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転生できたので自由に生きたい  作者: 霜月満月
第9章 封印とその後
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244話 どうする?

皇后様とフローラ様も加わり、話は続いた。


「面白そうじゃない!」

「そうですね!母様。」

とあとから来たお二人が感想を言ってる中、私達は。


「で、今一番現実的なのは学祭だよね。あとは運動会の代わりに剣術と魔法を分けて戦う?」

「ああ。マリン、やる時期とかは決まってたか?」

「うん。大体夏休み明けだね。運動会は生徒達が夏休みの余韻がなくなってきた頃かな。夏休み前にやったこともあるけど。学祭はその後だね。」

「なるほど。なら夏休み明けに企画書纏めて先生達の許可が出れば実行に移すっていうので丁度いいな。」

「うん。」

「マリン姉様。修学旅行はいつ頃でしたの?」

「ん?えっと‥‥だいたい年明けかな?」

「問題が解決できれば全部実行可能だな。」

「その問題が山積みだけどね。」

「だな‥‥‥。」

「ならまずは剣術、魔法対戦か?」

「そうだな。対戦形式をどうするか‥‥」

「あと、私みたいに両方できる人はどうするかと、SクラスとFクラスの実力差をどうやって埋めるかだね。」

『え?』

「だって学園は成績順なんだよ?例えばリオトと学年最下位の人が戦ってもリオトが勝つに決まってるって特にFクラスの子達がやる気無くすよ?」

『ああ~‥‥。』

「確かにそうだな。俺達の学年はマリンが確実に優勝するしな。」

「うん。だから私は辞退しようかなって。」

『え!?』

「だって私、やろうと思えば学園どころか王都を跡形もなく消せるんだよ?私がでたらいじめじゃん。」

『‥‥‥‥。』

「いや、マリン。程々に他の生徒達に合わせればいいじゃねぇか。」

「じゃあ、同い年のシリウス達は?私がでたら確実に優勝できないけど、それで楽しい?」

「「「「‥‥‥。」」」」

「確かにな‥‥‥でも案を出してくれたマリンが楽しまないと意味がないしな‥‥‥。」

「マリン。魔法戦は確実にここにいる面子で優勝争いになる。見てるだけでも他の生徒は楽しめると思うぞ?」

「そうですよ!マリン姉様達の魔法戦。それだけで僕は楽しみです!」

「私もですわ!」

「う~ん。じゃあ、やっぱり制限とか禁止事項とかも細かく決めないとだね。」

「「「でてくれるのか?」」」

「うん。ベネトさん、リオト、ルビアにここまで言われたらね。シリウスも私が楽しめないと意味ないって言ってくれたし、発起人が楽しまないとね。あと、リオト達にも受け継いでいけるようにしないと。今年だけで終わったら私達の道楽で終わっちゃうからね。」

『ああ!』「「ええ。」」


と、マリン達が話しているのを見ている他の人達は。


「いいな。やっぱり学生ってのは。」

「だな。」

「あと一年早くマリンの前世を知ることができれば俺も参加できたんですけどね‥‥‥。」

「残念だったな。アクア。」

「はい‥‥。」

「学祭は学園の中に入れるならこの運動会?は入れないのか?」

「さあな。マリンにあとで聞いてみたらどうだ?」

「だな。」

「聞いたところで皇帝であるベアルが来れる筈ないけどな。」

「ふっ。ラルク。お前の娘は優秀だ。問題ない。」

「‥‥‥‥‥ああ~‥‥確かにマリンなら可能だな。」

「だろ?方法は分からんが出来そうだよな?」

「俺は方法も分かる。マリンなら確実にベアルを引っ張ってこれる。誰にも姿を見せないことも可能だ。」

「そうなのか!?」


「ん?どうされたんですか?陛下。」

「マリン。その運動会とやらも親達を招待するのか?」

「はい。してましたね。」

「俺も行って大丈夫か?」

「え?‥‥‥‥誰にも姿が見えなければ騒ぎにならないでしょうから大丈夫じゃないですか?」

「マリンならそれは可能なのか?」

「はい。姿消す魔法もありますので。あとはゲートで送迎すれば問題ないかと。」

「ほらな。」

「すげぇ‥‥‥。」

「となると、王国の陛下も言い出すかな?」

「多分‥‥。」

「兄上。多分ではなく確実に言うと思いますよ。ね?姉上。」

「そうね。」

「そうなると公爵様も王妃様も言ってきそうですね。」

「確実に言うわ。マリンちゃん。」

「‥‥‥‥私、一人ですごい大変な目にあいそう‥‥。」

「それは否定できないな。」

「‥‥‥‥うん。よし。考えるのやめよう。当日1日だけの苦労だ。」

「すまない、マリン。父上が‥‥。」

「俺もだな。」

「俺も。」

「いいよ。3人共、もう慣れてきたし。」

「それはそれでどうなのかしら‥‥?」

「国の重鎮達の子息と同い年の時点で決まってる運命だったと思うことにしますよ。」

「「「‥‥‥。」」」

「さて、もう少し話し合ってみようか。」

「ああ。」


そして私達が話し合いを続けていると。


コンコン


「ん?誰だ?」

「元帥様ですよ、陛下。どうぞ!」


ガチャ


「やっぱりここにいましたね。」

「元帥様はどうされたんですか?」

「夕食の用意ができたので呼びに来たんですよ。」

『あ!』


私達は話し合いに夢中で時間の経過を見ていなかったのだ。


「すみません。元帥様に呼びに来させてしまって。」

「いいえ。構いませんよ。‥‥マリン達は。」

「「「!!!」」」

「兄さん、義姉さん、フローラ様。お三方まで何をしてらっしゃるんですか‥‥?」

「「「‥‥‥。」」」

「元帥様。みんなで私の前世の話をしてたんです。それからちょっと話が学園行事の方になりまして‥‥」

「学園行事?興味深いですね。夕食の後にお聞かせ頂けますか?」

「はい。勿論です。」


そして全員で移動を始めると、陛下達が近付いてきて。


「マリン。助かった。」

「いいえ。」


と、聞いていた元帥様が。


「助かってませんよ‥‥?」

と。


「皇帝のくせに、なに仕事放置して話し込んでるんですか?」

「わ、悪い‥‥悪かった!」


陛下が弟である元帥様に睨まれてビクッてなった。

おもしろっ!


そのまま陛下は食堂に着くまで元帥様に怒られていた。


食後、私達が話していた内容を元帥様にも話すとようやく怒りが治まった様だった。

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