付けておいて無罪放免なわけがない。家族の愛だのとした情や信頼を壊したのはそちらが先だ。
いまさらぶちりと千切れた家族を繋ぐ糸を手繰り寄せられても、とっくに途切れている。その手の中には無惨にほつれた部分しかない。
「平民落ちした男は……ああ、これだ」
少し上に魔法陣を設置して映像を映し出す。そこにはボロ切れになっている服を着て、髪もボサボサでヒゲも伸びて放置されている容姿が映る。
落ちぶれ方に差があって、この人はあの人なのだろうかと首を傾げるくらい別人に見えた。若いはずなのに雰囲気は二十歳ほど進んだ荒れ具合。貴族から庶民になるのは大変というお手本。
そんなこと、考えるまでもなくあり得た可能性なのに妹たちが元気に生きていけるかはあまり、期待できないなんて誰も気付かない方が信じられない。
「映像だが、あちらに声を届けられるよ、どうする?」
「なにそれ、面白そう」
「だろ?ふふ、改造しておいた」
「私の真似?」
「いいとこどりかな」
得意気に笑う彼に言われ映像を再び見る。今男は酒場でクダを巻いているので周りに人がいるから、騒いだら変な目で見られるな。にまっとなった。
「妹が亡くなったって聞いたわ」
「?……な、なんだっ」
元婚約者が辺りをキョロキョロしている。頭の中に声が響き、周りには聞こえないようになっているようだ。
「エスペランサ、の声?そんなバカな」
「幽霊になったからね」
「ゆ、幽霊に!?死んだ、のか?いつ?いつ死んだんだ!?」
元婚約者が周りを見るが、見えるわけがない。目の前にいないのだから。
「あなたと別れてすぐよ。ああ、痛かったなぁ」
恨めしい演出をする。ま、嘘でもないし?
実際、彼が裏切らなかったら出ていくことはなく、めんどくさい真似をしなくてもよかった。浮気男が開き直って何様な言葉を当時色々耳に無理矢理入れた恨みの方が強い。
浮気した男の声は気持ち悪くて、聞きたくないのにペラペラ。聞いてもないのに愛してしまったんだあ、とか。うるさい。うるさくて叩き潰したかったのに。
「愛でこうなって、よかったわね」
「な、こうなってって。追い出されたんだぞ?君の親は酷い人だ」
酷い人だー、だー、だーと耳にエコー。途端にお腹を抱えて笑った。笑って笑って収まる頃には青白い顔をさせる男に向かって「そんなの最初からわかってたよね?」と囁く。
妹から乗り換える男を歓迎する親が、まともなわけないでしょ?バカだなぁこいつ。どこらへんに酷くない部分ってある?
なぜ、最初の時点であの夫婦のおかしさを感じなかったのか。それはこの男も同じ仲間だから。感性が似てるってこと。
似たもの同士のくせに棚に上げて酷い人だって、ぷ!
笑っているとグリフトも楽しそうにニコニコしている。
「彼は面白いね。まるで自分だけは違うみたいに言う」
「言えてる。本当にそれ。酷い人間に自分を入れないところとか、客観視できてないよ」
笑い終えてもお腹が痛い。ダメだ。高度なギャグが高すぎて劇場も拍手喝采なんじゃないか。
「笑うな!笑うな笑うな笑うなぁあああ!」
我慢できなくなったのか酒場で人の迷惑も考えず、突然の奇声を発した男。
「あいつか!お前、ちょっと来てもらう!」
もちろん治安維持を管理する者が駆けつけて捕まえられた。
「うわあ!離せ!何もしてないだろっ」
ああ、捕まったみたい。可哀想。
「ふぅ、次見せて」
映像を終わらせたら、今度は親たちが映る。彼らは子供も孫も全員失い、次期当主と決まった相手に追い出されようとしていた。
「お願い!私たちをここへおいてっ」
「そうだ。この家のことを一番に理解している」
父と母は必死に積み重ねていくが相手は蔑んだ瞳を変えない。この男は二人の姉妹をどちらも亡くす顛末をしっかり調査し把握していたのだ。
親族たちとて分家。本家の姫らが一気にいなくなったことが大問題と調べて調べて、ようやく結果を知ったのだ。そこに至る理由も原因も全て。
「お前たちがどちらの娘も虐待したから、今こうなっているといつになれば理解する?」
「え」
「なんだと!?若造が!調子に乗るなっ」
父が激昂して襲い掛かろうとした瞬間、既に当主と決められた男がスッと避ける。そうして、勢いで後ろの壁に激突する元当主。年齢を考えようよ、と言いたくなってしまう。
「がは!?」
「あ、あなたっ!?大丈夫?」
母がオロオロして駆け寄るが父は痛みで悶絶中。
「まだわからないとは。姉妹の姉は行方不明に、妹は死産により出血多量で死亡。婿の方に至っては保険にしておくべき手順で養子手続きもしてなかったと。こんなに不手際を重ねておいて、家門を繋ぐ気がないと判断され降ろされるのは当たり前だろうに」
やれやれふぅ、と呆れた仕草をする。
「どうして姉の婚約者を妹にそのまま代えた?姉の方が傷つき心が疲弊するとほんの少しでも思い浮かばなかったのか?どうだ、二人の姉妹の母親のお前、どう思った?」
頭から血を流す老齢の男を見下したまま、続ける。
「え、わ、私?」
「質問されるまで考えてないやつの答えだな」
ハッ!と笑う相手。ビクッとしながら散々同じようなことを言われ責められたからか口をなかなか開かない。
そうだ、と目の前のグリフトを見て口が軽くなる魔法を使うようお願いした。
もちろん構わないよとウキウキした顔で父と母に向かって、紫の煙を向かわせる。ぐぅんと二人を囲み紫の煙が取り巻く。
「わ、私は、姉ならまだお相手がいるかと思ったから、あの子は体が弱くて相手を見つけようとしたらもういないって。だ、だから……」
「健全な姉ならまた見つかるだろうって?あるところから奪う。まるで盗人の思考だな。お前たちは娘にとって理不尽にものを奪う虐げる怪物ってところだな?」
「な、な、ち、違うわ!私たちはあの子のことを愛していましたもの」
「そ、うだ。私たちは婚約者を見つけようとした」
「はあ?婚約者をむしり取っておいて、頼んでもないことをしてやることを愛と言ってるのか?」
「むしり取ってなんかない」
父が反論する。けれど、男はバカを見る目で見つめた。
「そうだな。むしったんじゃない。浮気男は自分から乗り換えたんだ。ってことは裏切り者という方が正しいか」
この男の人、言って欲しいことをすばりと言い当てる。怒ってるようにも見えた。
「お前達が無茶苦茶な方針で姉妹を死なせたのだ」
「エスペランサは生きている!あの子は!」
おや、生きていると希望的観測を。よくも太々しいことを言えるなと逆に感心するよ。本人達は出ていくなんて思ってなかったと思ってそう。
「どうやってそれがわかる?」
「探しびと欄に載せた」
「は?いや、仮に見たとしても帰ってくるわけがないだろ?誰が好んで元婚約者も妹も、お前達もいる場所に」
「私たちは好かれてるの!」
「「「それはない」」」
三人の声が奇跡的にシンクロした。好かれる要素がどこにもないのに、好かれていると思っている自信がどこから来るのか不思議だ。
「おいおい、ジョークか?」
「私はあの子を産んで育てたのよ?嫌われるわけがないです」
「……ん?親だから、子どもだから無条件で好かれると言いたいのか?そんなわけあるか。家族だからこそ許さないことはある」
やはり、この人は背景を調べてめちゃくちゃな家のことを把握している。エスペランサの言いたいことを彼らにぶつけてくれている。今度机に手紙と共になにかフルーツでもプレゼントしようかな、と思うくらいには、なかなかいい。
「嫌なら嫌と言えばよかった!」
「そ、そうよ!嫌と言ったら私たちだって交換しなかったわ!」
「交換?嫌?交換っていうのはなんだ?妹の方のなにか同等のものを用意したと?婚約者もいないのに交換という言葉は変だ。嫌と言うのも、言う前にお前たちが独断で決定事項みたいに決めて告げたと知ってるんだぞ」
「独断なのではない。何も言わない方が悪い」
「言えなくさせたのはお前たちだろ。普通は親に指示されたり言い聞かせられたりしたら反論なんて子供は言えない。ましてや、家族仲が悪かったらな?嫌と言う代わりに、家を出て行ったってだけだ。対して妹の方は?ん?」
もう亡くなった方を問いかけると流石に両親も黙り込む。一縷の望みをかけて、亡くなった娘を引き合いに出すのは難しいと本能で理解しているらしい。
片割れは死んでないから戻ってくるかもと言えるが、火葬した方は確実にこの世にいないので、存在しないものを前に出すのは不可能。やれやれはぁと、ため息をこれみよがしに吐き出す後継者。
「お前の娘は苦労しただろうな。今みたいに言えばよかった、愛しているから、譲れと空気で威圧しているくせにいざなにか不手際や不都合が起こったら言ったことをなかったことにして責任を押し付けていたんだから。決めたことをあの時言わなかった方が悪いと言われ続けたら、言う気も失せるというものだ。契約書にサインさせたのに、契約書自体を知らないと言い張られるようなもの、か」
長々と説教をされた親らはブルブルと赤くなって、怒りを今にも爆発させそうだ。正論だからではなく、今まで格下と思っていた相手に言われるのが許せないだけ。親としての不合格を突きつけられたからではない。
うんうんと画面越しにその通り過ぎると頷く。あの人たちはその場ではあとで買うからとか渡すからと言う。けど、その後買い足されることは滅多になく。買ってもコレじゃないってもの。
しかも、妹のお眼鏡に適うとまたぶん取られる。ルーレットじゃないんだけど、と何度怒りたくなったものか。怒っても響かないから何も言わなくなったのも当たっている。賢いなぁこの人。
まっ、もう取られることは永遠になくなったので、考えることこそ時間の無駄、非効率。それに、妹だって彼の子を産めたのだから結果的に満足していることだろう。始めから、産めるわけがなかったとしても。
「あの子は帰ってくるわ」
「そうだ、親の危機を助けに来てくれる。真面目な娘だ」
「真面目な娘を真面目じゃないお前たちが散々いじめたから出て行ったんだろ?いい加減に現実を受け入れろ」
何度も突き刺す言葉に拍手する。フルーツの盛り合わせ、中サイズを送ろうと思った。中なのは大だと食べきれないから。決してケチケチしているわけじゃない。
「は、な、違うっ。出て行ってない。私たちは出ていけなんて言ってないぞ!」
「そーよ!婚約者を探してあげると言ったわ!」
「で、喜んだと?そんなわけがあるか……元婚約者もそいつを奪った妹に対しても、庇っても叱ってもくれない親。地獄の釜の中で煮込まれ続けろと?お前たち四人と赤ん坊を見てろと?人っていうのは落ちても落ち切らないんだな」
「やっぱり高級フルーツ詰め合わせにしよう」
決めた決めたとグリフトと言い合う。ここまで的確に言ってくれる。二人で盛り上がるとそれでも首を振って長女が助けてくれると言い放つ二人に、助けてもらえるといいなと言い終えて兵士たちに外へ放り投げるように、指示する。
貴族の家を断絶しかけた人たちに、慈悲は与えられない。見せしめなところもあるんだろう。それを見てとてもではないが、可哀想なんてちっとも胸に浮かばない。自業自得だ。
エスペランサとて妹に子供を産ませるなんてハイリスク過ぎやしないかと、頭に浮かんだけれど言う義理はないし。すでにお腹の中に命があったので、なるようになるしかなかったのだ。
この世界で赤ん坊を諦めるという思考がまずない。前提のないことを言えば悪魔と呼ばれるに決まっていた。命を助けようとしているのに、その相手に罵られる可能性を考えたら言わない方がいい。言わぬが花。
雪も降る中で両親はブルブル震えながら、他所へよたよたと歩いて行った。どこかで保護されたとして、その後は平民として働かなくてはならないので長生きできないかも。エスペランサも出て行ったときは心が寒かったと思い出す。隙間風レベルだけど。
妖精たちが居たから寂しくなんてなかったけど、家族を作るってめんどくさいことはしっかり学んだ。学ばせてもらいましたよ、えぇえぇ。たっぷりと骨身にまで。
今は楽しくて仕方ない。高笑いが出た。特にフルーツがどっさりと得られて、高く売れた時とか。
「僕からもお礼をしたいな。こっちがやろうとしたことを代わりにしてくれたし」
「うん。そうだね」
子供、爵位無しが爵位ありに楯突けるわけもなかったけど。諦めて言うことを聞き続けるしかなかったけどね。
フルーツを二人で食べながら、やれなかった仕返しを見つめて最後に祝杯をあげた。
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