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転生できたので自由に生きたい  作者: 霜月満月
第1章 幼少期
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5話 神々との対面


自分の体に浮遊感を感じた私は不思議に思い、恐る恐る目を開けるとまず教会で見た床じゃなかった。

周りの景色もだ。景色とは言えない真っ白い空間。


あれ?この感じ、前にもあった様な‥‥?

あ。地球の神様に会った時と似てるんだ。

ということは‥‥。


「そうじゃ。この世界の神々がいる場所じゃよ。」


と声がして振り返ると男女5人が大きな円卓を囲んで椅子に座っていた。


「白石鈴音さんじゃな。おっと、今は名前が違うのか。」


「はい。えっと‥‥色々言いたい事や聞きたいこともありますが、まずは自己紹介ですね。今の私はマリン・フォン・クローバーです。」


「おぉ!そうじゃったの。マリン。こちらに来て座りなさい。」


「はい‥‥それでは失礼します‥‥。」


私が空いていた椅子に座るのを確認すると、


「マリンが自己紹介してくれたんじゃ。儂らも自己紹介していくかの。まず儂からじゃな。儂がこの世界の創造神じゃ。」

「私は、生命神です。」

「私が、魔法神だよ。」

「次は私だね。武神だ。」

「最後は俺だな。商業神だ。」


「気づいたじゃろうが、儂らに名前はないんじゃ。ちなみに教会の名前のトリフォリウムじゃが、地球にある花の学名かなんかにしただけじゃ。」


「結構適当ですね‥‥しかも異世界のはずなのに地球の神様とご近所感覚なんですね‥‥。」


「まあそんなもんだとぐらいに気軽に捉えてくれればいいんじゃ。あと、地球の神とは対面で話している訳ではないぞ。マリンの前世でいうところの電話のような感じで話せるというだけじゃ。それでも稀にじゃ。最近では白石鈴音としての魂がこちらにくる時じゃな。」


「じゃあ私が前世の記憶を持ったまま転生したのも?」


「あぁ。地球の神に依頼されたのでな。依頼といえばマリンは色々魔法が使えるようになりたいとも言っておったと聞いたが、何かやりたいことでもあるのか?」


「はい。いつか世界中を旅してみたいなと。マリンとして産まれた国だけじゃなくて、世界を自分の目で見て将来自分がしたいことやできること‥‥夢ですかね。それを探したいなと思いまして。その為にはまず自分の身は自分で守れた方がいいですし、できれば人が目の前で死ぬところも見たくないので助けられる力があればなと。まあ正直に言いますと、私が魔法を使ってみたいっていうのが1番の理由ですが。前世で本を読んでた時は魔物相手に無双してみたいなと思ったこともあります。」


「なるほどの。」


「だからか‥‥毎日こっそり魔法の練習してたの見てたよ。魔法神としては嬉しかったからね。マリンなら魔法を悪事には使わないだろうし、加護をあげるからこれからも頑張るんだよ。」


「えっ!あ、ありがとうございます。」


「私も。地球の神からも聞いてますよ。治癒魔法が使いたいのでしょう?ちなみに怪我の「治癒」と体力の「回復」、魔法としては両方あります。治癒と回復両方の魔法は生命神である私の加護がないと使えませんから、加護をあげますね。」


「私もだ。毎日剣の練習してるのを見てたよ。最近は女性のだが兵士の訓練にも参加し始めてるだろ?女の子だし身を守る手段としても必要だろうから私も加護をあげよう。」


「俺も。旅をしたいなら荷物を持つのも大変だろ。商業神の加護があれば異空間収納魔法の「ストレージ」が使えるようになるからな。俺も加護をあげるよ。」


「最後は儂じゃな。儂の加護は後でステータスで確認してみるといい。‥‥そろそろ時間じゃな。まあまた会えるじゃろ。またの。」


この言葉を最後に目の前が真っ白になり、気がつくと私は両膝をついてお祈りをする体勢のままだった。


「マリン、大丈夫か!?」


「えっ‥‥父様?大丈夫です。」


「そうか‥‥それなら良かったが、今まで見たことがないほど光が入ってきたからな。マリン、何か分かるか?」


「そうなのですか?私は特に何ともないですし、分からないですが‥‥。」


「何ともないならいいさ。もしかしたら加護を頂いてるかもしれないな。あとで自分だけでステータスを確認してみるといい。相談したいことがあれば聞いてくれ。」


「分かりました。」


‥‥はい。五神様全員加護くれました。とはさすがに言えないよね‥‥。

どうしよう‥‥このまま言わない方がいいのかな‥‥。


それから控え室に戻ると3人が出迎えてくれた。


「「「お帰り~!」」」


みんなで一息つきながらさっきの洗礼でのことを話していると。


「マリンとしては感想を言うなら?どうだった?」


「えっと、どうと言われましても‥‥感想としてはあっという間に終わったので拍子抜け?という感じですね。姉様の時はどうだったんですか?」


「私も似たような感想だったわ。「洗礼」っていうぐらいだからなんか色々するのかと思ったらお祈りするだけだしね。」


「神様への問いかけの行為がお祈りで加護を頂くことが「洗礼」という考え方ですかね?」


「ああ。そうだ。さて、そろそろ帰ろうか。」


「そうですね。父様。」


「ねぇねぇ!マリン。後で私達にステータス見せてね!」


「そうですね‥‥。(苦笑い)」


見せづらいとは言えなかった‥‥姉様は見せてくれたから尚更。


来た時と同じように馬車で屋敷に帰ったあと、自室に戻って早速。


「正直見るのが怖いけど‥‥【ステータス】」


 [名前] マリン・フォン・クローバー


 [種族] 人間族 [性別] 女性 [年齢] 五歳


 [称号] 辺境伯家次女 転生者 神の御使い


 [レベル] 1


 [体力] 200/200


 [魔力] 30,000/30,000


 [能力] S+


 [魔法]


  創造魔法Lv.10  空間魔法Lv.10


  火魔法Lv.10   水魔法Lv.10


  風魔法Lv.10   土魔法Lv.10


  光魔法Lv.10   闇魔法Lv.10


 [スキル]


  鑑定Lv.10    武術Lv.10   体術Lv.10


  物理耐性Lv.10  魔法耐性Lv.10


 [加護]


  創造神の加護Lv.10  武神の加護Lv.10


  生命神の加護Lv.10  商業神の加護Lv.10


  魔法神の加護Lv.10

 


‥‥‥自分のステータスに衝撃しかなかった。


「‥‥‥‥どうしよう‥‥‥。」


個人的に教会の名前を変えたくなったので変えました。

リュートロミア教→トリフォリウム教


2021,2,3


※2021,9,2 改めて改稿しました。

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