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転生できたので自由に生きたい  作者: 霜月満月
第6章 学生編3
143/289

143話 兄達の結婚ー新郎サイドー

時は少し遡って━━

マリン達に置いてきぼりを食らった男性陣。


残されたアクアとラルクは。


「見事に置き去りですね。父様。」


「ああ。でも新婦の元に訪ねていいのは新郎と女性陣だけだからな。仕方ない。俺達はヒスイ達のところに行くか。」


「そうですね。」


2人が話していると‥‥


「あれ?辺境伯様、アクア様。マリン達は一緒ではないのですか?」


「ああ。皇太子殿下方。あと一歩でしたね。今リジアを含めて女性陣全員で新婦控え室に向かったところですよ。」


「そうでしたか‥‥」


「皇太子殿下、シリウス王子、リゲル殿。マリンと会う時は心して下さい。今マリンが着てるドレスは姉様とリリ様とマリア様の協作。我が妹ながら過去最大級に可愛くなってますので。」


「「「え!?」」」


「アクアさん。本当ですか?」


「ああ。ベネト。事実だ。リジアでさえマリンを見て一瞬固まって可愛いと呟いたぐらいだ。」


「「「「な!」」」」


「それで、我々は新郎側に行こうと思いますが、皇太子殿下方はどうされますか?」


「ご一緒させて頂けますか?」


「ええ。勿論。」


そして男性陣は新郎側へと向かった。


新郎側控え室。

扉を開けて男性陣だけがやって来たのを見て。


「あ、父様。マリン達は新婦側に行きました?」


「ああ。迷いもなく、リジアも含めて女性陣全員新婦側に行った。」


「はは!やっぱり。」


「それより、兄様達‥‥‥格好いいですね。」


「お、そうか?ありがとな。アクア。」


「ありがとな。‥‥ああ、そうだ。アクア。」


「はい?」


「新婦側にな、公爵夫人が来てるんだ。クリスとマリンはそこで会ってるだろうけど、アクアにも会いたがってるんだ。後で話に行ってくれるか?」


「え?はい。分かりました。‥‥公爵夫人ですか。初対面ですね。」


「ああ。クリスでさえそうらしいからな。」


「あれ?姉様もお会いしたことなかったんですか?」


「らしいぞ。」


「あ、あの。アクア様。」


「はい。なんでしょうか?リオト殿下。」


「その‥‥この式が終わった後‥‥マリン様だけではなく、アクア様も兄様とお呼びしてよろしいでしょうか?」


「え?‥‥はい。そう呼んで頂けるなら嬉しいです。」


「で、ではアクア様も僕のことを呼び捨て敬語なしで話して頂きたいのですが‥‥」


「え?でもそれは‥‥」


「アクア。構わないからそうしてやってくれないか?」


「陛下がそう仰るなら‥‥分かりました。‥‥では俺もそうさせて頂きますね。」


「やった!‥‥フレイ様もいいでしょうか?」


「ええ。勿論ですよ。」


「やった!やりました父上!一気に5人も兄と姉が増えました!」


「ああ、そうだな。‥‥ありがとな、2人共。」


「「いえ。」」


「俺としても弟は初めてなので嬉しいんですよ。」


「そうか。」


コンコン


「誰だろ?」


「いつもならマリンが答えてくれるところだな。」


『すみません。係の者ですが。』


「あ、すみません!どうぞ!」


ガチャ


「皆様。そろそろ会場への移動をお願いします。」


『分かりました。』


「陛下と公爵様は移動をお願いにこちらに再び参りますのでもう少々お待ち下さい。ご移動後は入り口近くで新婦をお待ち頂きますので。」


「「ああ。」」


「新郎のお2人方もご準備をお願いします。」


「はい。‥‥あ、新婦側にはこれから?」


「はい。そのつもりですが‥‥?」


「俺達で行って来てもいいでしょうか?」


「はい。もちろんですよ。‥‥では後程新婦側にお迎えに参りますね。」


「はい。お願いします。」


そしてそれぞれ移動を開始し、ヒスイとフレイは新婦控え室に向かった。


到着したところで扉をノックすると‥‥


『あら?誰かしら?』


『ヒスイ兄様とフレイ兄様です。』


『え?そうなの?それなら‥‥どうぞ!』


「さすがマリンだな。」


「そうですね。」


兄弟でくすりと笑いつつ、扉を開けて入ると‥‥


「「失礼します。」」


「あら、本当だわ。すごいわね。マリンさん。」


「そうですか?」


「マリン達本当にこっちにいたんだな。‥‥って、マリン。すごい可愛いな。」


「ありがとうございます。ヒスイ兄様。兄様達も格好いいです!‥‥あ、でも新郎なんですからまずは新婦から見て褒めるべきところですよ!」


「「あ。」」


と声を溢したヒスイ兄様とフレイ兄様が視線を私からリリ様とマリア様に移すと、見事に2人共固まった。


「「!!!」」


「‥‥‥あの‥‥兄様?固まる気持ちは分かりますが、何か言わないと。」


「あ、ああ‥‥‥そうだな。そうだよな‥‥」


「あ、ああ‥‥」


「‥‥姉様。ヒスイ兄様達、こういう時残念な人に成り下がりますよね。」


「そうね。」


「ヒスイ、フレイ。このままだと妹達からの株が下がる一方よ?」


「「はっ!」」


「す、すまない。思わず見惚れていた。‥‥すごく似合ってる。綺麗だよ、リリ。」


「!!!」


「俺も見惚れて言葉がすぐに出て来なかった。すまないな。

‥‥とても似合ってて綺麗だよ、マリア。」


「!!!」


「「おお~!」」


「やればできるじゃないですか。ヒスイ兄様達!」


「ええ。今のは格好良かったですよ。兄様達。」


「「‥‥‥」」


「照れました!‥‥照れてますよ!姉様。」


「そうね。なかなか見れないから貴重な瞬間ね!」


「クリス‥‥」「マリン‥‥」


「「え?」」


「「兄で遊ぶな!」」


「「ごめんなさい!」」


『ぷっ!』


「ふふっ。相変わらず仲がいいわね~。‥‥ってそろそろ時間かしら?」


「はい。俺達が来たのもそれを知らせる為でもあったんですよ。」


「じゃあクリス、マリン。リジアも行きましょうか。」


「「「はい。」」」


「ルビアも行きましょ。」


「はい。」


「ヒスイ兄様、フレイ兄様、リリ様、マリア様。頑張って下さいね。」


「「え、ええ。」」「「お、おう。」」


「‥‥‥もしかして‥‥緊張してきました?」


4人共苦笑い。


「‥‥仕方ないですね‥‥【気分鎮静化(リラックス)】‥‥この後また緊張してきても深呼吸して乗り切って下さいね。」


「「うん。」」「「ああ。」」


「ありがとう。マリンちゃん。」


「どういたしまして。」


そして私達も会場へと移動した。


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