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転生できたので自由に生きたい  作者: 霜月満月
第7章 世界の歴史とこれから
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184話 歴史の真実4

封印を守る役目の獣達。


その神獣達を前に。

「えっと‥‥封印を守る役目の神獣がいるってことは封印前提の話では?」

「いや、あくまでもしもの為じゃ。いざ、その時になって何も出来んかったら意味がないじゃろ?」

「確かにそうですね。」

「でじゃ。二人のどちらかこの神獣達と主従契約してくれんかの?」

「え?主従契約?どっちでもいいんですか?」

「うむ。もし封印せんで済んでも護身用の使い魔だと思ってくれたらいいからの。」

「なら、私よりすぐ突っ走るお姉ちゃんが契約して守ってもらえば?」

「え‥‥柚蘭の中で私、突っ走るキャラ?」

「うん。」

「即答‥‥‥。」

「どうするんじゃ?」

「私が契約します。」

「うむ。なら神獣達に名前をあげてやってくれ。」

「名前‥‥‥どうしよう柚蘭。」

「え?私に聞くの?」

「だって私のネーミングセンスを鈴と2人で笑ったりしてたじゃん。」

「そういえばそうだね。」

「で、何かない?」

「う~ん。分かりやすいのがいいよね?」

「うん。」

「じゃあ、ちょうど4体いるし、四神の呼び名にしたら?」

「四神?‥‥って青龍、朱雀、白虎、玄武の?」

「うん。それ。」

「いいかも。で、どれが誰?」

「いや、お姉ちゃん。玄武以外名前と見た目の特徴見たら分かるでしょ。」

「あ、そのままなの?」

「勿論だよ。そんなややこしくしなくていいよ。」

「分かった。ありがと、柚蘭。」

「うん。」


そしてちゃんと白い虎に白虎、青い龍に青龍、炎を纏った鳥に朱雀、黒い亀に玄武と本当にそのまま名付けた。


「本当に採用するとはね‥‥‥。」

「え?ちょうどいいじゃん。しかも格好いいし。」

「ちなみにじゃが、確か神獣達全員メスじゃよ。」

「「え!?」」

「それ、早く言ってくださいよ!‥‥あ~あ。」

「ごめんね。女の子に格好いい名前付けちゃって。」

「いえ。構いませんよ。」

「「喋った!」」

「喋るとよくありませんか?」

「う~ん‥‥とりあえず地上で喋る動物はいないね。」

「では、念話なら大丈夫でしょうか?」

「「念話?」」

『聞こえますか?』

「おお。聞こえた。」

「え?何か言ったの?」

「うん。柚蘭には聞こえないんだね。」

「うん。」

「念話で話す時は主しか聞こえんのじゃよ。で、しばらくここにいてもらうから用事が出来た時に召喚してくれたら大丈夫じゃ。」

「はい。分かりました。」

「お。そういえばまだ封印のやり方を伝えておらんかったの。」

「あ、そういえばそうですね。」


そして封印の為の水晶の使い方と四神達の召喚方法を聞いて雪奈と柚蘭は白い空間から戻ってきた。


「はぁ‥‥‥面倒なことになったね‥‥‥。」

「うん‥‥‥とりあえずルチアが待ってるだろうから出ようか。」

「そうだね。」

そして祈りの間から雪奈達が出てくると、ルチアは入り口で待っていた。


「あ。セツナ様、ユラ様。いかがでしたか?」

「また面倒なことを頼まれたよ。」

「では、ここでは話し辛いでしょうから私の部屋に行きませんか?」

「「うん。」」


そしてルチアの部屋に移動した3人。

そこで雪奈と柚蘭は先程創造神に聞かされた内容を話した。


「‥‥‥‥。」

「まあ、そういう反応だよね。うん。」

「私達も似たような反応したよ。」

「‥‥‥‥では、一先ず王国に戻られますか?」

「うん。勿論。」

「私もお連れ下さい。」

「う~ん‥‥連れて行って大丈夫なのかな?」

「大丈夫です。戦争終結後、私が帰ってきたら特に怒られませんでしたから。」

「それはとりあえず無事に帰ってきたからだよね?次は元神様と戦うんだよ?」

「うっ。それでも共に参ります!」

「はは!意外と頑固だよね。ルチアって。」

「!‥‥‥そうでしょうか?」

「「うん。」」

「とりあえず帰ろ、お姉ちゃん。」

「うん。」


そして雪奈と柚蘭はルチアを連れて王国へと戻った。


その後、王国にやってきた皇帝のグランと冒険者達。

そして浄化魔法の使い手ランス(20歳)。

再び集まった仲間達にもルチアに話した内容を語る。


「はぁ‥‥‥またとんでもなく面倒な敵だな。」

「うん。そうなんだよ‥‥。」

「それで、僕しか浄化が使えないと?」

「うん。そう。私や柚蘭も使えないみたい。」

「責任重大ですね。頑張りますよ。」

「うん。よろしくねランス。」

「ええ。」

「で、ランスさん。一緒にいる女性は?」

「えっと‥‥僕の弟子だと言い張る者です。」

「え?」

「ランス師匠の弟子であります、リエル(16歳)と申します。」

「本人は弟子って言ってますけど?」

「ええ‥‥僕はリエルを妻にしようと思ってるんですが、この調子で‥‥‥一向に本気だと受け取ってもらえないんですよ。」

「‥‥‥え?リエルさん?」

「ユラ様。私のことは呼び捨てで構いませんよ。敬語も必要ありません。」

「わ、分かった。じゃあ、改めてリエル。リエルはランスさんを師匠以外には見れないの?」

「!!」

「ちょ、直球ですね。ですが‥‥‥秘密です。」

にっこり笑っている顔はランスの死角なので見えてなかっただろう。


「!‥‥‥へぇ~。」

ニヤニヤが止まらない柚蘭。


「た、楽しそうだね。柚蘭。」

「うん。楽しいよ~!お姉ちゃん。」


そして噂通りまた戦争を始められる前にハデスに操れている者を探すべく魔族の地に行こうとした矢先。


バンッ


「大変です!北の街に魔族が!」

『なに!?』

「急いでいかないと!」

「お待ち下さい!セツナ様、伝令には続きがあります。」

「え?」

「北の街に乗り込んできた魔族ですが、様子がおかしいそうです。」

「どういうこと?」

「みな一様に操られているようだと。北の街の方は住民で持ちこたえるので、セツナ様達で魔族の地に直接行って様子を見てきて頂きたいと。」

「‥‥‥‥‥分かった。リアン、グラン。後、任せていい?」

「「勿論。」」

「なら柚蘭、ランス。行こ。」

「うん。」「ええ。」

「お待ち下さい。私も共にお連れ下さい!」

「ルチア‥‥分かった。早速行くよ。」

「うん。」「ええ。」「え?」

「ほら、ランス。手、私の肩に乗せて。」

「え?は、はい。」


そして雪奈が柚蘭とルチアの手を取り、ランスが雪奈の肩に手を乗せた瞬間、瞬間移動で魔族の地に移動した。

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