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転生できたので自由に生きたい  作者: 霜月満月
第9章 封印とその後
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238話 歴史と相談

さて、全員が私達三人のというか主に私のことで受けた衝撃から戻ってきたところで。


「さて、じゃあ私の知る歴史を話すかな。今、語り継がれてる歴史は鈴に聞いたから抜けてるところを話すよ。」

『は、はい。』

「とりあえず皆さん。また驚くことしかありませんので、一先ず雪奈姉の話が終わるまで聞くだけ聞いてくださいね。」


戸惑いつつ全員がコクンと頷いてくれたので雪奈姉は話始めた。

私にも話してくれた召喚されてから柚蘭をハデスごと封印するまで。そして四神達の役目も。


『‥‥‥‥。』


話を聞き終わった皆様。固まってます。


「みんな固まっちゃったね。」

「そりゃそうだよ。柚蘭、神様だよ?5神様以外の。戸惑うでしょ。」

「鈴も?」

「勿論。雪奈姉に鍛えられた後だったから、道理でめっちゃ鍛える訳だなとは思ったけどね。」

「ああ~お姉ちゃんに聞いたよ。あのダンジョン塔登りきった後にお姉ちゃんとの剣術訓練でしょ?本当、よくやってくれたよ。あのえげつないダンジョン、大変だったでしょ?」

「そりゃもう大変だったよ。雪奈姉が作った30階までは優しい方だったけど、創造神様が作った31~99階のダンジョンは鬼かと思ったよ。90階ぐらいから竜しか出ないし。99階のラスボスなんてヒュドラだよ!?鬼だよね?」

「鬼畜だね。ん?100階は?」

「教会の祈りの間みたいになってたよ。転移魔法陣があって、起動させたら帝国の庭に出た。」

『え?』

いつの間にか衝撃から戻っていた帝国の皆様。


「で、株分けの前だったから精霊王に会えかなって思って精霊王に世界樹のところに連れて行ってもらった。で、今度は世界樹と話した。」

「へ~。世界樹と何話したの?」

「あ。それ、私も聞いてない。」

「あ。そっか。‥‥まず名前ないから決めてって言われて浮かんだ「ルナ」を提案したら気に入ったみたいでルナになった。で、その後祝福くれた。」

「「祝福?」」

「うん。さっきステータス見せた時にも載ってた「世界樹の祝福を受けし者」って称号のこと。これ、完全に私達の為のものだったんだよ。」

「そうなの?」

「うん。詳細見たらね、治癒、回復の効力を上げるのと、浄化の聖魔法の威力を上げること。あと、これが本当の目的だったんだと思うんだけど、「一度だけ術者の生命力を消費せずに死者蘇生が可能。」っていうのが書いてあったから。」

「え‥‥‥もし私が鈴と戦って死んでも生き返れる様に?その為に鈴が寿命を縮めない様にってこと?」

「うん。そうだと思う。ルナがね、創造神様に頼まれたって言ってたから。」

「そうなの!?」

「うん。雪奈姉とルナや精霊王、それから創造神様達みんなで柚蘭も私も死なずに済む様にしてくれたんだよ。」

「そっかぁ‥‥。」

「まあ、一番は鈴の頑張りだね。」

「うん。私もそう思う。」

「そう?」

「「うん。」」


「さて、みんな。頭の整理、できそう?」

「セツナ様。さすがにすぐには‥‥」

「陛下。この聞いた歴史、遺すんですよね?」

「ああ。そのつもりだ。」

「情報源はどうするおつもりですか?」

「そこなんだよな‥‥‥まさか勇者だった初代王妃が生きていて話してくれたなど、誰も信じないだろ?」

「ですね。雪奈姉、日記とか書いてないよね?」

「ん?書いてたよ?」

『え!?』

「お姉ちゃんが日記!?」「雪奈姉が日記!?」

「失礼だな、二人共。この世界に召喚されてからえっと‥‥柚蘭を封印した後もしばらく書いてたから今話した内容を網羅できると思うよ。今もまだ持ってるし。」

「素晴らしいよ雪奈姉!‥‥‥‥あ。まさか雪奈姉、日本語で書いてないよね?」

「え?こっちの読み書き知らないから日本語だよ?」

「私もこの世界の文字読めないよ?」

「‥‥‥‥つまり翻訳できるのは私だけだと?」

「正解。」

「マジか‥‥。」

「マジだ。頑張れ鈴。」

「悪いが頼むな。マリン。」

「はい‥‥‥。」


「なあ、マリン。聞いていいか?」

「うん。いいよ。何?ベネトさん。」

「なんで全部話してくれる気になったんだ?」

「そりゃあ四神も見せたし、封印も解けて柚蘭を助けられて隠す理由がなくなったからね。」

「なるほどな。ちなみにいつ前世のことを思い出したんだ?」

「ん?3歳。」

「え?3歳って‥‥‥もしかして熱で倒れた時か?」

「そうですよ。ヒスイ兄様。あの時、本当にそれまでのことが分からなくなって、前世の記憶だけ残ったんです。」

「だから別人みたいだったのか‥‥。」

「はい。本当は5歳の洗礼の時に思い出す予定だったらしいですけど。」

「ん?どういうことだ?」

「え?洗礼の時に5神様全員と会って直接教えてくれましたよ?」

『‥‥‥。』

「だから初めて陛下にお会いした時に亡命するなら教国だと申し上げた訳ですし。私、聖女よりよっぽど神に近い存在ですから。」

「なら、なんで亡命するのやめたんだ?」

「ベネトさん。簡単なことだよ。あとから考えたら教国に亡命したら自由がなくなるじゃない。御使い様って言われて崇め奉られるんだよ?地獄じゃん。去年、聖女様来た時はちょっと焦ったよ。生命神様から自力で御使いだと気付かれる可能性があるって聞いてたからさ。」

『え!?』

「で、その生命神様から是非とも教国に追い返してくれって言われたから聖女様を見送ったんだし。」

「ちなみにいつ聞いたんだ?」

「領地の教会に行った時。まあ、今も話そうと思えば話せるけどね。」

『え!?』

「ははは!さっきから鈴の言うこと全部に驚いてる!」

「いやいや。それはしょうがないよ、柚蘭。私達三人は神様と話せるけど、他の人達にしたら話せない方が当たり前なんだから。」

「そうだったね~。」


「あ。王国と帝国の両陛下並びに重鎮の皆様。」

『ん?』

「私が御使いであることと、ステータスの中身。しないと信じてますが、広めたりしないでくださいね。」

『勿論。』

「広めたらとんでもないことになりそうだ。」

「はい。私にとっても面倒なことになるでしょうから。あと、私のせいで家族や皆さんが襲撃されたらと思うと‥‥‥」

『‥‥‥‥。』

「あらゆる意味でまずいことになるな。」

『ええ‥‥。』


と、歴史語りが終わった途端色んな話が飛び交いつつ、ゆっくりとした時間が流れていると、とある声が聞こえて来たのだった。

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