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転生できたので自由に生きたい  作者: 霜月満月
第7章 世界の歴史とこれから
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177話 ダンジョンのラスボスは

そして私は90階までたどり着いた。

今は休憩中だ。

そもそも何故10階おきに休憩場所を設けていたのか。

それは9階19階29階と一つ前の階に中ボスの様な魔物がいて、そいつを倒すと上に上がる階段が出てくる。そして上がるといきなり景色が変わる。

森だったり砂漠だったり草原だったり。つまり窓がないダンジョンなのに太陽の光。意味不明だ。外観と中の広さとかあらゆることが一致しない。


さすがダンジョン、何でもありなんだろうか。今いる辺りも創造神様作だからな。それこそ何でもありだ。雪奈姉の言う通り竜が出てきてもおかしくない。


そして90階の休憩に入る前に雪奈姉から聞いたのは、ここからは各階で休憩出来る様にしているそうだ。

何故か。魔物がほぼSSSランクだからとのこと。


そして98階。

そこは砂浜だった。つまり目の前には海。でもリゾート感は暗いので皆無だ。

すると、海の中から竜が出て来た。黒い竜。

帝国で倒した竜には翼があった。(多分飛べるけど見てない為不明)でも、目の前にいる竜は翼が無い。海を泳ぐなら確かに邪魔だろう。


別の種類の竜?


とか思ってると、雪奈姉から。

『竜出てきた?』

『うん。黒い竜。海から出ないけど、出れないの?』

『うん。でも気をつけてね。そいつは黒水竜って言って、水を使うのは分かるだろうけど、闇の魔力を込めて攻撃してくるから。』

『雪奈姉も倒したの?黒水竜。』

『勿論。ひたすら雷落として倒した。倒したら海の向こう側にまた陸が見える様になるから、頑張ってね。』

『分かった。でも、出てきた一体だけなんてことはないよね?』

『勿論。海から引きずり出して倒さないと陸は見えてこないよ。』

『だよね‥‥‥ありがと。雪奈姉。』

『うん。もう一息だよ。』

『うん!』

ここで念話は終わり。


さて、どうやって倒すかな‥‥‥

まずは引きずり出さないとか。

雪奈姉が雷落として倒したって言ってたから‥‥


「【雷嵐(サンダーストーム)】」


えっと‥‥‥嵐とか巻き起こしたら海の中から出てくるかな~ぐらいの筈だったんだけどな‥‥‥


魔法の威力が上がっていたのか、思いつきに「これぐらいかな」ぐらいに魔力込めたからなのか。

この一回の魔法で黒水竜さん方倒してしまった‥‥‥。

ああ‥‥‥あれだろうな。雪奈姉が言ってた陸。


このままここにいてもしょうがないのでフライで飛んで向こう岸に渡り、無事休憩場所に到着だ。


『雪奈姉。一発で終わってしまったよ‥‥‥。』

『え!?』

『雪奈姉が雷落としたって言ってたからさ、私も嵐で海の中から突き上げつつ雷を落として倒そうと思って【雷嵐(サンダーストーム)】使ったらそれだけで終わっちゃった。』

『‥‥‥‥予想以上だね。鈴。』

『え?何が?』

『考え方。』

『え???』

『それより次の99階。めんどいのがいるよ。』

『‥‥‥‥でも雪奈姉は倒したんだよね?』

『うん。ただ、そいつを見た時さ、作った創造神の正気を疑ったよ。』

『‥‥‥‥雪奈姉。行く前に不安材料出さないでよ。』

『それもそうだね。』

『そのめんどいやつ倒したら100階にそのまま行っていいのかな?』

『私は実際には見てないけど、100階には魔物はいないってさ。だから99階のやつ倒したらそのまま上がって大丈夫。』

『分かった。じゃあ休むね。』

『うん。』


そして99階。

これまでと違って通路や他の余計な扉等もなく、一本道。

そして突き当たりの扉を少し開いて中を覗いて最後の敵を確認して再び扉を閉じた。


『雪奈姉‥‥‥言ってた意味が分かった。あれは確かにめんどいし、創造神様の正気を疑うね。』

『だよね。』

『あれって‥‥‥ヒュドラって言うんじゃなかったっけ?』

『正解。』

『創造神様、よっぽど地球の史実とか創作物とか好きなんだね。』

『だよね‥‥‥そこまでに何種類か竜出て来たもんね。』

『うん。もうしばらく青龍以外の竜見たくないぐらいだよ‥‥‥。』

『分かる。』

『で、倒し方同じでいいのかな?』

『うん。大丈夫。』

『じゃあとっととやるか。9個の頭がうねうねしてるの気持ち悪いし。』

『だね。あ、鈴。もし100階に登ってこの世界から出るようならゲートで戻って来てね。ゲートを封じたのはこの世界でのみだから。』

『それはこっちから出る時は使えないけど、外からこっちに来るのには使えるってこと?』

『そういうこと。』

『分かった。じゃあ行ってきます。』

『うん。頑張って。鈴。』

『うん!』


そして今度は扉を開けて中に入り、改めてラスボスを見る。


やっぱり気持ち悪っ!ってかこわっ!

えっと‥‥確かヒュドラって再生能力があるとかだったよね。

首切っては切り口焼くの繰り返しで良かった筈‥‥。


とか考えていると、ヒュドラの頭の内の3個が頭を上に向けて反らした。


あれ‥‥‥あれってブレスが‥‥‥


「やっぱり来た!【シールド】」


あっぶね~!考えてから入れば良かった。

これはこのままだとまずいな。やろうと思えば代わる代わるブレスを吐けるだろうけど、私の魔力も多分また増えてるだろうから耐えきれる。

けど‥‥‥うねうね気持ち悪っ!


「【風刃(ウィンドカッター)】」


とりあえず1個頭切れたな。なら。


「【火弾(ファイアバレット)】」


あら?焼けない?

‥‥‥どうしよう?復活しちゃうな‥‥‥。

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