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第八話 未知の観察者

喜べ、ヒロインだ。

「...か?」


声が聞こえる。


「だ...じ...か?」


何を言っているんだ?


「大丈夫ですか?」


「だ、だれ...だ?」


 俺は、飛び起き辺りを見回す。

どうやら、気絶していたようで近くにあのオークの死体がある。

あと、知らない女の子がいる。


「生きててよかった~...」


「...君は、誰だ?どうしてここに?」


「ホームセンターならいろんな道具があると思って此処にきたんです...ですが、化け物の死体がたくさん転がってるし、貴方は倒れてるし...脈はあったので起こそうとして声を掛けてたんです。」


「そうか...ありがとう。」


...まて、武器を持っていない?

この子は、ゴブリンのような化け物に合わずにここまで来たのか?

見た感じ外傷はない、まあ俺のように隠れながらこれば可能か?


「どうやってここまで来たんだ?見た感じ武器は持っていないようだが。」


「あぁ、それは...えーと信じられないかもしれないですが、私...ゲームのステータスのようなものが見えるんですよ。」


「...それはモンスターを倒してからか?」


「はい...ということはあなたも?」


「あぁ、そうだが...」


どうやって倒したんだ?普通の少女がモンスターを倒せるとは思えない...聞いてみるか。


「...どうやって倒したんだ?」


「運...ですね。ちっちゃいスライムみたいなのがいたんですが踏みつぶしちゃって、それからステータスが見えるようになりました。」


 そんなモンスターもいるのか。

本来はそう言うモンスターを倒して、ステータスを獲得するのかな?


「それで、ここまで一人で来れた理由ですが...ステータスを見せた方が速いので見せますね。...ステータス!」


ブオン


ステータス

月村 璃子

職業 魔法使い

属性 火、闇

Lv 1

SP 0

HP 10/10

MP 10/10

筋力 1

器用さ 2

スタミナ 1

耐久力 1

知力 3

スキル

 >火魔法 Lv2(20)

深層運命

 >未知の観測者 Lv1

>Lv1 魔力瞳


「ここまで来れた理由、それは私の...深層運命ってやつのおかげです。私の深層運命は<未知の観測者>、たぶん異世界小説やオカルトを見すぎたせいでしょうね。」


あははと照れるように笑うこの人を見て、少し落ち着いてきた。


「月村さん...でいいのかな?<未知の観測者>の詳細を見せてくれないか?」


「あ、はい。いいですよ。」


―未知の観察者 Lv1―

 未知を求め、未知を探る者。

 深淵を歩む道標、月の瞳の捉える物がどれだけ暗く澱もうとも。

 歩を進める好奇心があるのなら、視えぬ物を視る観察者の運命を与えよう。

 Lvに応じて扱える瞳が増える。

 Lv1 魔力瞳

 Lv2 ?

 etc…


「魔力瞳、その名の通り魔力と魔力の残滓を見ることができます。これのおかげでモンスターの場所がわかったので、隠れながらここまで来ました。それと、魔法っぽいものが使えるようになったんです。」


「魔法...」


「はい、魔法です。」


(...もしかして。)


「...俺も使えるのか!?」


「あはは、落ち着いてください。貴方にも魔力はあるので使えるとは思いますよ?」


 どうやら、思っていたより俺は興奮していたらしい。

俺は、いったん落ち着くために息を吐きだした。


「どうやれば使えるんだ?」


「私が、試してみた方法が貴方にも効果があるか分かりませんがいいですか?」


「あぁ、それでいい。」


「わかりました...まずゆっくり息を吸ってください、そのあと体内に意識を向けて集中してください。」


そう聞いた俺は、言われた通り息を吸い、集中する。


ピクッ


3分ほどたった後、体内の中に何か別の存在感があることに気づいた。


「感じましたか?多分それが魔力です。動かして利き手に集めてみてください。」


 俺はさらに集中しゆっくり動かしていく。

右手にどんどん魔力が溜まっていくのを感じる。


「あとはそれを放出すると属性にあった魔法が出る...と思います。」


俺は、手の表面から吹き出すイメージで魔力を飛ばす。


ビュン


鋭い音と共に石弾が発射される。


「やった!俺も魔法が使えたぞ!」


ポロン


<土魔法を獲得しました>


 土魔法か...いろんなことに使えそうだ。

それにしても、魔法か...いよいよ元の世界とかけ離れてきたな。


「あの...あなたのステータスも見せてもらえませんか?」


「あ、ああ。いいぞ、俺も見せてもらったしな。」


それに、俺もいろいろ確認したいし...


「ステータス」


ブオン


ステータス

風原 灰翔

職業 シーフ

属性 土

Lv 13

SP 100

HP 45/130

MP 5/13

筋力 13

器用さ 25

スタミナ 13

耐久力 25

知力 13

スキル

 >投擲Lv2(20)

 >逃げ足Lv1(10)

 >隠密Lv2(20)

 >アイテムボックス new

 >土魔法Lv1(10) new

ユニークスキル

 >風の王(ハスター) Lv1(50)new

深層運命

 >英雄願望 Lv1

  >Lv1 全身全霊

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