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転生できたので自由に生きたい  作者: 霜月満月
第10章 学園行事
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293話 友人の卒業

━━さて、向き合うはマリンと帝国の皇帝。


「マリン。レグルスに仕掛けた魔法も使っていい。いつも通り、思いっきり行かせてもらうぞ!」

「はい!受けて立ちますとも!」

「よし。」


ちなみに。

剣術・魔法大会で使用した魔道具は全て撤収されているので、武舞台のみである。

審判もいつも通り、元帥。

マリン、皇帝、元帥以外の全員が観客席に一塊になって座っている。


そして、元帥から声が掛かる。


「兄さん、マリン。2人共よろしいですか?」

「はい!」「おう!」

「では。‥‥始め!」


その元帥様の声と同時に、私も陛下も動き出し、剣と魔法の両方を駆使して戦い始めた。

まあ、私は剣ではなく魔力刃だし、陛下が使ってるのも訓練用の物だが。


‥‥皆様、結果はお分かりですよね?

もちろん、私が勝ちました。


けど、瞬殺は面白くないので、陛下のご要望通りに床や足を氷浸けにしたり、乱気流(タービュレンス)でぶっ飛ばしてあげたりしました。


そして最終的に宣言通り、絶対的氷結(アブソルートフリージング)で陛下を氷像にしたところで、元帥様が私の勝利を宣言してくれました。

その瞬間、観客席を振り返ると、呆気にとられた様子の国王夫妻と公爵夫妻。

その他の全員は苦笑いだった。


とりあえず、側にゲートを開いてあげると、全員が武舞台に来て、皇帝の氷像をまじまじと見た。


「‥‥マリン。確認だが、父上は生きてるよな‥‥?」

「うん。‥‥でもそろそろ解除しないとまずいかな?」

「た、多分。」

「ん。じゃあ、解除するね。」


そして、氷像から皇帝陛下を解放すると‥‥


「さっむ!!」

「ですよね~‥‥」


ということで、陛下に回復系の魔法を掛けていったあと、一応本人の了承を得てから鑑定を使うと、凍傷とかはなかったが、体が温まるまではとストレージから毛布を出して掛けた。


「お。助かる。ありがとな、マリン。」

「いえ。‥‥あ、スープも飲みますか?」

「ああ。くれるか?」

「了解です。」


答えたあと、再びストレージからスープとカップを取り出した。

皇帝陛下がスープを飲み始めると‥‥


「マリン。改めてすごいな。全然動きが見えなかったぞ。」

「それは父上が魔法特化だからです。」

「ん?じゃあ、シリウスは目で追えたのか?」

「微かに。」

「お。やるじゃねぇか、シリウス。‥‥俺もセツナ様程じゃないが、速い自信はあるからな。」


スープを飲みながら国王親子の会話に入ってきた皇帝陛下。


「ふふっ。確かに、この中で目で追える人の方が少ないですかね。」

「だろうな。」

「‥‥ところで、国王陛下。」

「なんだ?」

「お望みの皇帝陛下の氷像。ご満足頂けました?」

「ああ。もちろんだ。」

「私も、マリンがやるなら父上がそのまま死ぬことはないと安心して見てられたからな。」

「おい。父親が氷像にされてるのを安心して見るな。」

「ふふっ。でも、皇帝陛下。陛下の生存確認をしたのはレグルスだけでしたよ?」

「「!!」」

「私も発散できたので満足です。‥‥さて、皆様。そろそろ帰りませんか?」


もう、夕方に差し掛かっている。そう思って声を掛けると、全員が頷いたので、まずは国王陛下方をゲートで王城にある、陛下の執務室に送り届けた。


そのあと、視察組はちゃんと外の警備をしていた騎士達と合流して、まずは王城に向かい、皇族と辺境伯家、リジアも帰路についた。


ちなみにリジアは辺境伯家の馬車に一緒に乗っている。


そして、この日私達を襲撃する様な馬鹿は現れなかった。

平和に1日が終わった。


‥‥‥‥待って、平和(それ)が普通よね!?



卒業式当日。


講堂に集まる卒業生や在校生、卒業生の保護者達。

その中でも特別席に座る国王夫妻は毎年のことなので、過度に気にする者達はいない。理事長が来ただけだから。


ただ。


私達生徒会も卒業生や在校生とは別の席に座っている。

そこから特別席の陛下方が見えるのだが、会場の全員がその特別席を見てざわついていた。

もちろん、国王陛下に対してではない。

その原因は‥‥


「なあ、陛下と一緒にいらっしゃる方、皇帝陛下じゃないのか?」

「でも皇太子殿下の卒業は来年だろ?」

「だよな?‥‥隣の元帥様?は分かるんだが‥‥」

「ああ。会長の卒業式に来たんだろうしな。」

「だよな?」


そう。皇帝陛下である。

王国と帝国の王が並んでいるのだ。


皇帝陛下は本気で『何故?』と会場全員が思っていることだろう。

まさか卒業式を見に来ただけとは誰も思うまい。


━━それはさておき。


卒業式は皇帝陛下を気にせず開始された。

卒業式は順調に進み、ベネトさんの卒業生代表挨拶や私の在校生代表の答辞。


そして、ベネトさんから次代の生徒会長の指名を受けた私はベネトさんに花束を送って握手した。


ー去年、アクア兄様とベネトさんでやっていたことだ。ー


最後に学園長や陛下が挨拶を終えると、卒業式は終わった。

そして、一旦全員が講堂を出る。


卒業パーティーの準備のためだ。

とはいっても生徒達に自分が座った椅子などを片付けてもらって、城から派遣してもらった人達に軽食の準備をしてもらうだけなのだが。


そうして私達生徒会も着替えるべく、講堂をあとにした。

私、リジア、ルビアは講堂を出たところで城のメイドさんに名指しで「ついてきて」と言われた。


━城から派遣されてきた人達の中にはメイドさん達もいて、分かる様に目印として青いリボンをつけてもらっているー


メイドさんについていった先はもちろん、女子更衣室の一室なのだが、やっぱりというか‥‥

姉様とリリ姉様がいた。


「「「‥‥‥」」」

「ふふっ。やっぱり、なんとなく予想できてたみたいね?マリンちゃん。」

「まあ‥‥はい。‥‥リリ姉様、ちゃんとヒスイ兄様に許可してもらってますよね?」

「ええ。もちろんよ。行き先が学園で、クリスが一緒ならいいよってあっさりね。安定期に入ったとはいえ、妊婦に違いはないからパーティーには参加できないけどね。」

「それでも来たいって気持ちは分かるから、私も来たのよ。

‥‥さて、マリン、リジア、ルビア。今年も綺麗にしてあげるわね?」

「「「‥‥‥」」」


ですよね‥‥

2人がいる時点でそうだと思ったよ。


私‥‥と多分、リジアとルビアもそう感じつつ、メイドさんに手伝ってもらいながらドレスに着替え、軽く化粧も施してもらった。


完成形を見た姉2人は満足そうな表情で私達3人を送り出したのだった。


再び3人で講堂に戻り、先に正装に着替えて戻ってきていたシリウス達に合流すると、しっかり「似合ってる」とか褒めてくれたのだが、私達が若干ぐったりしているのを見て、察したらしく‥‥


「‥‥もしかして、姉上とクリス姉様が‥‥?」

「正解だよ、リオト。‥‥来年の私達の卒業式にはまたマリア姉様と待っててくれてる気がするよ‥‥」

『‥‥‥』

「と、とりあえず、姉上の様子は?」

「安定期にも入ってるし、順調みたい。元気そうだったよ。」

「そうか‥‥」


そうして話していると、ベネトさんやクルト先輩など、卒業生も入ってきた。

その後、皇帝陛下や元帥様を引き連れて国王陛下も会場入りして、国王陛下からの挨拶でパーティーは始まり、進んでいき‥‥


私にとっては苦行の時間。つまりダンスタイムに入った。


最早毎年恒例の如く、シリウス→レグルス→リゲルの順番で踊った。

そして、リゲルと踊って戻ってきた時、ものすごく意外な人物から誘われた。


「マリン様。私も一曲、お相手願えますか?」


と普段とは違い、真面目に誘われたので、反応を返すまでに数秒かかった。

でも、特に断る理由もないので踊ることにした。


「マリンと踊るのは何気に初めてだよな?」

「うん。今までなかったから驚いた。」

「だよな。‥‥数秒ぐらいだったが、きょとんとしてたもんな。そんなに意外だったか?」

「うん。毎年、リジアと踊ったら誘われない限り踊ってなかったでしょ?」

「まあな。‥‥一回ぐらいはマリンと踊ってみたくなったんだよ。毎年、殿下の相手もしてくれて助かってるしな。」

「ふふっ。まあ、学生の間ぐらいはね。」

「ああ。卒業したら‥‥まあ、なんとかするだろ。」

「ふふっ。そうだね。‥‥‥ベネトさん。」

「ん?」

「リジアに言わないの?」

「な!?」


ここで動揺してもステップを乱さない辺りはさすがだった。


そして、私がベネトさんの動揺にくすりと笑うと、ため息を一つついてから話し出した。


「‥‥‥迷ってんだよ。」

「え?」

「リジアも伯爵令嬢だから俺の婚約者にしても文句は来ないとは思う。」

「うん。」

「でもな。リジアは王国の令嬢だ。‥‥いつかはどこかの家に嫁ぐだろうとは思う。だが、それを俺のところに、国を越えさせていいもんかなって思ってな。」

「!!‥‥なるほどね。私が最初、レグルスに言ったことと同じだね。」

「ああ。」

「‥‥ベネトさん。」

「ん?」

「それはリジアが判断することだよ。リジアに今、婚約者がいないのは、うちと同じで結婚相手は自分で決めろってことだからだよ。アポロ伯父様は家同士の繋がりを考えて政略結婚させる気はないみたいだから。」

「そうなのか?」

「うん。‥‥ベネトさん。全てはリジアと話してからだよ。勝手に判断しないで、まずは本人同士で話してみなよ。」

「‥‥ああ。そうだな。‥‥‥‥しかし、マリンにそんなこと言われるとはな~。」

「む。リジアの理解者としての意見がほしかったんじゃないの?」

「お。正解だ。‥‥やっぱりマリンに聞いて正解だった。ありがとな。」

「どういたしまして。」

「‥‥マリン。」

「ん?」

「俺はできれば、リジアと一緒にマリンにも帝国に来てほしいと思ってる。だが、無理強いはしない。選択肢は3択だからな。殿下やシリウス達のためにも悩みまくって答えを出してやってくれ。」

「‥‥‥‥‥自分はリジア一択だからって‥‥」

「まあな。」


そうして話している内に曲が終わり、私はベネトさんと別れて、今年もベランダに出て休憩することにした。


すると、今年は国王陛下だけではなく、皇帝陛下や元帥様も来た。


「‥‥なんで国の頂点が揃って来るんですか‥‥?」

「まあまあ、マリン。俺達も休憩だ。」

「‥‥‥」

「悪いな、マリン。私達の休憩に付き合ってくれ。」

「まあ、構いませんけど‥‥」


私が国王2人に宥められたところで、元帥様が問いかけてきた。


「ところで、マリン。先程、ベネトと踊りながら何を話していたのですか?」

「えっと‥‥‥私が勝手に話していいことじゃないかなと思いますので、秘密です。知りたいなら本人から聞いてください。ある意味、元帥様も無関係ではない話なので。」

「「「え?」」」

「ふふっ。悪い話はしてませんよ、もちろん。逆にいい話です。」

「? まあ、マリンが悪い話をするとは思ってませんが‥‥ベネトは正直に話してくれることですか?」

「内容は‥‥話さない気がしますが、相談はされるでしょうね。」

「?」


どう言えばいいのか分からなくなったので、無理矢理話を変えることにした。


「あ。話は変わりますが、国王陛下。シリウスも公務する様になるんですか?」

「ん?ああ。そろそろやらせてもいいかと思ってな。」

「シリウス、意外と色々考えてるみたいですね。」

「だな。視察の時のことだろ?」

「はい。」

「‥‥ベアル、マリン。2人から見て、今のシリウスは次期国王としてどうだ?」

「俺としては今のところ、まだまだだとは思います。まあ、それはこれからいくらでも学びと経験を積むことで良くなるだろうと思います。‥‥有望になったなと感じてますよ。」

「ふふっ。私もですね。‥‥それに初対面の時とは違って、落ち着いてしっかり周りも見てますし、次期国王としては今のところ文句は浮かびません。」

「そうか。‥‥シリウスが変わってくれたのはマリン達のおかげだな。」

「‥‥そう仰って頂けるなら、国王陛下。一つだけ、お頼みしたいことがあるのですが。」

「ん?なんだ?マリンが頼み事など珍しいな。」

「その‥‥私、卒業したら世界を回るでしょう?」


3人が頷く。


「多分‥‥私、こうして各国の王族に一度は会うことになると思うんです。その時、思ったことをハッキリ言っても問題にならない様に、後ろ盾になって頂けないかな~と。」

「「「‥‥‥」」」


3人は3秒程固まったあと、吹き出した。


「な、なんで笑うんですか!?」

「い、今更そんなこと言うのか‥‥って思って‥‥」

「マリンが‥‥頼まずとも‥‥そのつもりだ‥‥ったというのに‥‥とな‥‥」

「‥‥‥陛下方は笑い過ぎだと思います。」

「ふふっ。‥‥マリンは何故そんなことを?」

「‥‥ベネトさん達卒業生が行った修学旅行、教国だけじゃなく、他でも私の影響力が凄かったと聞いてましたし、ルシアに誘拐されていた人達を助けた件で、必要以上に感謝されてる気がして‥‥教皇陛下は私が教国に来るのを待ってるそうですし‥‥」

「「「ああ~」」」

「確かにマリンが入国したらすぐにでも城に連れて行かれそうだよな。」

「城なんてできれば行きたくないので‥‥王国と帝国だけで十分なので、全力で拒否したいなと。」

「なるほどな。‥‥まあ、マリンは私達が後ろ盾にならんでもまずは立場が守ってくれるだろ。それでも脅しを掛ける様な馬鹿が‥‥いないとも限らんか。その時は私やベアルが背後にいると言って構わん。」

「!! ありがとうございます!助かります!」

「マリンは各国で英雄になって帰ってきそうだよな。」

「え?」

「そうだな。‥‥まあ、ほどほどにな。その内、世界中から私やベアルの様に目をつけられるぞ。」


私は国王陛下の言葉にゾッとした。


「せ、世界中は嫌です‥‥全力で拒否したいです。」

「まあ、とりあえず。‥‥マリン。皇族と王族は全員、マリンの味方だ。いつでも頼ってくれ。」

「!! はい。ありがとうございます。」


そうして話していたところに‥‥


「「「父上。」」」

「ん?‥‥お。3人共来たのか。」

「父上、そろそろ時間ですよ。」

「む。‥‥そのようだな。」

「マリン、父上達と何話してたんだ?」

「色々。」

「「「色々?」」」

「うん。色々。‥‥あ、ベネトさん。心配しなくてもさっきの話はしてないから、安心してね。」

「「え?」」「!!」

「た、助かるが‥‥マリン、誤解を招き兼ねない言い方すんな。」

「え?‥‥‥どこをどう誤解するの?」

『‥‥‥』

「さっきの話っていつだ。なんの話をしたんだ。まさか‥‥ってことだ。」

「?‥‥‥‥まさかって私がベネトさんを選ぶんじゃ‥‥?とか?」

「そういうこと。」

「へ?‥‥いやいや、誰も誤解しないでしょ。今日もベネトさんが最初に踊ったの私じゃないし。」

「「「!!」」」

「あ、マリン。そういうことか?」

「「あ。」」

「えっと‥‥その件に関しては肯定も否定もせず、黙秘とさせて頂きます。」

「認めた様なもんじゃねぇか‥‥」

「‥‥‥し、シリウス。じ、時間ってさっき言ってたよね?戻ろう?」

「そうだが、挙動不審過ぎるぞ。」

「うっ‥‥い、いいから!!」


そうして無理矢理全員で中に戻り、陛下が挨拶して卒業パーティーは終わりを迎えた。


そして、折角久しぶりに来たんだからと、皇帝陛下も学園の庭園に行ってみないかと誘ってみると、即答で行くと返ってきたので、みんなで向かうことになった。


「マリンが主を浄化で成仏させたんだったか?」

「そうです。‥‥主は前の庭師さんでした。生徒達でコツコツ整備して、綺麗にしていって。‥‥今では当時主が見せてくれた庭園をほぼ再現できてるんですよ。」


そう話しながら庭園までの道を歩いていると‥‥


「俺がいた頃はここら辺も歩けない様になってたからな。こんな風になってるところだったんだなって新鮮な気分だ。」

「ふふっ。それまでは生ける植物かってぐらい全生徒が庭園に近付くことさえ拒否されてましたもんね。」

「ああ。無理矢理進んでも庭園の入り口にたどり着けなかったんだよな~。」

「私は入り口まで行けましたね。」

「だから浄化できたんだしな。」

「はい。」


そして、全員で庭園に入ると。


『おお‥‥』


と大人達から感嘆の声が零れた。


「確かに、去年より綺麗になってる様だな。」

「はい。‥‥私達生徒会だけじゃなく、他の生徒達も協力してくれましたからね。」

「やるじゃねぇか、マリン。」

「ふふっ。」

「でも、これを維持しないとですわ。」

「うん。‥‥マリン姉様、兄上達。僕達は行事だけではなくて、この庭園も維持できる様に頑張ります。残り1年でしっかり引き継がせてもらいます!」

『!!』

「ふふっ。頼もしいね、リオト。ルビアも。」

「「もちろんです!」」


そして、ふと思った。


「残り1年かぁ~‥‥」

『‥‥‥』

「濃密な学園生活だったな~。」

「前世以上だった?」

「もちろん。‥‥最初は誰かさん達のせいで精神的に疲れる日々が続いてたけど‥‥」

「「‥‥‥」」「けど?」


「誰かさん」はもちろん、シリウスとリゲル。


「ふふっ。今は毎日が楽しい。ちょっと腹立つことはあっても基本的には楽しいよ。」

「‥‥‥」


最近の腹立つことは皇帝陛下の件。


「転生したのが、この世界で良かったって思うよ。雪奈姉と柚蘭ともまた会えたしね。」

「マリンもしっかり人生を楽しんでるんだな。」

「はい。もちろんです。」


私「も」ということは皇帝陛下はレウス伯父様を思い出したんだと思うので‥‥


「‥‥皇帝陛下。」

「ん?」

「レウス伯父様。前世でも伯父だったのはお話しましたが、前世での最後の言葉、なんだと思いますか?」

「ん?‥‥さあ?」

「「自分らしく生きてくれ」です。側には私と、雪奈姉と柚蘭の弟が一人いたので、私達2人に向けて言ってくれたんだと思います。」

『!!』

「なるほど。マリンになっても実行中って訳か。」

「はい。」


そして、一通り庭園を歩いたあと、私達はようやく帰路についた。


雪夜の遺言は「裏」の夢の話にて書いてます。

最近というか、ずっとこの「裏」に投稿してませんね‥‥

書きたいことはあるのですが、どう書いたものかなと書き方とかで迷い、結局後回しになってます。


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