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病みつき恋愛したいしたい病。

作者: 七瀬
掲載日:2021/04/01







【今の子達って? 恋愛とかしないのよ。】

【恋のひとつやふたつしないと! 大人とは言えないわよね!】

【男だったら? 女の子に告白しないとね。】

【グジグジせんと! 相手に言わんと伝わらんよ。】




・・・などなど、恋愛の事で大人が子供達に口出しをしだした。

そんな事は、俺達だって! よく分かってんだよ。

でも? どうやったら? 【恋愛】ができるのか分かんないだけ。

そんな事、大人は子供に教えないだろう。

学校でも、恋愛の授業なんてしないし。

誰も教えてくれない事を、しろと言われても出来る訳ないよ!

それでも、モテる男子や女子はいる。

どこでどう習ったのか? やたらと女の子慣れした男子もいるし。

まあ、あんなに気軽に女の子に話しかけたりできるもんかね?

俺は、不思議で仕方なかったよ。

俺の姉弟は? 3人姉弟の末っ子。

上二人は女だけど、俺からしたら? 男兄弟のような存在。

話し方も汚い話し方だし、行儀も悪く、風呂上りは素っ裸。

下着ぐらいは着てほしい、姉貴2人に俺がそう言うと?



『なあ、男が部屋に居るんだから、服ぐらい着ろよな~』

『えぇ!? お前が男? 笑かすなよ! お前は女帝の中の家来

だろうが、男じゃーねえーんだよ!』

『なんだよ、それ? 親父からもなんとか言ってやってくれよ!』

『もう、やめとけ琉生! この家では女が一番強いんだよ!』

『ほら? 父ちゃんは、よく理解してんじゃん! 母ちゃんが

この家の大黒柱って事よ!』

『アンタたち! そんな所でくっちゃべってないで! 自分の

部屋に行って勉強でもしな!』

『ハーイ!』

『・・・なんだよ、』

『琉生、今なんて言ったの?』

『えぇ!?』

『この家で、文句は許さないよ!』

『ごめん、』

『もういいから、早く部屋に戻って勉強しな!』

『・・・ううん。』






・・・まったく! 女っ気のない家で育った俺に。

恋愛のハードルは、途轍もなく高かった。

クラスの女子にすら、自分から話す事も出来ないシャイボーイに

なってしまう。

恋どころか? 女子慣れが先なんじゃないかと思うほど。

緊張して、上手く自分の思った事が話せなかった。

そんな部活の帰りに、その日は珍しく少し遠回りして家に帰ろう

と何となく思い、いつも通らない道を歩く。

そこで偶然、変わった看板を俺は目にした。



『“病みつき恋愛したいしたい病?” なんだこれ?』

『・・・誰かな?』

『・・・あぁ、ココは? 何をしてるところなんですか?』

『お客さんかな?』

『・・・あぁ、はい!』

『“君は、恋愛をしたいのかい?”』

『まあ、したいんですけど? なかなか女の子と話せなくって。』

『よし! 私に任してくれ!』

『そんな事が出来るんですか?』

『まあな! 先ずは、そこに座って話そう!』

『あぁ、はい。』




そう言うと? おじさんは、部屋の奥から何かを取ってきた。



『これこれ! この薬を飲んでみるといい!』

『・・・大丈夫なんですか?』

『勿論だよ! じゃあー先に私が飲んでみるよ。』

『はい!』

【ゴクン】


『ほら? 大丈夫だろう! 君も飲んでみるといいよ。』

『はい!』

【ゴクン】


『直ぐに、効果は出ないから! 2、3日は、かかるかな。』

『料金は、幾らですか?』

『実際に効果があったら? 払ってもらおうか! 

値段は1000円だよ! 一錠飲めば1年は効き目があるよ。』

『へーえ、そうなんだ。』





俺はその後、家に着いた。

相変わらず、この家の女どもは素っ裸で風呂からあがってくる。



『あら? 今頃、家に帰ってきたのか琉生?』

『・・・あぁ、ううん。』

『早く着替えて、ご飯でも食べちゃいなさいよ!』

『うん!』




俺は正直、半信半疑だった。

家に帰って、晩ごはんを食べて風呂に入って寝たら?

次の日には、すっかり昨日の事を忘れていた。

それから3日後、、、。

なんだか? この日は、いつもと違うように感じた。

俺が教室に入ると? 女子の目線が俺の方にみんな向いている。



『えぇ!?』

『嶋山君って? 趣味とかあるの?』

『誕生日はいつ?』

『好きなモノは?』

『好きな女の子のタイプとか知りたいな~』

『・・・あぁ、ううん、』





やたらと? 女子にモテる俺。

その時、ふと思い出した!


【あぁ! あの時の薬のおかげじゃないのか?】



まさか!? 効き目があったみたいだ。

その日から、俺は女の子からモテまくり。

何もしなくても、女の子が俺に寄って来る。



『嶋山君に、彼女がいないなら? 私、立候補したいな~』

『嶋山さんの事が好きです! わたしと付き合ってください!』

『ダメダメ! あたしが彼女になるから!』

『ワタシが、嶋山君は好きなんだよねぇ~』

『・・・・・・』



マジで、モテモテ。

俺は早速! 部活帰りにあのお店に向かった。




・・・でも? 既にあのお店はなくなっていた。


『なんで? お店がなくなってんだよ。』





 *




・・・その頃、別の場所では?


『病みつき恋愛したいしたい病ですよー 一度でいいから中に

入って見てください!』

『・・・あぁ、ぼくみたいな奴でもモテますか?』

『勿論ですよ! さあさあ~中に入って!』

『ハイ!』




最後までお読みいただきありがとうございます。

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