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転生できたので自由に生きたい  作者: 霜月満月
第9章 封印とその後
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247話 学生会議

運動会(?)の会議の為、レグルスの部屋に移動した学生一同。


「なあ、マリン。」

「ん?なに?」

「そもそも運動会の競技ってなんだったんだ?」

「え?えっとリレーとか騎馬戦とか借り物競争とかかな?」

『‥‥‥。』

「まず、リレーってなに?って思ったでしょ?」

コクンと頷く一同。


「広い場所に楕円で円を書いて、それを一人一周ずつ走ってそれを何人かで繋いで走るの。もしくは一周を分けて走る。で、横並びに何組か一斉に走り出して先に全員走り終わった組の勝ちってやつ。」

「走るだけ?」

「走るだけ。魔法も剣術もない自分の身体能力だけで戦うからそうなるんだよ。」

『へ~!』

「で、騎馬戦は4人1組で3人で土台を組んで、その上に一人乗るの。上に乗った人はそれぞれ紐を頭に巻いて、それを取られたらその組は負け。土台が崩されても負け。最後まで残った組の勝ち。ってやつ。」

『‥‥‥。』

「で、借り物競争は個人戦だね。さっきのリレーと同じ様に走るけど、途中に指令が書かれた紙が置いてあるの。」

「指令?」

「うん。借り物要素がこれね。例えば‥‥「指輪」って書いてあったら持ってる人を探して、それを借りて持ったまま走りきるの。たまに意地悪なやつがあって、好きな人って書いてあって恥ずかしい思いするとかね。」

『‥‥‥。』

「それなら殿下達は間違いなくマリンだな。」

「「「ああ。」」」

「‥‥‥ベネトさんは?」

「ん?う~ん‥‥‥誰か選べってんならリジアかな。」

「!!」

『へぇ~?』

「な、なんだよ?」

『いや~?』

「「‥‥‥。」」


照れてる!リジアとベネトさんが!


「そ、そういうマリンは誰なんだよ?」

「え?私もリジア。もしくはルビアか家族。」

『え?』

「私、異性じゃないと駄目って言ってないでしょ?」

『あ。』

「嵌められた‥‥。」

「だって聞かれてないし♪まあ、他にもあるけどそんな感じかな。」

「確かに身体強化使えるやつが有利って感じだな。」

「でしょ?で、まず1年~5年生の全クラスを例えば3組に分けるとするでしょ、今言った競技で優勝とか上位になった人がいるクラスに得点が入る。その総合成績で優勝の組が決まる。これが私が参加してた運動会。」

『へ~!!』

「でもこれだと身体強化使える人以外、面白くないでしょ?だからこれでやるなら身体強化も含めて魔法使用禁止にするしかない。それでも私達みたいに日頃から鍛練してる人が有利になる。」

「う~ん‥‥そうなるよな‥‥‥。」

「やっぱり楽しむ意味でも剣術と魔法で戦うやり方でしょうか?」

「その様だな。だが、そうなると上級生と下級生の交流っていうのは難しいな。」

「やりようがなくはないんだけどね。」

『え?』

「下級生の審判を上級生にやってもらうとか。」

『あ~。』

「いっそのこと全学年Sクラス対抗戦とか。」

「それの方が面白そうじゃねぇか。」

「いや、私が出たら面白味なくなるな‥‥。」

『‥‥‥。』

「う~ん‥‥3年~5年生で運営と審判をやる?で、1・2年生はそれを見て来年に生かしてもらうのは?」

「いいんじゃないか?」

「はい。いいと思います。実際、僕は審判とかしたことないですし。」

「それは俺達以外の生徒全員じゃないのか?」

『‥‥‥。』

「それはおいおい考えよう。で、魔法の方だけど的当てでよくない?って言ったけど、判断基準が曖昧になるからやっぱり駄目だなって思うんだよ。」

「うん?」

「破壊する人もいれば本当に当てるだけの人もいるでしょ?的の準備が追い付かない可能性もあるし。」

『ああ~。』

「だからやっぱり禁止事項を決めて魔法戦かなって。」

「そうするしかないか。」


ということで改めて話し合って決めていった。


「あとはこの案が通るかだね。」

「それこそ父上に意見を求めてみないか?」

「あ。そうだね。夕食の時に父様にも聞いてみようか。」

「だな。」

「‥‥‥以外とあっさり決まったね。」

「ですね。」


あ。待てよ?


「あのさ、学祭の話しようかと思ったけどね‥‥‥。」

「ん?なんだ?」

「話に水を差すことになってごめんだけど、そもそも突然そんなに行事を詰め込んだりできないよね?交流会もいつあるか分からないし。」

『あ。』

「そういえばそうだな。」

「剣術・魔法大会も必ずできるとは言い切れませんしね。」

「うん。だから剣術・魔法大会だけ提案して、学祭とかは様子見てまた話し合いしない?」

「ああ。そうだな。」


その後は雑談に変わり、フローラ様が夕食だと呼びに来てくれるまで話し込んでいた。


夕食後。

陛下や父様達に話し合いの内容を伝えて、意見を求めたりした後。


「陛下。みんなで話し合いをしていてふと気付いたのですが、突然行事を詰め込んだりできないなと思いまして、学祭は一旦保留にします。」

「ああ~確かにな。交流会もあるしな。」

「はい。なので様子を見てから可能かなと思ったら再度話し合いをしてみようと思います。」

「分かった。」

「そういえば話は変わりますが、父様。足、大丈夫でしたか?」

「ん?ああ。大丈夫だ。問題ない。」

「良かったです。父様、普段鍛えてないみたいだったのによくあんなに動けましたね。」

「こいつ、マリン達が見てない時に鍛えてたらしいぞ。」

「そうなんですか!?」

「ああ‥‥まあな。」

「隠さなくてもいいじゃないですか。」

「俺と違って子供達に努力を見せたくないんだとよ。」

「へ?‥‥‥え~。」

「だよな?」

「俺のことはいいんだ。で、マリン。明後日は慰霊碑に行くんだろ?」

「あ。流しましたね‥‥‥はい。そのつもりですよ。」

「明日は?」

「決めてないですね。」

「なら、俺もレウスの最後の地を見ておきたいんだが、連れて行ってくれないか?」

「え!?‥‥‥‥え~っと‥‥‥危ない気が‥‥。」

「なんだ?何かあるのか?」

「えっと、去年白竜を追い返したの覚えてますか?」

「ああ。」

「あの時、白竜から逃げていた魔物の大軍を私が浄化した所に強制移動させたので、まだ魔物がいるんじゃないかと‥‥‥。」

「そういえばそうでしたね‥‥。」

「元帥様。今もまだいますよね?」

「いるでしょうね。纏まってはいないでしょうが。」

「マリンがいれば大丈夫だろ?」


出た!またこの言葉。


「‥‥‥それでも行きます?父様。」

「ああ。いいか?」

「はい。分かりました。」

「俺も行こうかな‥‥。」

『陛下は駄目です!』「父上は駄目です!」

「お、おう‥‥でもレグルス達は行きたそうだな?」

「はい。魔物が出るなら尚更。」

「あのね、レグルス。逆だよ。魔物が出るなら尚更駄目なの。」

「本来は。だろ?」

「はぁ‥‥‥‥前にも言ったけど私、レグルス達の護衛の為に冒険者になった訳でも強くなった訳でもないんだよ?」

「分かってるさ。」

「本当に~?」

『勿論。』

「‥‥‥‥ちょっと。何人行くつもりですか?」


‥‥‥‥‥大変そうだな。これは。

すみません。前半部分を「裏」にした方がいいか凄い迷って遅くなりました。


あと、学祭の辺りを変えました。マリンに言ってもらいましたが、詰め込むのは無謀だな。と。

投稿した後に気付きました‥‥‥。

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