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転生できたので自由に生きたい  作者: 霜月満月
第4章 学生編2
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69話 伝承

そして、みんなで馬車のところに行くと予想通り‥‥だが、待っていたのは見覚えのある騎士だった。


「あ。メリアさん、お久しぶりです。」


「お久しぶりですマリンさん。‥‥‥その様子は予想してましたか?」


「はい。恐らく昨日学園で起こったことを含めてですよね?」


「はい。マリンさんだけではなく、ご家族やその場にいた方になるべく来てほしいとのことです。」


「それなら今いる全員です。よろしいでしょうか?」


「はい。ではこのまま来て頂けますか?」


「はい。」


そして、それぞれの家の馬車に乗り、王城へ向かった。


そして、いつもの一室に通されると既に陛下、宰相様、公爵様、父様、姉様、リリ様達と何故かシリウス王子達もいた。

これだけで既に9人。こっちは私含めて5人。全部で14人

‥‥‥集まりすぎじゃね?


「お久しぶりです陛下。」


「ああ。久しぶりだな‥‥ん?皇太子も来てくれたのか?」


「はい。お久しぶりです陛下。」


「ベネトでございます。お久しぶりです陛下。」


「ああ。ベネトも来てくれたか。久しぶりだな。」


「陛下。私はフリージア・フォン・アドニスと申します。マリンのいとこにあたります。」


「リジアは私の友人でもありますし、昨日も一緒にいたので来てもらいました。」


「おお。そうか。みんな、とりあえず座ってくれ。」


『はい。』


そして、全員が座るのを確認した陛下から話し始めた。


「まずはマリン。昨日学園で起こったことを聞きたい。粗方は公爵に聞いてるが、それも生徒達や教師達が見た範囲だけだ。詳しく聞かせてくれるか?」


「はい。魔法科の実習の最中に嫌な気配を感じて上空を見たら黒い雲の様なものが集まっていくところでした。」


「ああ。それは私達が聞いたのと一致するな。」


「それを見た瞬間、勘でこれはまずいと思い身体強化と土魔法で足場を作って上空へ掛け上がりました。そして念のため学園にシールドを張りました。そして再び上空を見上げると黒い雲は集まりきったのか中で雷の様な音と光が轟いてました。」


みんな無言で聞いてくれてる。

みんなにはどう映ってたのかな?雷の音は聞こえたのかな?


「それを確認した瞬間雷が来ると直感で察知して、反射の魔法を使ってなんとか防ぎました。その直後、声が聞こえました。」


「「「「声?」」」」


「うん。リジア達は聞こえなかった?」


「うん。雷の様な音は聞こえたけど、声は聞こえなかったよ。」


「そっか。‥‥‥その声はこう言いました。ーほう。私の雷を防ぐとはな。ー ーその力、貰うぞーと。」


『!』


「その直後、私を黒い霧の様なものが覆い始め、そのまま私は黒い雲の中に連れて行かれました。その黒い雲の中に入ったことで気付いたのですが、どうやら闇属性の魔力で出来ていたようです。幸い私は光属性持ちなので耐性があったのか大丈夫でしたが。」


みんな心配と安心の顔を繰り返してる。

心配掛けちゃったんだな。やっぱり。

でも雪達の存在は言えないんだ。ごめんなさい。


心の中で謝りながらも話を続ける。


「中で声の主である別の黒い塊が目の前にきました。そして次にこう言いました。ーチッ!封印が完全に解けてないから無理か‥‥封印が完全に解けた時にお前のその体と力、貰うぞ。覚悟しておくがいい。ーと。」


『な!』


「私がそれに対して言葉は悪いですが、「何言ってんだ?こいつ」的な感じで「はあ?あなた誰ですか?」と聞いたのに答えず、ー興が削がれた。外の奴らを殺るか。ーと言って霧の様になって消えました。」


『‥‥‥』


「えっと‥‥‥突っ込みたいところが沢山あるんだけど、一先ず度胸あるわねマリン。」


「え?だって見た目雲だよ?怖いのは声と言葉だけだよ?だからとりあえず誰?って聞いただけだよ?」


「はぁ‥‥まあいいわ。とりあえず続けて。」


「?‥‥うん。‥‥えっと、声の主が消えても私は取り残されたままだったのでどうしたものかと思案してました。闇属性だから浄化すれば消えるかなとは思いましたが、生憎私は浄化魔法を使ったことがありませんし、うちの屋敷にも浄化魔法が書かれた魔法書がありませんでしたから。」


「え?でもあの時‥‥」


「うん。考えてたらね、去年帝国の城の図書室で読んだ魔法書を思い出したの。」


「え?」


「ほら、レグルスが城の図書室に入れてくれたでしょ?あの時読んでた魔法書に載ってたんだよ。」


『え?』


「えっと‥‥何でみんな驚いてるのか気になりますが続けますね。‥‥雲の中に閉じ込められたのと同じようなものなので範囲はまた勘でやりましたが、成功したようで、例の声もーチッ!忌々しい!ーと聞こえたあと、どうやら消えたようです。例の声が外の奴らを殺るかとか物騒なことを言ってたので心配だったのですが、私のシールドが張りっぱなしだったからか、思ったより私が出てくるのが早かったからなのかは分かりませんが、みんな無事な様子だったので安心して気が抜けたらそのまま気を失いました。」


「ああ。あの時は焦った。」


「うん。ごめんね。‥‥気が抜けたら発動させてた魔法が全部解除されたみたいで真っ逆さまです。次に気付いた時はレグルスの腕の中でした。その事にまた安心してレグルスにお礼と保健室連れて行ってと頼むので精一杯でまた気を失いました。私からの一連の流れはこんな感じです。‥‥あ、そういえば、私がなかなか目が覚めなかった理由ですが‥‥」


「分かったの!?」


「はい。姉様。実は夜中に一度目が覚めまして、体に違和感を感じて探ってみたら僅かに闇の魔力の様なものがありました。連れて行かれた時に入り込んだんじゃないかと思います。浄化はしてあるのでもう残ってないです。だから大丈夫と言えたんですよ。」


「そう‥‥‥」


もう言っていいよね?


「それであの、リジア、姉様。そろそろ‥‥手、痛いのですが‥‥‥。」


「「え?‥‥あ!ごめん!」」


「‥‥いえ。」


そう私の両隣に姉様とリジアが座ってるんだけど、2人が話の途中から私の手を握って、心配のバロメーターなのか握る力がじわじわ強くなっていったの!

痛かった!


「‥‥とりあえず陛下。私からはこんな感じです。」


「ああ。ありがとう。一応聞くがその雲の様なものも声の主にも心当たりはないんだよな?」


「はい。だから誰?って聞いた訳ですし。」


「だよな。」


半分嘘です。確かに正体は知らない。

でも雪達が守ってる封印のことかなって予想はしてる。

でもそれは言えない。言うなら全部話さないといけなくなる。


「これは‥‥ラルク、伝承のことかな?」


「かも‥‥しれませんね。」


「伝承?」


「ああ。王家と辺境伯家に伝わる伝承があるんだ。この王都にとあるものが封印されていると。4つの辺境伯家はその封印を守る役目も影ながら担っているとな。」


「あるもの?」


「それは初代様が封じたものだそうだが、詳しくは伝えられてないのだ。とあるものが封印されているってだけの伝承。」


「曖昧ですね。」


「ああ。だが、伝承はそれだけではなくてな。いつかその封印が解ける時、神の御使いが現れそのものを浄化するだろうとな。」


「え?浄化って‥‥」


え?ここで出るの!?御使い。

‥‥私、とんでもないの任されてないか‥‥?

ヤバい。浄化‥‥今のところ私だけかな?使えるの‥‥。

他にもいたりしないかな。そしたら勘繰られないはずなんだけど‥‥。


「ああ。だから封印されたものが漏れ出たんじゃないかと思われる。‥‥‥マリン。浄化ができるならそなた、神の御使いではないのか?」


やっぱり疑われたー!


と思いつつ、なんとか平静を装って答えた。


「いいえ。違います。」


私が御使いなんです!


「本当か?称号に神の御使いと記載されてるからステータスを見せられないんじゃないのか?」


正解です!陛下!


「いいえ。魔法の力が凄くて怖がらせたくないからです。」


ある意味事実を言いました。

本当のことを言う方が怖いから‥‥。


「どういうことだ?」


「私は水、土、風、光。あと、ストレージが使えるのでお分かりかと思いますが、空間魔法も使えます。4属性と空間魔法ですよ?普通はそんな人いません。怖くないですか?」


「確かにマリンの人柄を知らずにそれだけ聞けば恐ろしい存在だな。」


「でしょう?たまに自分でも怖いです。使い方を間違えれば破壊神の様にもなれてしまうだろう自分の力が。」


「そうか。」


「そんな自分でも怖くなるステータスです。見せた人を怖がらせたくありません。だから誰にも見せないんです。」


「分かった。すまなかったな。問い詰めたみたいになってしまった。」


「いいえ。お見せできず申し訳ありません。」


本当にごめんなさい。御使いだから見せられないんです。

自分でも怖いのは事実だけど。


「‥‥‥マリン。私、やっぱり来なければ良かったわ。」


「え?なんで?」


「王家と辺境伯家の伝承まで聞いたのよ?‥‥私には荷が重すぎるわ。マリンのことも、改めて聞くと凄い子だったんだなって。」


「‥‥‥リジア、私が怖い?」


「ううん。私はマリンの人柄を知ってる。魔法が凄くても破壊神の様になるような子じゃないのも分かるから怖くないわ。ただ話が重いだけ。」


「そっか。怖がられてなくて良かった‥‥。リジア、伝承のことは私達を信じて教えてくれたぐらいに捉えよう?私だってそんな話聞いて正直戸惑ってる。でも私達ができることはないんだから考えてもしょうがないでしょ?」


「そう‥‥ね‥‥。ありがとうマリン。やっぱり隣にいて正解だった。」


「ううん。」


ごめんね。リジア、嘘ついて。

御使いは私だから私が封印されてるのをなんとかしないといけない。

頑張るよ。リジアの為にも。


私は自分の自由の為、なによりリジアや大好きな人達の為に未だ謎の多い封印に立ち向かう決意をした。


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