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転生できたので自由に生きたい  作者: 霜月満月
第1章 幼少期
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7話 私の将来

食後の話は続き。


「それはそうと、マリンは加護のレベルはどうあれ五神様全員の加護があるなら将来何にでもなれますよね?父様。」


「そうだな。今クリスが言ったが、やりたいことがあるなら何でもできるだろうな。例えば既に商業神様の加護で【ストレージ】が使えると言っていたが、それなら同じ加護で【鑑定】も使えるだろ?これだけでも商人の道は問題なく進める。マリンは何かやりたいこととかあるか?」


「そうですね‥‥鑑定も確かにありましたね。でも今はどの職業に就きたいとかは決まってないです。でもやりたいことはあります。今すぐが無理なのは理解してますが、いつか世界を回ってみたいです。この国だけじゃなくて世界の国々を自分の目で見て、自分に何ができるのかを考えたいです。あと、折角治癒魔法も使えるので何か人の役に立つことをしながらそれができたら嬉しいですね。」


「もしかしてその為に剣術の稽古を始めたのか?旅をするなら自分の身は自分で守れる様にということか?」


「はい。洗礼の前から漠然と世界を見たいなとは思ってましたし、そうでなくとも身を守る手段として身に付けても無駄になることはないと思いましたので。そして加護を頂いた今はこれからの私の修行次第で自分だけではなく守れる人も増えますよね?」


「そうだな。既にマリンはある程度自分の身は自分で守れるぐらいは実力はあるとは思うが‥‥人の役に立つことか。なら冒険者とかか?」


「冒険者‥‥依頼を受けてそれをクリアし、報酬を貰って生活の糧にしてる方がいらっしゃるというのだったですよね?」


「ああ。それで合ってる。シャーリーに教わったのか?」


「はい。シャーリーとも将来、何がしたいかというのを話すことがありまして、選択肢の1つとして教えてくれました。」


「そうか。でも冒険者もすぐにはなれない。冒険者ギルドに登録できるのは12歳になってからだからな。」


「そうですね‥‥それもシャーリーが教えてくれました。でも確かに冒険者ギルドは世界中にあるらしいですし、いいですね!「人の役に立つこと」できるかもしれません。楽しみです!」


「登録するのか?冒険者ギルドに。」


「はい!12歳になったら登録したいと思います!」


「なら家庭教師でもつけるか?10歳までなにもしないのは勿体ないからな。」


「いいのですか!?是非お願いします!」


「分かった。手配しておこう。剣術と魔法の2人かな。あと、学園でも教わるだろうが冒険者として必要なこととか教わるといい。」


「ありがとうございます!父様。って、え?剣術ですか?兵士さんと冒険者で違うこともあるのですか?」


「ん?ああ。違うところもあるだろうからそこも教えてもらうといい。」


「? 分かりました。」


「ねぇ。マリン。12歳から冒険者になっても10歳から卒業まで学園にはちゃんと通うのよね?」


「はい。勿論そのつもりですよ。姉様。私がすぐに世界を回れないと思った理由の一つが知識が足りないのと、他の国に行くなら成人してからの方がいいかなと思ったからなので。」


「そっか。じゃあ一緒に学園通えるね!」


「はい!」


「お前達。既に通えるものだと思ってるようだが、ヒスイ達と同じ学園に行くなら入試があるんだぞ。」


「もちろん。そのための勉強もします。それにマリンは優秀ですから合格するに決まってます!ですから私も先に行く事になりますが、マリンと一緒に通いたいので頑張ります!アクアもよね?」


「勿論同じくに決まってます。姉様が卒業しても俺が卒業するまでマリンを守ります!」


「そ、そうか。ならいいが。」


姉様、アクア兄様‥‥頑張る理由は私ですか‥‥?

さすがに父様が引いてますよ‥‥?

姉様、一緒に通えるのは1年だけって気付いてるのかな?

まあいっか。あえて言う必要もないか。


「もちろん私もまずは学園に合格できるように頑張ります!」


「ああ。3人共頑張れよ。」


「「「はい!」」」


「残念だな。せっかく3人共同じ学園でも俺は卒業後だから入れ変わりでここに帰ってくることになるな。フレイは数年クリスと一緒だな。」


「そうですね。兄様。で、俺と入れ変わりでアクアだな。マリンは俺と兄様が帰ってきても数年はまだここにいるんだな。」


「はっ!そうでした‥‥ヒスイ兄様とフレイ兄様は数年マリンを独占してしまうのですね‥‥。」


「ヒスイ兄様が帰ってきた時はまだ俺がいますよ!」


「独占て‥‥クリス、アクア。今マリンを独占してるのはクリスとアクアの方だぞ?俺なんか何回か剣術の稽古を一緒にしたりした程度だぞ?しかもマリンは女の子なのに剣術って!」


「俺も同じですよ!兄様。」


えっと‥‥何、この会話‥‥?私以外の兄弟が私の独占の話ししてるんだけど、なんでこうなった?

2人の母様達は微笑ましそうに見てるけど。


「兄弟全員に愛されてるなマリン。」


「そうみたいですね。父様。兄様達も姉様もみんな私に何かと構ってくれますし、優しいですし、大好きですよ。好かれてるのが分かるので凄く嬉しいです。」


「‥‥やっぱり5歳児とは思えない感想だな。」


‥‥‥あ、やっぱり?

‥‥確かに5歳児にしては達観しすぎてたか。

私にとっては普通でも5歳児として端からみるとそうなるのか‥‥。

でももうみんなこれで慣れてるだろうから気をつけようもないし‥‥いいかな。


「マリン。マリンに限って何かあるとは思わないけど、仮にステータスを見せないといけないような状況になったら必ず誰か頼るのよ。ほとんど父様頼りになるだろうけど、学校で絡まれたりしないとも限らないからね。その時は私達を呼ぶのよ?」


「! はい。ありがとうございます。心強いです。」


「まあそれも数年後だ。今マリンが考えるべきは将来のために努力することだ。」


「はい。父様。ちなみに今更ですが、私が世界を見て回りたいというのは特に反対ではないのですか?」


「本当に今更だな。特に反対する理由がないな。うちは先祖代々結婚相手は自分で見つけろと家訓で決まってるからな。俺がマリン達の婚約者を探すことは言われなければない。だから婚約者に縛られることもないし、世界を回るならそれだけ視野も広がるから悪いことではない。それに五神様の加護があるんだ。心配もさほどしてない。これから現役の冒険者に教わるから尚更だな。」


「なるほど。良かったです。実は反対されたらどうしようかと内心緊張してたので。安心しました。」


「そうなのか?マリンは3歳から勉強も剣術も頑張ってたからむしろ反対するやつはいないだろう。」


「良かったです。」


ちょうど話しに一区切りついたところでディアナ母様が


「あなた。みんなも。そろそろ休みませんか?」


「そうだな。ちょうど一区切りついたしな。マリンも明日からまた剣術の稽古するんだろう?」


「はい。あと、魔法も試してみたいなと。屋敷にある魔法書は読んで理解できてると思いますのですぐ使えるんじゃないかと。」


まあ3歳からこっそり練習してたから確実に使えるのは知ってるけどね。

‥‥あれ?みんな固まってる?なんか変なこと言ったかな?

もしかして5歳児にして魔法書の中身を理解してるのが信じられないのかな?


「ちょっと待て。マリン。今屋敷にある魔法書を読んで理解してると言ったか?いつの間に読んだ!?それに魔法書全部読んだのか!?」


「えっ?はい。父様。読み書きができる様になった頃から読み始めました。屋敷にある魔法書が書斎にあるので全てなら全部読みましたし、理解できてるかと‥‥駄目でしたか?」


「いや。駄目じゃないが、驚いただけだ。じゃあ俺にも見せてくれるか?」


「はい!勿論です!」


「じゃあまた明日。今日のところは休もう。みんなお休み。」


「「「「「「「お休みなさい。」」」」」」」


そうしてやっと自分の部屋に帰ってきた私は改めて自分のステータスで気になるけどまだ確認してなかったところを見てみることにした。


えっと、創造魔法はさっき見たから‥‥


光魔法 ▼

治癒魔法・回復魔法が使える。攻撃魔法は僅か。


生命神様の言ってた通りだ。治癒と回復がある。僅かでも攻撃魔法も‥‥魔法書にあったな、そういえば。火魔法とかと同じく矢にして攻撃するやつ‥‥確かに僅かだ。


空間魔法 ▼

異空間収納魔法【ストレージ】が使える。容量は使用者の資質・魔力量に比例する。

空間移動も可能。


こっちも商業神様の言ってた通りだ。やっぱり魔力量で容量が決まるのか。魔力量が増えれば容量も増えるってことだよね。それも含めて魔力循環は続けよ。

‥‥‥空間移動?

って○○でもドア的なやつかな?そのイメージで作れそうだな。移動魔法作りたかったからな~。魔法がないと瞬間移動とかできないからね。また一つ夢が叶いそうだな~!


‥‥でももう少し魔法に慣れてから試そう。うん。


次はスキルだな。


鑑定 ▼

品物の良し悪しや本物と贋作の見分けだけではなく、毒草の見分けにも使える。他人のステータスも見ることができるため状態異常の確認にも有効。


これの対策もしないとな。鑑定を使われたら感覚で分かるらしいけど、ステータスを見られることが困るからな‥‥。


まあこんなところかな。あとはどれぐらい改竄したらいいか父様に聞いてからやろ。

‥‥眠くなってきたし寝るかな‥‥

ここら辺はやっぱり5歳児だよね‥‥。


※2021,9,4 改稿しました。

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