表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
恋ふぅみ  作者: かみもと
6/11

なんだかんだ優しい菅沼天3

 美香が倒れてから、一週間がたった。その間、美香の顔を見ていない。学校にきていないからだ。

「いつまで休むつもりなんだよ、美香」

 ため息交じりに呟く。


 美香がいないと、物足りない感じがする。

 栞も寂しそうだ。今日なんか、美香の席で授業受けていた。ちょっと狂気じみていて怖かったぞ…。

 栞が元気を取り戻すには、美香が学校に来る必要がある。

 では美香が、学校に来るために必要なのは何だ? おそらく、彼氏だ。

 今、美香は分岐点にいるんだ。彼氏ができるルートと彼氏ができないルートの。この分かれ道は重要だ。もし、美香が彼氏ができないルートに進んでしまえば、BAD END。その先は、五十嵐先生だ……!


 私だけが、栞と美香を救える。

「やってやる」

 拳を強く握る。


 恋のキューピット(そら)ちゃん、ここに誕生!

 私はノリノリで、昔好きだったプイキュアのポーズをとる。

「あんた、何やってんの」

「ちょっ、ママ! ノックしてっていつも言ってるじゃん!!」

「ご飯できたっていってるのに、あんた来ないから」

「今行くって!」

 ママを追い出して、ドアを閉める。


 どうやって美香に彼氏を作るのか、大体の算段は付いている。

 カレカノの出会いにおいて、よく聞くのは『友達の紹介』だ。美香の友達は私。つまり、私が、いい人を紹介できればいいわけだ。

 きっとうまくいく。

 私は、小さくさっきのポーズをとった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ