78話 兄達の結婚
何故か私含めた8人の大所帯で行った冒険者ギルドとその後の街歩き。
その翌日。
この日も荒野へゲートで行き、兄弟対決の後レグルス達3人とも対決した。この日のレグルス達はリゲルとレグルスが2人で剣と魔法を駆使して戦うことになった。
勿論両方勝たせて頂きましたけども。
そんな私だけハードな時間を終えた後の昼食後。
明日から帝国に向かう為、午後からは父様から体を休めるためにも動くなとの厳命が下ったため、全員屋敷で大人しくしていた頃。
私はリリ様とマリア様も集まった姉様の部屋にいた。
「姉様。これ‥‥なんの集まりですか?」
「この集まりはね‥‥私にとっては複雑な気分になる集まりよ。」
「え?意味が分かりませんが。」
「そうよ。クリス。それだとマリンちゃんには分からないわよ。」
「じゃあ、私が話の内容を言うの?マリンに話たいって言ったのはリリとマリアよ?」
「え?姉様じゃなくてリリ様とマリア様の話なんですか?」
「ええ。そうよ。‥‥‥マリンちゃんにはちょっと言い辛くて最後になってしまったの。」
「えっと、よく分かりませんが、私以外は知ってる方々が多い話なのですか?」
「ええ。」
「‥‥‥はぁ~。いざとなると緊張してきた~!」
「私も~!」
何だろう?
「とりあえず深呼吸してみては?」
「そ、そうね。‥‥すぅ~‥‥はぁ~。」
「私も。すぅ~‥‥はぁ~。」
本当になに?リリ様達が私に話すのに緊張する話?
‥‥‥‥‥‥‥分からん。
「じゃあ、マリンちゃん聞いてくれる?」
「はい。‥‥どうぞ。」
何かな?
「私。‥‥‥‥ヒスイ様と結婚します!」
ん?
「私も。‥‥‥‥‥‥フレイ様と結婚します!」
え?
「‥‥‥‥‥‥‥‥え?」
今、なんと?
「え‥‥‥えぇぇぇぇぇぇぇ!?」
ま、マジか!?ヒスイ兄様とリリ様!?マリア様とフレイ兄様が!?
「えっと‥‥ヒスイ兄様とリリ様、フレイ兄様とマリア様が結婚って言いました?」
「「はい。」」
「‥‥‥‥は!それで姉様にとって複雑ってことですか?」
「そういうことね。」
「え、ええ‥‥?えっと‥‥‥と、とりあえず、おめでとうございます?」
「なんで疑問系なのよ。」
「え?だっていきなりですよ?今まで兄様達もリリ様達も何も教えてくれなかったので‥‥正直混乱中ですもん!」
「そりゃそうか。」
「えっと‥‥マリンちゃん。黙っててごめんね?」
「あと、いきなり言って混乱させちゃってごめんね。」
おっと。2人が申し訳なさそうな顔になっちゃった。
よし。一旦落ち着こう。
「えっと‥‥今度は私の番ですね‥‥」
よし。落ち着いて考えよう。
ヒスイ兄様とリリ様。フレイ兄様とマリア様。が結婚。
ということは‥‥リリ様とマリア様が義理の姉に‥‥?
私に言い辛かった理由は‥‥?
でも確かに4人共成人してるから結婚してもおかしくないか。
「あ、あの‥‥‥マリンちゃん?」
あ。ゆっくり考えてる間、無言だったから心配させたかな?
「すみません。ゆっくり頭の中を整理してました。」
「そ、そう‥‥。」
「リリ様、マリア様。質問いいでしょうか?」
「「はい!」」
「えっと、そんなに緊張しなくても大丈夫ですよ?‥‥‥まず、何故私には言い辛かったのですか?私が末っ子の子供だからですか?」
「「違うわ!」」
「マリンちゃんに言い辛かったのは‥‥シリウスが私の弟だから嫌がるかなって‥‥。私には仲良くしてくれてるし、私はマリンちゃんが大好きだからすぐに話たかったけど‥‥シリウスの件で嫌がられたらって考えたら怖くて‥‥。」
「私も‥‥リゲルが弟だからね‥‥。周りの人達には代わりに言ってあげようか?って言ってくれてる人達がいたけど、この事は私達が自分で言うからってみんなに口止めしてたの。でもなかなか言えなくて‥‥。」
なに‥‥それ‥‥。
「では最近になって私がシリウスとリゲル。2人共友人になりましたが、そうじゃなかったらまだ私に黙ってるつもりだったんですか?」
「ううん。シリウス達と友人にならなくても今回帝国に行くまでの間で言おうって決めてたわ。」
「そうですか。‥‥‥‥リリ様、マリア様。お2人に私はどう映ってたんですか?」
「「え?」」
「私は悲しいです。お2人に話して貰えるのが最後なんて。信用なかったんだなって‥‥。」
「「「え!?」」」
「え‥‥え?なんでそうなるの?」
「だってそうでしょう?私がシリウスとリゲルが嫌いだからってだけでリリ様達と兄様達の結婚を反対すると思ってたんですよね?私がその程度の理由でリリ様達も嫌うかもって思ったんですよね?」
「「っ!」」
「私は‥‥リリ様達も‥‥兄様達も‥‥大好きなのに‥‥」
あ~も~泣くつもりなかったのに涙出てきたじゃない‥‥
「その‥‥大好きな人達が‥‥幸せに‥‥なるなら‥‥反対なんて‥‥するわけ‥‥ないじゃないですか!!」
「「‥‥っ!」」
「結婚する‥‥のは兄様達‥‥とリリ様達でしょう?‥‥‥シリウスとリゲルは‥‥関係ない‥‥でしょう?‥‥‥それが‥‥伝わって‥‥なかった‥‥ってこと‥‥ですよね?」
「あ‥‥」
「もう‥‥いいです。‥‥しばらくリリ様達と話たくないです。‥‥失礼します。」
「「マリンちゃん!」」
マリンが泣きながらクリスの部屋を出ていった。
それを呆然と見送った3人は‥‥
「‥‥マリンが泣いてるの初めて見た‥‥。リリ、マリア。だから言ったでしょ?私の妹を見くびらないでって。マリンに笑顔が戻らなかったら2人でも許さないからね。」
「うん。私もマリンちゃんの笑顔が見れないのは嫌だわ。」
「私も。‥‥でもしばらく話したくないって言われちゃったわね‥‥。」
「許さないとは言ったけど大丈夫よ。マリンなら。平気になったらちゃんと笑ってくれるわ。」
「「うん‥‥。」」
姉様の部屋を出た私は特に何も決めないまま外に出ようとしていた。
「あれ?マリン?どこ行くんだ?‥‥ってどうしたんだ!?」
「レグルス?‥‥‥‥どうもしないよ?」
「何かないと泣くことなんかないだろ?」
「‥‥‥‥ごめん。レグルス、何も聞かないで付き合ってくれる?」
「え?‥‥ああ、いいよ。」
「ありがとう。」
これ以上誰かに泣き顔を見られたくないのでレグルスとゲートで荒野に行った。
「‥‥‥ごめん。レグルス、もう一個頼んでいい?」
「ああ、いいよ。」
「胸貸して。」
「ああ。‥‥どうぞ。」
「ありがとう。‥‥うっ。うぅぅ‥‥うわぁぁぁぁ!」
そのまま私はレグルスの腕の中でしばらく泣き続けた。




