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転生できたので自由に生きたい  作者: 霜月満月
第9章 封印とその後
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245話 剣術対決

翌日。

私は朝から毎年恒例になりつつある帝国の兵士さん達全員との対戦をしていた。


う~ん。やっぱり私、兵士さん達を鍛えるのに協力させられてるよね‥‥?


と、兵士さん達が疲れて倒れてる真ん中で考えていると。


「また兵士達の訓練か?」

「ん?あ。おはよ、みんな。何か協力させられてるなとは思ってた。」

『おはよ。』「「おはようございます。」」

と、学生全員来た。


「だろうな。マリン、いつか王国の騎士団と魔法師団にも顔出してくれるか?」

「確かにこれだと不公平だよね‥‥‥うん。気が向いたら行くよ。」

「ああ。頼む。」

「それでみんなも訓練?」

「ああ。」

「兵士さん達は私が倒しちゃったから‥‥」

「ああ。また一対一でやってみたいんだが、いいか?」

「うん。いいよ。」

「私は見学に来ただけですので見守ってますわ。」

「私も。」

「まあ、リジアとルビアはそうだよね。リオトも剣術やるの?」

「はい。兄上が昔は下手だったので、僕が鍛えて姉上達を守れる様になりたいと魔法と共に訓練を続けてました。」

「魔法は俺が勝ってるだろうが、多分剣術はリオトの方が強いと思うぞ?」

「そうなの?」

「ああ。」

「へ~!‥‥‥多分か。」

「「え?」」

「‥‥‥‥兄弟対決見たいって言ったら駄目?」

「え?兄上とですか?」

「うん。」

「俺はいいぞ?」

「なら、僕もやってみたいです。」

「やったことないの?」

「ああ。初めてだな。」

「はい。」


そこに。


「あら?全員集合してるわ。」

「本当だな。」

「あ。兄様達、おはようございます。」

「「「「「おはよう。」」」」」

「兄様達も訓練に?」

「私達は見学だけどね。」

「なら丁度いい時でしたね。」

「何かあるのか?」

「シリウス対リオトの剣術での兄弟対決です。」

「あら。初めてじゃない?シリウス、リオト。」

「はい。初めてですね。」

「兄上とやってみたかったので楽しみです!」

「ふっ。楽しみか。リオトも昔はってつけてくれたから分かってるだろ?強くなってるぞ。俺も。」

「はい!」


そして対決を始めた二人。

確かにいい勝負だ。ずっと頑張ってきたリオトが優勢っぽい。


「マリンちゃん。」

「はい?」

「どうなの?二人。」

「リオトがやっぱり優勢っぽいです。」

「ぽい?優勢じゃないの?」

「シリウスも武術科とって一緒に訓練してるので前より強くなってるのは確かなんですよ。」

「へ~!」

「でもまだリオトの方が優勢‥‥‥‥あ。」

「勝者リオト!」

審判をやってくれていたベネトさん。


「やりました!兄上に勝ちました!」

「くっ。」

「ふふっ。ほら、シリウス負けちゃいました。」

「みたいね。」

「でも前に見たときよりは実力ついてるよな?」

「アクア兄様もそう思います?」

「ああ。リオトも初めて見たが、すごいな。」

「本当ですか!?アクア兄様。」

「ああ。‥‥さて、マリン。」

「はい?」

「相手、してくれるか?」

「‥‥‥‥。」


見るとやる気満々の兄三人とリゲル、レグルス、ベネトさん。


「まさか全員一度に?」

「できるのか!?」

「えっと‥‥‥」

と私が兵士さん達を振り返ると、それを視線だけで追った兄様達は。


「‥‥‥できそうだな。」

『ええ‥‥。』

「‥‥‥やりましょうか。問題ないので。」

『‥‥‥‥。』

「シリウスとリオトも見学しててね。」

「ああ。」「はい!」

『やるか。』

「はい。」


そして私対兄三人、リゲル、レグルス、ベネトさんの剣術のみの対決。


‥‥‥‥‥あっさり勝ってしまった。


刃を潰した訓練用の剣なので全員怪我はしない。なのでお腹だろうが足だろうが狙える。ただ痛いだけだ。


「マリン姉様すごいです!」

「そりゃあねぇ‥‥師匠が。」

『あ。』


最強の剣士たる勇者の雪奈姉だからねぇ。

武神様の加護もあるし。


「確かにマリンが負ける訳なかったな。」

「ですね。」

「参考になった?二人共。」

「ああ。」「はい!」


あ。これも一つの案としていいかも。


「ねぇねぇ。みんな。剣術大会の方さ、参加人数が多くなったら今みたいに予選として総当たり戦にしてみない?」

「お。それいいかもな。それならSクラスのやつだけで戦うなんてことも無くなりそうだ。」

と、私とベネトさんだけで話していると。


「マリンちゃん。どういうこと?」

「例えば今ここにいる面子で予選だと言われたらリリ姉様達はどうします?」


と私が聞いてみた時点で兄三人を始め、男性陣はピンときたっぽいが、黙っててくれるみたいだ。女性陣だけが?を浮かべてる。


「‥‥‥‥‥あ。皆でマリンちゃんを狙うだろうから強い人が必ず残るとは限らない?」

「その通りです。番狂わせもあり得るということです。」

「まあ、マリンは番狂わせすらないけどな。」

「うん。勿論。というか私、両方出るかも決めてないけどね。」

「え?マリン姉様、両方出てくれないんですか?」

「え?学年ごとで戦ってもらうつもりだからどっちにしても私とリオトが戦うことはないよ?」

「では僕が優勝して特典でマリン姉様を指名したら戦ってもらえますか?」

「それなら勿論受けるよ。」

「なら僕頑張ります!」

「じゃあ、リオトは両方出るの?」

「はい!」

「おお‥‥。やる気満々だ。さて、それじゃあ剣術はそれでいいとして、問題は魔法戦だね。」

「だな。」

「安全かつ無事に終わる様にしないと。生徒は貴族の子息、令嬢の方が多い訳だし。」

「だよな‥‥‥。」

「だよな。って立場的に一番怪我したら駄目なの、シリウスなんだよ?リゲル、レグルス、ベネトさん、リオトにルビアも。」

「お、おう。」


‥‥‥‥ん?待てよ?


「あのさ、根本的なことだけど魔法科の授業中対戦してるのって私達5人だけだよね?」

「そうだな。」

「なら、人が集まる集まらない関係なく、的当てでよくない?決勝だけ魔法戦にするとかで。」

『あ。』

「私達基準で考えちゃ駄目だね。細かいことはあとで決めようか。」

「だな。今からはどうする?」

「う~ん。どうしようかな‥‥」

と考えていると、近付いてくる人物が。


「やっぱりここにいたか。」

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