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転生できたので自由に生きたい  作者: 霜月満月
第7章 世界の歴史とこれから
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196話 新学年

今日から三年。アクア兄様は最高学年の五年だ。


そして今日クラス分けも発表される。しかも順位まで載ってる。

アクア兄様と別れてそれぞれの学年のクラス分けを見ていたら。


「「マリン!」」

「あ。リジア、レグルス。おはよう。」

「「おはよう。」」

「マリンはもう見たの?」

「今見てた。」

「‥‥‥‥‥嘘‥‥‥負けた!?」

「‥‥‥‥‥マリンの壁は厚かったか‥‥‥。」

「ふふん!言ったでしょ?首席の座は譲らないって。」


成績順は首席→私、次席→レグルス、三位→リジアに変わっていた。


「三人共。」

「「おはよう。」」

「あ。シリウス、リゲル。おはよう。」

「「おはよう‥‥。」」

「ん?レグルス達はどうしたんだ?」

「ふふん!私の壁は厚かっただけよ。」

「「?」」

「二人は?見たの?」

「いや。これからだ。」


ということで私達五人で改めてクラス分けを見ていたら。


「‥‥‥‥あった‥‥。」

「「「「え?」」」」

「え?マリン、どこにあったの?」

「‥‥‥Sクラスの最後の方‥‥。」

「「「「え!?‥‥‥本当だ‥‥‥。」」」」


シリウス→19位、リゲル→20位

本当にギリでSクラス。


「俺達が‥‥‥Sクラス‥‥?」

「うん。そうみたいだね‥‥‥‥って。」

「「え!?」」


後ろからも声が聞こえたので振り返ると。


「アイリス!?」「マリン!?」

「あ、アイリス‥‥も同じクラス!?」

「そ、そうみたい‥‥。」

「や。」

「や。」

「「やったぁ!」」

「頑張ったんだね!アイリス。Aクラスから。」

「うん。頑張ってみた。でもマリンはすごいね。ずっと首席じゃない。」

「うん。誰にも首席を譲る気はないよ。」


ちなみにアイリスは10位。


「マリン。」

「あ。アクア兄様。どうでした?」

「勿論、首席だった。」

「面白くないよな?マリン。」

「あ。カイト先輩いたんですね。おはようございます。」

「おはよ。相変わらずひでぇなマリン。」

「そうですか?」

「そんなことよりマリンは?どうだった?」

「そんなことってアクアもひでぇ。」

「勿論、私も首席でしたよ。」

「無視された‥‥この兄妹ひでぇ。」

「それより、アクア兄様。奇跡が起こったんですよ!」

「何だ?」

「Sクラスの最後の方見てみてください。」

「「え‥‥‥!?」」

「あと、アイリスも一緒なんですよ。」

「「アイリス?」」

「カイト先輩は会ったことありますよ?」

「ん?‥‥‥あ。一緒に誘拐された子か。」

「はい。」

「あの、マリン?その子は?」

「ん?あれ?リジアに話したことなかったっけ?一年の時、冒険者科で一緒だった友達だよ。で、リリ姉様とカイト先輩の誘拐事件で同じく誘拐された子。」

「聞いてないけど、マリンの友達なら自己紹介しないとね。同じクラスになったみたいだし。はじめまして。私はマリンのいとこでもある、フリージア・フォン・アドニスです。リジアって呼んでね。」

「あ、えっと私はアイリス・ステリアです。名前で分かると思いますが、平民です。」

「私達もいいか?」

「え?」

「私は帝国の皇太子のレグルス・アスタ・ルベライトだ。」

「俺は王国の第一王子のシリウス・ユラ・セレスティンだ。」

「俺はリコリス公爵家嫡男のリゲル・フォン・リコリスだ。」

「こ、皇太子殿下に王子殿下に公爵家の嫡男様!?そ、それにアドニスって確か伯爵家‥‥。」

「うん。そうだよ。アイリス。みんな私の友達で同じクラスだよ。」

「こ、この立場の凄すぎる人達が!?」

「うん。」

「うん。って‥‥‥。」

「えっと、アイリスって呼んでいいのかな?」

「え?は、はい。」

「じゃあ、アイリス。私のこともリジアって呼び捨てでいいよ。敬語もいらない。マリンと同じように接してくれないかな?」

「え?い、いいのかな?マリン。」

「ん?いいんじゃない?本人が望んでるし。」

「そうよ。辺境伯家のマリンがよくて伯爵家の私は駄目ってことはないでしょ?」

「うっ。じゃ、じゃあ‥‥‥リジア。」

「うん。」

「あ、アイリス。カイト先輩、覚えてる?」

「うん。さっき言ってた誘拐された時に一緒にいた人だよね。」

「うん。じゃああと話したことないの、兄様だけですかね?」

「多分な。はじめまして。マリンの兄のアクア・フォン・クローバーです。」

「は、はじめまして。」

「ふふっ。はじめましてばっかりだね。アイリス。」

「うん。マリンの周り、すごい人だらけだよ‥‥。」

「確かに立場は半端ない人達だよね~。あ。兄様、首席ってことは生徒会長ですよね?」

「そうなるだろうな。」

「生徒会長!?‥‥え?マリン、お兄さん、生徒会長なの?」

「え?うん。私も生徒会入ってるし、姉様も元生徒会長だよ?」

「は!クリス様?」

「うん。」

「ここの兄妹自体が凄かった‥‥‥。」

『だよね。』

「そう?」「そうか?」

「みんな、いつまで立ち話してるんだ?教室行かねぇの?」

「あ。ベネトさん、おはよう。」

「おう。おはよ。で、何話し込んでたんだ?」


私達全員の成績のこと、アイリスとの自己紹介などを経て。


「なるほどな。道理で話し込む訳だな。」

「皇太子殿下のいとこって‥‥‥マリンの周り、凄すぎて‥‥‥私、大丈夫かな‥‥?」

「ん?大丈夫でしょ。その私が一緒のクラスだよ?教室行こうよ。」

「うん‥‥。」


そしてとんでもない集団と化した私達はそれぞれの教室へと向かった。

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