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第4話 呼び鳴き
静かな昼下がり。
少し離れた部屋で作業していると、
「ちゅんたろ?」と小さな声が聞こえた。
私は笑って答える。
「ここにいるよ、ちゅんたろ」
すると、
「ちゅん!ちゅん!」というような声が返ってくる。
その声に私は
「大丈夫だよ、ちゅんたろ」と返す。
するとしばらくして
「ちゅんたろ?」と返ってくる
私はその言葉に
「ちゅんたろ?」と返してしまうのだ。
繰り返されるその会話に胸の奥がふっとやわらかくなる。
姿が見えなくても、ちゃんと届いている。
そのことが、私は嬉しくてたまらないのだ。
きっとちゅんたろうも喜んでくれていると信じて。




