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転生できたので自由に生きたい  作者: 霜月満月
第7章 世界の歴史とこれから
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192話 卒業パーティー1

そして連休が明けて新学期。

再び学園に通い出した初日。朝一で。


「さて、今年度の卒業パーティーが近付いて来ましたが、二年生の代表もこのSクラスから出て頂きます。皇太子であるレグルスさんと王族である殿下とリゲル殿は決定なのですが‥‥他にもこのクラス代表として出て頂ける方は‥‥」


と言いながら私を見ないで下さい。レイヤ先生。


「マリン。手を上げたらどうだ?」

「レグルス~?」

「私としてもできれば首席のマリンさんに出席してもらいたいんですが‥‥‥。」

「ですよね‥‥‥はい‥‥出席します。」

「本当ですか!?」

「はい‥‥嬉しそうですね。先生。」

「ええ。去年はマリンさんが出てくれなかったので周りからの無言の圧力が‥‥‥」

「なんかすみません。先生。」

「いえ!今年度はそれがないので!‥‥リジアさんも出席して頂けませんか?」

「え!?私もですか?」

「ええ。次席ですし。」

「ふふっ。共に試練の場に行こうじゃないか。リジア。」

「え!?」

「いかがですか?」

「‥‥‥‥‥出席します。」

「ありがとうございます!いや~これで今年度は安心していられる。」

「あれ?去年、リジア出席してなかった?」

「してないわよ。マリンがいないのに出席する勇気なんかないわよ。」

「そ、そうなんだ。」

「さて、卒業パーティーもですが、学年末試験もありますからね。」

『!!』

「まあ、皆さんはSクラスなので油断なんてないでしょうけどね。」

『ははは‥‥‥。』

皆揃って苦笑い。


来年度のクラスは今年一年の成績と、学年末試験の結果で決まるからだ。その結果は来年度発表される。



そんな話がありつつ日々は過ぎていき、卒業式当日。

私とリジアとレグルスは生徒会メンバーなので卒業式も出席する。

生徒会長は毎年5年生の首席が担うのだが、この時点で生徒会長が卒業し、来年度のクラス発表までの間、生徒会長の座を空席にするわけにはいかない。なので卒業式当日に暫定の生徒会長を前任者が指名するのが通例だ。

そしてその暫定生徒会長は何故か卒業式に発表される。


で、今その暫定生徒会長が発表されたのだが。

予想通り。アクア兄様だった。入試から首席だからね。


そして卒業式が終わり、全員が正装して卒業式の会場であり、パーティー会場でもある学園の講堂へ向かう。

そこには既に在校生の代表でも生徒会メンバーじゃない人達が集まっていた。シリウス達とかね。


後で挨拶に陛下も来る。

この学園は王立(・・)なので運営は国。つまり理事長は陛下なのだ。

だから在校生に王族がいるならパーティーには強制参加なんだ。


そして着替えた私達も会場に入ったのだが。


『‥‥‥‥。』

私達が入った瞬間、静まり返ってしまった。

‥‥‥‥視線が痛いんだが‥‥‥。


(り、リジア、レグルス。何か静かなんだけど!?)

(そりゃマリンが来たからでしょ。)

(だな。)

(は!?卒業パーティーだよ?主役は卒業生だよ!?)

(そうだけど、しょうがないわ。)

(と、とりあえずこのまま入り口にいたら駄目だよね?)

(そりゃそうね。)

(あ!リリ姉様とシリウス達がいるからあそこに合流しよ。)

(逆効果な気がするけど他に避難場所もないわね。)

(だな。早く行こう。)

((うん。))


そして私達三人は早々にリリ姉様の所に移動した。


「リリ姉様がいてくれて良かったです!」

「マリンちゃん注目の的ね~。」

「これ卒業パーティーですよね!?主役は卒業生ですよね!?」

「本来はそうね。」

「本来は!?」

「マリン達が来たら俺達も視線を感じるんだが。」

「巻き添えよ。シリウス。」

「王子の宿命よ。」

「マリン、リジア‥‥‥。」

「あ。アクア兄様もこっちに来たよ。」

「マリン‥‥‥視線が痛かったんだが‥‥‥。」

「ですよね‥‥‥去年はどうだったんですか?」

「ここまでじゃなかった。」

「‥‥‥‥‥‥私のせいですか?」

「‥‥‥‥‥‥どうだろう。」


こんな会話をしてる間も囁き声で話す人はいても基本的に静かで、私達はひたすら「早く卒業生来てくれ~!」と心の中で念じていた。

何故か長くなってしまったので分けます。


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