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転生できたので自由に生きたい  作者: 霜月満月
第7章 世界の歴史とこれから
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201話 日常のちょっとした変化

入学式翌日。

私達は普通に授業がある。選択授業も開始している。

去年と違うのはシリウスとリゲルが選択授業以外でも同じクラスなので一緒だということ。


しかも貴族科、魔法科、武術科は同じ上に武術科にリジアはいない。代わりにアイリスがいる。

ちなみにアイリスは剣術入学で魔法は身体強化しか使えないとのことで一緒にいない。

つまり貴族科、魔法科は去年と同じ面子。

なので今年も五人で固まって魔法の練習をする。


そして今は魔法科の授業中。

今日はシリウスとリゲルが二人掛かりで私に攻撃していた。勿論全部相殺してますが。

その途中。


ん?この人の塊は‥‥‥ああ。なるほどね。

面白くなりそうだから言わないでほっとこ。


「シリウス、リゲル。もう終わり?」

「む。まだだ。」

「同じく。」

「じゃあ再開していいよ。」

「「ああ!」」


そして二人が魔法を次々に打って、私が相殺してを繰り返していると、例の人の塊が丁度私の後ろの道を歩いて来た。その瞬間、二人の動きが止まった。


「何止まってるの?リオトとルビアが来たって続けていいんだよ?【真空弾(エアバレット)】」

「「うわっ!」」

「お。避けた。気を抜いてると今みたいに不意打ちされるよ?」

「「お、おう。」」

『おお~!』

「でも、リオトとルビアが気になる?」

「「くっ。」」

「しょうがないな~。」


そして私は振り返って二人を呼んでみた。


「お~い!リオト、ルビア!」

『!』

「「マリン姉様!」」

『え!?』

「え?何でみんな驚いてるの?」

「マリンを姉様って呼んでたからよ。」

「あ。そっか。私、二人の所に話に行っていいのかな?」

「さあ?」

「行ってあげてください。マリンさん。」

「先生がいいなら行ってきます。」


そして私がリオト達に近付くと、何故か周りの子達も目がキラキラしてる‥‥っぽいな‥‥何故だ?


「リオト、ルビア。選択授業の見学?」

「はい。そうです。」

「なら私達五人は参考にしちゃ駄目だよ。」

「何故ですの?」

「普通の授業でやる的当てをせずに模擬戦みたいなことしてるから。」

「確かに今兄上達とやってましたね。去年も?」

「うん。そうだよ。一緒にいるのはクラスメイト達?」

「はい。そうですわ。」

「そっか。皆さん。はじめまして。私はマリン・フォン・クローバーと申します。」

『やっぱり天使様だ!』

「え?‥‥‥先生。この呼び方、どこまで広がってるんですか?」

「私も知りたいです‥‥‥。」

「ですよね‥‥あ、選択授業の見学なら他も回りますよね?」

「ええ。」

「足止めしてしまって申し訳ありません。私は戻りますね。」

「いえ。むしろ来て頂いて助かりました。」

「え?‥‥それなら良かったです。リオト、ルビア。またね。」

「「はい!」」


そしてマリンが戻っていくと。


『二人共羨ましい』

という声があがり、なかなか進めないリオト達だった。



「お待たせ。」

「ああ。リオト達は選択授業の見学だったのか?」

「うん。そうみたい。でね、私の天使呼び‥‥あの子達にまで広がってた‥‥。」

「「「「え!?」」」」

「‥‥‥そうみたいね。まだあそこで話してるし。」

「‥‥‥本当だ。他も回るって言ってたんだけど‥‥シリウス。王子として一言、言ってきたら?」

「そういうことはニヤニヤしながら言うことじゃないだろ?」

「でも行くんでしょ?」

「はぁ‥‥。」


そして今度はシリウスがリオト達に近付いていく。


「リオト、ルビア。まだ選択授業の見学があるんだろ?」

「あ。兄上。」

「シリウス兄様。私達は動きたいのですが‥‥」

「ああ。クラスメイトか。お前達。先生を困らせるな。」

『シリウス殿下!?』

「ああ。そうだが?」

「殿下。申し訳ありません。この子達、マリンさんをもう少し見ていたいと言って聞かなくて‥‥。」

「は?マリンをですか?はぁ‥‥同じ学園なんだから話す機会が皆無という訳ではないだろう‥‥今は自分達のすべき事をするんだ。今、みんながすべき事は何だ?」

「選択授業の見学の続きです。」

「だよな。もう一度言うぞ。先生を困らせるな。」

『はい‥‥。』

「リオト、ルビア。」

「「はい。」」

「遠慮せずに言いたいことは言うべきだ。クラスメイトなんだから特にな。」

「「はい!」」

「じゃあ俺は戻るけど、みんなちゃんと見学に戻るんだぞ?」

『はい!』

「じゃあな。」


そしてシリウスが戻った後は。


「さて、殿下にまで注意されたんですから今度こそ行きますよ。」

『は~い‥‥。』

「‥‥兄上が王子の威厳を出した‥‥。」

「本当ですわ‥‥でもお陰で助かりましたわ。」

「だな。」


その後、やっと動き出したリオト達だった。


「お。リオト達動き出した。やるね~シリウス。」

「まあな。」

「ねぇねぇ。何て言ったの?っていうか何であんなに動かなかったの?」

「動かなかった理由はもう少しマリンを見ていたかったらしいぞ。」

「え?‥‥‥私を見ても面白くないでしょ?」

「いや、面白いかどうかじゃないでしょ。」

「え?じゃあなに?」

「憧れてるんじゃない?マリンに。」

「へ?‥‥‥先生が来てくれて助かったって言ってたのそういうことかな?」

「なら、そうね。」

「ふ~ん。私に憧れるなんて変わってるなぁ~みんな。」

「マリンはそういう感想なのね。」

「ん?他にある?あ、それでシリウスは何て言って来たの?」

「え?‥‥と‥‥すべき事をしろって言ってきた。リオト達には言いたいことは言えと。」

「「「「おお~!」」」」

「やるね~お兄ちゃん。」

「くっ。弄るの終わり!続きやるぞ!」

「はいはい。」


そして私達も魔法戦に戻った。

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